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現代文のコツ「選択肢から読むべき」は本当?
文章理解の現代文は、大きく分けて2つの解き方があります。
①まず本文を最後まで読んでから選択肢を吟味する解き方
②選択肢を先に読み、それを踏まえて本文を読む解き方
の2つです。
選択肢から読むべきか、本文から読むべきか
では、公務員試験ではどちらの解き方のほうが点がとれるか。
結論から言うと、解き方は人によります。
これじゃ「答えになってない」と思われるかもしれませんね。
ただ、実際どちらの解き方でも高得点をとっている人はいて、人によって向いている勉強法があります。
ですが、ご心配はいりません。
これから①と②どちらの解き方があなたに向いているのか見極めるコツをお伝えします。
文章理解の解き方を選ぶコツ
ここで、自分に合った解き方を選ぶコツを紹介しておきます。
まず、①の解き方と②の解き方で、それぞれ7.8問ずつくらいの異なる問題を解きます。
そこで、参考にしてほしいのは「正答率」と、「正解に至るまでの道筋を論理的に説明できるか」です。
正答率はもちろん重要な指標です。
ですが、別の問題を解いているため、問題の難易度次第で正答率が変わるのは当然ですので、正答率だけで判断するのは危険です。
そのため正答率を参考にしつつ、 「なんとなく」じゃなく、正解に至るまでの思考回路がしっかりしていると感じる勉強法を選ぶのが良いと思います。
現代文は「正解に至るまでの思考回路」が得点の安定につながりますので。
ちなみに、「①と②それぞれの方法で同じ問題を解いてみれば同じ難易度の問題を解いたことになるから比べやすいのでは」と思う方もいるかもしれません。
ですが、このやり方はおススメしません。
結局同じ問題を2回解いても、1回目に解いた先入観が入ってしまい、本来の思考回路で問題を解くことができるとは限らないからです。
自分に合った解き方は定まったでしょうか。
ちなみに、自分に合った解き方が正確にわからなかった方は、とりあえず①で進めてみましょう。
①でも②でも、点数を伸ばすために気を付けるべきポイントは変わりません。
途中で①から②に切り替えてももちろん構いませんので。
文章理解(現代文)の参考書はこれで決まり!
現代文の参考書は、王道ですがやはり「公務員試験 スーパー過去問ゼミ 文章理解」がおすすめです。
まとめや解説もわかりやすいですし、なにより現代文でたまにある悪問を掲載しないようにしており、問題の選定が素晴らしい参考書なんです。
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ちなみにスー過去の文章理解は、問題数も割と多めですが、しっかりやりたい人にとっては足りなくなる可能性があります。
「クイックマスター」もスー過去に負けず劣らずのクオリティなので、2冊目にはおすすめの参考書ですね。
この2冊があれば、公務員試験の現代文対策としては十分な量になります。
では、次にこの参考書を使ってどのような勉強法で問題演習を行っていくかを解説します。
【現代文】解き方のコツと勉強法
ここからは、「解き方は決まったけど、結局点をとるにはどうすれば良いの?」という疑問に答えます。
選択肢を先に読むかどうかの①②の解き方共通で「最も効率的に得点を伸ばす勉強法」を書いていきますよ。
現代文のコツは「筆者の主張を読み取る」勉強法
公務員試験の文章理解で安定して得点するために必要なコツ。
それはズバリ、筆者の主張を読み取ることです。
そのための勉強法として、重要なところには線を引きながら本文を読んでいきましょう。
しかし、それは本当に重要なところに線が引けていますか?
筆者の主張を把握する(=重要なところに線を引く)ことができていれば、公務員試験の現代文は殆ど間違えなくなるはずですよ。
文章理解の解き方のコツ:3点を抑えるだけ
では、公務員試験の文章理解ではどこが本当に重要なところなのか。
・複数回反復していること
・長い説明のあとの要約
この3つです。
これを見逃さなくなれば、公務員試験では安定して得点がとれるはずです。
それぞれ説明していきますね。
- 逆説の後
これは公務員試験に限らず、よく聞くコツではないでしょうか。
説明不要かもしれませんが「だが・しかし・ところが」などの逆説の後は筆者の主張が来ることが多いです。
- 複数回反復していること
「大事なことなので2回言いました」って聞いたことありますね?
これって本当にその通りなんです。
複数回繰り返されたことは、筆者が何度も言ってまで主張したかったことである可能性が高いので注意してください。
- 長い説明のあとの要約
公務員試験の文章理解の問題は書籍からの引用なので、筆者は余計なことをズラズラ書くことはしません。
具体例などにより長々と説明した後に来る要約文、これが筆者の主張であることが多いです。
この3点を抑えて対策すれば、公務員試験の文章理解はほとんどの問題が解けるようになるはずです。
これらに線が引けるようになるには、この解き方でとにかく問題演習を繰り返してください。
それより本文のどの部分から答えが導き出されているか・そこに線を引けてたかを確認し、とにかく筆者の主張を見抜く精度を上げるのがコツです。
これなら、普通に解くよりも「正解に至るまでの思考回路」が明確になり、間違えた時にもどうしたら正解できるかがわかるようになります。
分量としては、一気に仕上げるというよりは、毎日2.3問を目安にやると良いでしょう。
公務員試験の現代文で同じ問題を解く意味は?
他の科目だと、何度も同じ問題を解くことで記憶が定着していきます。
ここは人によりますが、なんとなく答えを覚えてる状態でやるより、初めて触れる問題で経験値を稼いだ方が良いと思うんです。
なので一周したらもう一周同じ参考書をやるのではなくて、別の参考書に移るのが良いでしょう。
文章理解は、内容把握も要旨把握も同じ解き方
- 内容把握:文の内容と合致するものとして最も妥当なものを選ぶ問題
- 要旨把握:文の要旨として最も妥当なものを選ぶ問題
以上の2つがありますが、どちらも筆者の主張が分かっていればいいので、コツや勉強法は一緒です。
公務員試験の文章理解で、古文は捨てましょう
ここまで文章理解の国語の中でも、現代文のみに絞って勉強法・コツを話してきました。
文章理解の中には現代文と「古文」もありますよね。
殆どの受験先では、国語は現代文しか出題されません。
なので、公務員試験の国語で対策するのは現代文だけでOKです。
文章理解(現代文)のおすすめ参考書・勉強法まとめ
文章理解の現代文対策は、まず選択肢から読むか本文から読むかという型を決めましょう。
その後はひたすら筆者の主張をもれなく見抜く解き方の練習をしてください。
たまに筆者の主張以外から回答が導かれているように見えるパターンがありますが、よくよく読んでみると筆者の主張の言い方を変えただけだったり、間接的に筆者の主張から導かれてたりします。
よって、何度も言いますが筆者の主張を見抜く勉強法が全てです。
この解き方で、全国模試2位・公務員試験に複数上位合格することができた勉強法なので、是非試してみてください。
最後に、「文章理解は古文を捨てて、現代文と英語のみ対策しましょう」という話でした。
この記事が、少しでも文章理解(現代文)対策の勉強法で悩む皆さんのお役に立てたら幸いです。
以下の参考書・問題集は公務員試験の文章理解対策に特におすすめで、私も実際に使用していたので、是非試してみてください。
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