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公務員ラボへようこそ。
- 公務員試験・SPI・SCOAの3つの違いがわからない方
- 公務員試験を受けるけど、SPIとSCOAのどっちなのか見分けがつかない方
- SPIとSCOA(と公務員試験)の対策や難易度はどれくらい違うのか比較が見たい方
この3パターンが多いのかなと思います。
そこで、今回は公務員試験・SPI・SCOAの違いや比較をしつつ、難易度や対策、見分け方など全般的にわかりやすく解説していきます。
目次
公務員試験・SPI・SCOAってそもそも何?【違いを比較する前に】
まずは、公務員試験・SPI・SCOAとはそれぞれ何のことなのかを解説したうえで、この3つの違いを比較していきたいと思います。
「SPIとSCOAの違い」はわからなくても、公務員試験が何なのかはわかっている方も多いと思いますが、そこも含めて解説しますね。
公務員試験:SPIやSCOAも含むが、ここでは教養試験(専門試験)を指すとする
公務員試験は、その名の通り公務員になるための試験の総称です。
- 教養試験
- 専門試験
- SPI
- SCOA
- 論文試験
- 面接試験
- 集団討論
公務員試験には上記のような試験がすべて含まれます。
特に市役所を受ける場合、受験先の市役所ごとに試験方式がかなり異なります。
なので、ここからは公務員試験≒教養試験(と専門試験)として解説し、SPI・SCOAは別の試験とします。
そんな公務員試験(教養試験)の特徴としては、以下の通りです。
- 多くの試験は日本人事試験研究センターが作成している
- 小中高で学んだ内容の出題が多く、センター試験(大学入学共通テスト)に近い
- 科目数が多く、文章理解(国語・英語)と数的処理を除けば大半が暗記科目
- 教養試験に大きな差はないが、出題難易度や問題数など、受験先によって多少異なる
- 受験先によっては専門試験も実施され、法律科目や経済科目、行政科目など高校までではあまり学んでこなかった科目が出題
SPI:最大3科目の試験で、民間・公務員の選考で非常に多く実施
SPIの特徴をまとめると、以下の通りです。
- リクルートマネジメントソリューションズが作成しているテスト
- 民間企業で非常に多く利用されており、市役所や県庁でもかなり増えている
- 問題の難易度は普通~やや低めで、SCOAと比較するとIQ検査という側面が強い
SCOAや公務員試験との違いは、後ほど解説します。
SCOA:最大5科目の試験で、一部の民間・公務員の選考で実施
SPIの特徴をまとめると、以下の通りです。
- NOMA総研が作成しているテスト
- 民間でも一定数実施されており、市役所や県庁でも徐々に増加
- 問題の難易度は低めで、SPIと比較すると事務処理能力を検査する側面が強い
ここまでで、公務員試験・SPI・SCOAのそれぞれの特徴を知っていただいたと思います。
それでは、この3つの違いを解説していきます。
公務員試験・SPI・SCOAの難易度を比較【難易度順】
それでは、公務員試験・SPI・SCOAの違いを比較していきます。
まずは、難易度の比較から入っていきましょう。
なので個人的な意見としつつ、今回は合格の難易度や問題自体の難易度を主に解説していきます。
それでは、難易度が高い順に解説していきますね。
公務員試験の難易度:比較的高い
公務員試験・SPI・SCOAの中で難易度が高いのは、やはり公務員試験(教養試験)になります。
公務員試験の難易度が比較的高い点
- 出題科目数が最も多い
基本的に公務員試験の科目数は10科目以上になり、専門試験も受ける場合は、20科目を超えることもあります。
科目数の多さは、間接的に対策の難易度を上げることにつながります。
- 問題自体の難易度は普通
科目数が多い割には、問題自体も簡単というわけではありません。
センター試験(共通テスト)と比較すると少し低めの難易度で、もちろん基本問題も出題はされますが、標準~応用問題の出題もあり、受験先によっては全体的に問題の難易度が高くなります。
- 時間の余裕がない
これはどの試験でもそうかもしれませんが、教養試験は時間の余裕はあまりないです。
ただ、公務員試験では周りもかなり対策してきているので、最後まで解き終わる受験生が多いです。
そのため、最低でも大体の問題を解き終わらないと、合格の難易度は高くなってきます。
- 専門試験は高校までで触れたことがない科目が多い
少し触れましたが、国家一般職や専門職、一部の市役所や都道府県庁では、専門試験が出題されます。
専門試験は教養試験と違い、中学や高校で学ぶ内容は少なく、比較的大学で学ぶ内容(法学部、経済学部など)の方に近いイメージです。
そのため、初期の学習難易度・ハードルが高く、最初は何もわからない状態から対策を始める方も少なくありません。
- 周りの受験生も予備校に通ったり、かなり時間をかけて勉強してくる
SPIやSCOAの対策で予備校に通う方はかなり少数派ですが、公務員試験では予備校に通う方が比較的多いです。
そのため、質の高い講師の授業や、予備校の情報量を享受した受験生と勝負するのは、難易度を上げる要因になります。
以上のことを総合的に考慮して、公務員試験の難易度は比較的高いと結論付けました。
SPIの難易度:普通
SPIは、公務員試験と比べると難易度は低いですが、低いともいえないレベルです。
なのでここでは、SPIの難易度が高い側面と低い側面をどちらも解説していきます。
- 問題自体の難易度は、公務員試験より低い(SCOAよりは高い)
問題自体の難易度でいうと、割と易しめの問題が多く、公務員試験と比較すると難易度は低いと言えます。
SCOAよりは問題自体は難しいですが、SPIも参考書を2.3冊こなせば問題なく合格ラインには達するレベルと考えてOKです。
- 出題範囲は公務員試験と比べると狭く、頻出単元もある
SPIでは、言語や非言語をはじめとした出題がされ、出題範囲は狭くはないです。
ただ、公務員試験と比べると間違いなく狭く、そういった意味でも対策難易度は低いと言えるでしょう。
また、その中でも順列や仕事算など、頻出分野はあるので、そこを優先的に対策することで、効率を上げることも可能です。
- 試験の実施形式が複数あり、傾向が異なる
SPIでは、テストセンター・webテスティング・ペーパーテストの3種類があります。
どの試験方式で受けるかによって傾向は異なるので、それも対策の難易度を多少上げる要因になります。
民間・公務員試験共に近年はテストセンターが多い印象ではありますが、受験先がどの形式で実施するのかはしっかり確認しておきましょう。
- 時間の余裕はない
SPIでは公務員試験と同じく、時間の余裕はありません。
上記3種類のいずれを受けるかによって、1問ごとに時間制限があったり、全体での時間制限のみだったりはしますが、いずれにしても時間の余裕はないと言えます。
例えばペーパーテストでは、解き終わらない方も一定数いる印象です。
- 民間だけでなく公務員試験でもSPIの市役所・県庁は増えており、かなり一般化している
SPIで受けられる市役所・県庁一覧を別で紹介しましたが、SPIを採用する公務員試験は非常に多くなっており、対策する受験生も増えています。
SPIだけでも多くの試験に併願できるようになったうえ、公務員試験予備校にてSPIの講座を実施する方も増えているので、周りの公務員受験生のSPIレベルも、5.6年前と比べると多少高くなっていると考えています。
現時点では少しの影響ですが、この傾向は今後さらに強まり、これはSPIの合格難易度を多少上げる要因になるかと思っています。
以上のことを総合的に考慮して、SPIの難易度は普通と結論付けました。
SCOAの難易度:普通(or比較的低い)
SCOAは、総合的に考えると、SPIと同じくらいの難易度だと思ってOKです。
ただ、SPIよりも問題自体の難易度は低めなので、人によってはSCOAの方が対策難易度が低いと思う方もいるかもしれません。
では、SCOAの難易度が高い側面、低い側面を解説します。
- 時間の余裕はない
SCOAも時間の余裕はないです。
時間は受験先によって異なりますが、多いのは60分で120問を解かなければいけないケースです。
時間に対する問題数が非常に多く、対策をしっかりしていないと解き終わるのは非常に難しいといえます。
- 問題自体の難易度は公務員試験・SPIと比較して低い
時間が足りない分、問題の難易度は公務員試験・SPI両方と比較して低いと言えます。
中学(高校)レベルの問題が多い印象で、対策をしっかりしていれば、問題なく解けるようになります。
- 科目数は公務員試験と比較すると少なく、SPIと比較すると多い
科目数については、公務員試験ほどではないですが、比較的多いといえます。
SPIでは「言語・非言語」がメインになり、英語は出題がないことが大半です。
それに対し、SCOAでは文章読解、数的、推理判断の3つ(=SPIの言語・非言語に近い内容)に加えて、人文・社会・自然に関する一般知識、英語も出題されることが多いです。
理科や社会といった内容はほとんど知識が抜けてる方も多いですが、もちろん難易度は低いので、対策をした人としていない人で明暗がはっきり分かれる印象です。
- 試験の実施形式が複数あり、傾向が異なるが、テストセンターが多い
SCOAでは、SPIと同じくテストセンター・webテスティング・ペーパーテストの3種類があります。
ただ、公務員試験のSCOAでは、テストセンターで実施することが多い印象です。
- SCOAの市役所は年々増えているが、SPIと比較すると一般化していない
SCOAを採用する市役所はかなり増えてはいますが、SPIと比べるとまだ多くはなく、SCOA専門の講座を単独で実施している予備校も少ないです。
SCOAだけで複数の市役所に併願することは可能ですが、かなり選択肢が狭まってしまうのが現状で、SCOAの勉強だけに専念する受験生は多くなく、これは多少難易度を下げる要因になると思います。
参考書も数が少ないですが、SCOAを採用する市役所で解説したように、質の高いものはあるので、しっかり対策しようと思えばできるかと思います。
以上のことから総合的に考慮すると、SCOAの難易度は普通程度です。
公務員試験・SPI・SCOAの対策を比較【対策はかなり異なる】
それでは、難易度の比較を終えたところで、それぞれどんな対策をしていけば良いのかについて、解説していきます。
公務員試験対策:予備校も検討。独学でやるなら長期的に
公務員試験の対策をするのであれば、割と長い目で見る必要があります。
専門試験がなく、教養試験のみの場合でも最低2.3か月程度はほしいと思います。
独学の場合は、「スーパー過去問ゼミ」が問題集としては特におすすめなので、これを各科目メインに使っていきましょう。
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SPI対策:参考書を2~3冊と無料サイトで対策
SPI対策は、予備校の講座もありますので、お金に余裕がある方はそちらも検討したいところですが、参考書が非常に充実しているので、独学でも十分対策可能です。
勉強期間の目安としては、1か月もあれば十分です。
おすすめの流れは、「これが本当のSPI3だ」→「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」です。
前者は赤本、後者は青本といわれており、SPI業界では非常に有名な2冊で、迷ったらこの2冊でOKというクオリティです。
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あとは、併用でSPI対策サイトもいくつか併用しましょう。
SPIの対策サイトはいくつもありますが、無料でおすすめのものを3つほど紹介します。
まずキミスカのSPI対策は個人的におすすめです。
利用者が15万人超いる安心感と、ユーザーのメインは民間就活生ですが、公務員試験を受けている方もいます。
次にキャリアパークでは、SPI対策にもかなり力を入れており、普通なら3000円相当のSPI問題集200問が手に入ります。
わかりやすい解説もついており苦手分野に特化した対策なども可能です。
SCOA対策:SPIと同じく、2~3冊の参考書で対策
SCOA対策については、勉強期間は1か月で十分ですが、予備校の講座や対策サイトはどちらも現状ありません。
なので参考書のみで対策していく形になりますが、参考書も数は多くないです。
まずSCOAの参考書で一番おすすめできるのは、SPIでもSCOAでも非常に人気なシリーズである「これが本当のSCOAだ!」です。
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1冊では足りないので、2冊目としてはアプリで多くの問題演習ができる「公務員教科書 市役所新方式試験 SPI・SCOA・Light・社会人基礎」がおすすめです。
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SCOAの参考書はほぼすべて見たうえでの意見として、上記の2冊が間違いなくおすすめです。
公務員試験・SPI・SCOAの勉強時間を比較【合格に必要な時間】
次に、公務員試験・SPI・SCOAの合格に必要な勉強時間を比較していきます。
最低の勉強時間というよりは、平均的な勉強時間を紹介していきますね。
公務員試験の勉強時間:1000時間前後
公務員試験では、受験先によって難易度も異なり、教養だけの試験から専門、もしくは専門記述がある試験、教養論文がある試験など様々です。
ここでは勉強時間を1000時間としていますが、これは比較的多い教養・専門の2つが課される試験の勉強時間になります。
SPIの勉強時間:約50時間
SPIの勉強時間は、50時間程度あると安心かなと思います。
もちろん30時間程度の勉強時間でも十分合格は狙えるかと思いますが、民間企業と違い、市役所や県庁は併願先がかなり少なくなりがちなので、SPIで不合格になるのは公務員では避けたいです。
なので、SPI対策は万全を期したいので、勉強時間としては50時間はほしいかなという印象です。
1か月足らずで十分確保できる時間なので、一般的な公務員試験と比べたらかなり勉強時間が少なく済むことがわかります。
SCOAの勉強時間:約50時間
SCOAの勉強時間も、SPIと同じ50時間程度が安心できる勉強時間のラインかと思います。
こちらも30時間程度でも良いのですが、独特な傾向で対策が不十分な受験生もいるので、しっかり差をつけるためにこれくらいの勉強時間を確保できるとベストです。
SPIと同じく、併願がしにくい公務員試験ではSCOAで不合格になることは避けたいですからね。
暗記の要素もあるので、しっかりと復習を行って長期記憶にしていきましょう。
SPIとSCOAどっち?見分け方を解説【公務員試験】
最後に、試験の要綱を見ただけでは、SPIとSCOAどっちなのか見分けにくく、どっちの対策をすればよいかわからない方向けに、SPIとSCOAの見分け方を解説します。
1番わかりやすいのは、SPIやSCOAという名前が要綱に書かれている場合です。
このパターンも多いので要綱をよく見てほしいですが、そういった記載がない場合は、SPIとSCOAどっちなのか、見分け方として以下の3点に分けて紹介します。
SPIとSCOAの見分け方【ペーパーテスト編】
ペーパーテストの場合が一番SPIとSCOAどっちなのか見分けにくいですが、試験時間で予想はできます。
- 70分70問(言語30分40問、非言語40分30問)→SPI
- 45分~65分(言語、数理、論理に加え、英語、常識なども)→SCOA
SCOAについては、出題される科目によって時間が異なりますが、SPIとどっちなのか見分けることは十分可能かと思います。
SPIとSCOAの見分け方【WEBテスティング編】
公務員試験では少ないですが、もしWEBテスティングで受験する場合は、URLでSPIとSCOAどっちかを見分けることができます。
そのURLが、SPIとSCOAでは異なるので、そこでどっちなのかを見分けることができます。
具体的な見分け方は以下の通りです。
- http://arorua.net/→SPI
- apps.ibt-cloud.com→SCOA
このように、URLでの見分け方が有効です。
SPIとSCOAの見分け方【テストセンター編】
テストセンターの場合は、サイトの画面でSPIとSCOAどっちかを見分けることができます。
テストセンターの場合は、SPIとSCOAが比較的見分けやすくなっています。
予約サイトに記載されている情報で、どっちなのかを見分けることができます。
- プロメトリック社、「基礎能力検査と性格検査」といったワード→SPI
- CBTソリューションズ社、「適性検査(~分」)といったワード→SCOA
上記のように、予約サイトでのキーワードによる見分け方が有効です。
公務員試験・SPI・SCOAの違いと対策、難易度の比較まとめ
- 難易度を比較すると、公務員試験が最も高く、SPIとSCOAは同じくらい(考え方によってはSCOAの方が少しだけ低い)
- 公務員試験の勉強時間は1000時間、SPIとSCOAの勉強時間は50時間が一つの目安!
- SPIとSCOAのどっちかの見分け方は、ペーパーテスト・WEBテスティング・テストセンターで異なる!
今回は、公務員試験・SCOA・SPIについて、それぞれの違いや難易度、対策、勉強時間の比較や見分け方を解説しました。
SPI対策では、それぞれ内容も異なる良問が多いので、キミスカとキャリアパークの併用が非常におすすめです。
それぞれに適した対策を行い、ぜひ合格のために効率的な勉強を行ってください。
この記事が、公務員試験・SPI・SCOAの違いと対策、難易度の比較で悩む皆様のお役に立てれば幸いです。