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目次
北海道庁の採用試験日程【2019年から日程変更】
- 1次試験:5月19日(日)
- 2次試験の小論文:6月23日(日)(変更点)
- 2次試験の個別面接:7月のいずれかの日
そしてこれは変更前からですが、1次試験も裁判所事務官と日程が被ります。
ちなみに上記の試験が採用数も多くメインではありますが、北海道庁では一般行政の試験が2回行われます。
- 1次試験:9月29日(日)
- 2次試験の小論文:10月27日(日)
- 2次試験の個別面接:11月中旬~下旬のいずれかの日
ちなみに、独自日程の市役所・都道府県庁については以下に一覧をまとめているので、よかったらご覧ください。
北海道庁のボーダー・倍率・難易度
さて、日程変更があり、難易度が下がっている北海道庁の試験ですが、ボーダーや倍率はどうなっているのでしょうか。
ここで参考になるのは、日程変更のあった2019年以降のデータです。
なので、最新のデータにもとづいてボーダーや倍率、難易度を書いていきます。
北海道庁のボーダー・倍率【日程変更の影響は?】
- 一般行政A(第1回)
受験者数 | 一次合格者数 | 最終合格者数 | 倍率 | ボーダー |
1,367 | 721 | 296 | 4.6 | 約4割2分 |
※一次合格者の中で辞退者が出るので、実質倍率はもう少し下がります。
日程変更の影響もあり、2019年は前年と比べても受験者数が約2割減っていました。
その影響で倍率も少し下がっており、やはり北海道庁受験生にとってはチャンスと言えます。
倍率・ボーダー共に、都道府県庁の中でもかなり低い方ですからね。
- 一般行政A(第2回)
受験者数 | 一次合格者数 | 最終合格者数 | 倍率 | ボーダー |
365 | 182 | 66 | 5.5 | 約4割8分 |
第2回の試験は、採用者数が少ないこともあり、第1回よりも倍率・ボーダー共に高くなっています。
他の都府県庁だと、倍率・ボーダー共にもっと高い所ばかりですから。
先ほども書きましたが、第1回と併願することはできませんので注意してくださいね。
北海道庁の難易度は?
北海道庁の難易度は、比較的高くはないと言っていいでしょう。
ボーダーや倍率と言った、道庁が公式に発表している数字からわかる通り、多くの都府県庁と比べると少し低くなっています。
しかし、油断はできません。
倍率が大きく上がることはないと思いますが、ボーダーに関してはこれから上がってくることも考えられます。
なので、しっかり対策して望むようにしましょうね。
北海道庁入庁者の学歴
北海道庁入庁者の学歴は、どれくらいの方が多いのでしょうか。
とはいえ、北海道庁では、入庁者の学歴は公開していません。
そこで、各大学HPに掲載される卒業生の進路や、他都道府県庁の学歴傾向から推測しました。
以下の学歴の方が多い可能性が高いです。
- 北海道大学
- 北海学園大学
- 北星学園大学
- MARCH
- 日東駒専
- 早慶
見て頂いたら分かる通り、幅広く採用しており、北海道庁では学歴を重視してないようです。
地元の大学が少し多めではありますが、特に道外だと厳しいというわけではありません。
北海道庁合格に必要な勉強時間は?
北海道庁合格に必要な勉強時間は、1000時間前後が目安です。
基本的に公務員試験の勉強時間は1000時間~1500時間が目安とされています。
北海道庁では専門の勉強が不要となっているうえ、難易度やボーダーも低下傾向にあるため、これくらいの勉強時間で合格は十分見えてきます。
北海道庁の試験科目【教養試験・小論文試験】
基本的に地方上級は全国型・関東型・中部北陸型の3つに分かれていますが、北海道庁の試験はこのどれにも当てはまりません。
大まかに言えば、筆記試験は以下の3つに分類されます。
- 職務基礎力試
- 験(社会事情・言語能力)
- 職務基礎力試験(数的・論理的能力)
- 小論文試験
他の公務員試験で言えば、教養試験と論文試験のようなものですね。
ちなみに、専門試験は課されません。
職務基礎力試験
職務基礎力試験は、2つに分けて実施されます。
どちらも択一式で、出題数は30題になります。
社会事情・言語能力
こちらは以下の4分野が出題されます。
- 社会事情
- 文章理解
- 長文読解
- 言葉の用法
文系科目が出題されると思ってください。
他の公務員試験で言う「文章理解・人文科学・社会科学」をやっておけばOKです。
数的・論理的能力
こちらは以下の3分野が出題されます。
- 数的理解
- 論理的理解
- 資料理解
こちらは上から「数的推理・判断推理・資料解釈」と同じなので、数的処理をやっておけばOKです。
職務基礎力試験の対策については後述します。
小論文試験
小論文試験に関しては、「論文試験」と同じです。
過去に出題された問題を載せておきますね。
平成30年度(一般行政・教育行政・警察行政)
広大な北海道においては、地域住民が安全・安心に暮らしていくために、鉄道やバス、航空や船舶などの公共交通ネットワークを将来にわたり維持していくことが必要である。
本道の交通ネットワークを維持するためには、道としてどのような取組が必要か、あなたが考える実現可能な取組とその理由について書きなさい。
平成29年度(一般行政・教育行政)
道では、平成29年度重点政策において、「インバウンドの加速化による『稼ぐ観光』の確立」を掲げています。
外国人観光客の受入体制を充実させ、国際的に質の高い観光地とするために、道としてどのような取組が必要か、あなたの考える具体的な取組とその理由について書きなさい。
平成28年度(一般行政・教育行政・警察行政)
本道では、新しい総合計画(H28.3月策定)において、7つの将来像の1つとして「地域全体で支える『子育て環境・最適地』」を掲げています。
希望する方が安心して子どもを産み育てることができる環境づくりを進めるために、道としてどのような取組が必要か、あなたが考える具体的な取組とその理由について書きなさい。
北海道庁の筆記試験対策【択一・小論文】
それでは、北海道庁の筆記試験対策に移ります。
まず、北海道庁はリセット方式を採用しています。
そのため、1次試験の得点は2次試験に引き継がれません。
1次の職務基礎能力試験はギリギリでも合格さえすれば、全員横一線になるというわけですね。
ボーダーを1点でも上回ればOKですが、もちろん1点でも足りなければ不合格です。
リセット方式とは言っても、油断せずに対策しておきましょう。
職務基礎力試験(1次試験)対策
基本的には、他の公務員試験と同じ対策でOKです。
教養試験とほとんど同じような問題が出るので、参考書・勉強法共に、一般的な公務員試験対策をしておきましょう。
以下で教養試験の各科目ごとに効率の良い対策を紹介していますので、是非ご覧ください!
基本的には、以上の勉強でOKです。
ただ、出題内容は他の公務員試験と大差なくとも、出題数や時間を事前に把握し、慣れておく必要があります。
そのため、LECの「北海道庁択一記述公開模試」というのを受けておくことをおすすめします。
一度似たような試験を経験するのとしないのとでは、本番でのパフォーマンスに大きな差が出ますからね。
小論文試験対策
こちらは先ほど例題を3年分記載した通り、内容としては割と頻出問題が出題されるので、基本的な論文対策をしておけば問題ありません。
論文対策については、以下の記事を参考にしてください。
勉強法は、上記の記事を読めば間違いないでしょう。
問題は「北海道に絡めた出題がされること」です。
これに関しては、北海道庁のホームページから「重点政策」と「総合計画」に目を通しておくようにしましょう。
実は過去3年のうち2年は、「重点政策」及び「総合計画」から出題されていますからね。
その2つを読み込んでおき、もし出題されたら確実に得点できるようにしておきましょう
ちなみに以下の記事を読んでおけば、仮に、小論文で勉強してこなかった問題が出題されても大丈夫です。
おまけ:北海道庁の試験を受けるときの服装は?
最後に、北海道庁を受験する際の服装についてです。
- 筆記試験の服装→私服
- 面接試験の服装→スーツ
これでOKです。
筆記試験では基本的にスーツを着る必要はありません。
理由は以下の記事で詳しく解説しています。
北海道庁は受験人数も多いので、筆記試験でいちいち把握なんてできないですしね。
ただ、仮に指定があった場合は、もちろんその通りにしましょう。
まとめ
- 北海道庁は日程が変わり併願しにくくなったが、第一志望者にとってはチャンスが広がった!
- 1次試験(職務基礎力試験)は、基本的に教養試験と同じ対策でOKだが、模試を活用するのがおすすめ!
- 小論文試験を受けるにあたって、北海道庁の「重要政策」と「総合計画」は必読!
北海道庁は日程が変わり、併願はしにくくなりましたが、今こそチャンスだと思います。
倍率やボーダーも高くなく、本気で対策すれば合格できる試験ですからね。
他の地方上級志望の方で、第1回が受けられない場合も、第2回を受けてみることをおすすめします。
是非、実践してみてくださいね!
この記事が、北海道庁の試験対策で悩む皆様のお役に立てれば幸いです。
この記事を読んでわからなかったこと、その他公務員試験に関して、公務員の仕事に関して、なんでも気軽に聞いてくださいね。