公務員ラボへようこそ。
そのため、この記事では、元市役所職員で現役面接講師の私が、面接官が最も加点したくなる逆質問を1つ(+α)に絞って紹介します。
もちろん、必要に応じてご自身でアレンジしていただいても良いと思います。
今回はオリジナル性はありつつも、攻めた内容は避けるというラインの逆質問を紹介します。
目次
公務員試験で逆質問の例文は沢山あるが、加点をもらえることは稀
まず前提として、実は逆質問では「加点も減点もされない」ことが殆どです。
私は民間含め集団面接を何度も経験しましたが、ネットに載っているような「同じような逆質問の回答例」ばかり聞きました。
なので、例えば「仕事への意欲」をアピールする逆質問であっても、同じようなものばかりでは全く心に響かないので、面接官も加点はしませんよね。
そして、逆質問のNG回答例(後述)もネットによく載っているので、そういった質問で減点される受験生もほとんどいませんでした。
なので、逆質問のNG回答例を知らない一部の受験生以外は、加点も減点もほぼないので、逆質問は意外と差がつかない項目なんです。
その中で、私が色々な答え方を模索する中で、面接練習や本番で最も好印象だった答え方を解説していきます。
公務員試験の逆質問の例文はこれがベストだと思ってます
では、「最後に何か聞きたいことはありますか?」と逆質問された場合の例文です。
結論からいきますね。
あくまで一つの例ですが、逆質問では以下の例文のように答えるのが個人的にはベストだと思います。
上記の例は、受験生当時の私がしていた逆質問や、過去に他の受験生がしていた逆質問を組み合わせ、そのうえで更に「面接官うけ」するように改良した例文になります。
なお、主に市役所や県庁といった地方公務員向けの内容になっています。
「意外と普通じゃん」と思うかもしれませんが、この例文には、面接官の目線で評価できる(可能性がある)ポイントが3つ隠されているんです。
- 「様々な業務を経験したい」
やりたい仕事については熱弁できる人が多いですが、人事課としては「やりたい仕事以外も熱心に取り組んでくれるか」というのも非常に気になるそうです。
なぜなら、公務員は部署の異動も多く、希望が通らないことも多いので「やりたい仕事だけをやる」なんて到底ムリだからです。
そこで、「どんな業務にも興味があり、経験を積みたい」という他の受験生とは別視点からのアピールは、確実に面接官からは好印象です。
- 「自身の適性を判断するためにも」
公務員は、いくつかの部署を転々とした後、その人にとって最も適性があると判断された部署に管理職として戻ってくるパターンが多いんです。
そして、その判断は人事課がします。課の中で担当は異なるかもしれませんが、面接官も人事課です。
つまり人事課職員なら、自身の適性を判断する重要性はわかっており、「この受験生はまだうちで働いていないのに、先までしっかりと見据えているな」と判断してくれる可能性があります。
- 「定年まで働くと、何個の部署を経験できるか」
最近、20代(30代)では「仕事が合わなければ早めに転職しよう」という流れがあり、公務員にもその流れは多少影響しています。
優秀な人がキャリアアップを目指して辞めることもあるので、「面接での評価は良かったのに早々に退職する」という人もいる中、「辞めない人材」という評価基準は重要になっているというのが個人的な意見です。
その中で、さりげなく「定年まで働く意思がある」ということをアピールしておきましょう。一部の面接官には、刺さるはずですよ。
私が紹介した逆質問の例文が面接官に好印象を与えるポイントは以上の3つです。
そもそもどんな逆質問だったか忘れてしまった方も多いと思うので、もう一度に載せておきますね。
特に受験先のリサーチに時間を割く必要がないので、どの試験でも使いまわしができるのも良いですよね。
なお、市役所や県庁など地方公務員を想定して書いていますので、国家公務員といったスペシャリスト系の職種でもし使う場合、部署が少ない受験先なら「何個の部署」の部分を変えて使う必要があります。
例えば国税専門官などでは、調査・査察・徴収と大きく分けると3つの区分になるので、国税専門官でもしこの逆質問を使う際は注意(工夫)が必要です。
加点されることはあっても、減点されることは基本的にない逆質問を目指したものです。
もちろんこれは私個人の意見で、必ずしもこの逆質問が一番とは限らないので、市役所や県庁を受ける方も上記をそのまま使うべきというわけではないです。
一つの例文として、ご自身で理想の形にアレンジして使ってください。
【逆質問ではない】公務員試験の「最後に何か言いたいことはあるか」に対する回答例
市役所・県庁・国家公務員の一部では、「最後に何か言いたい(伝えたい)ことはありますか」、「最後に一言ありますか」と聞かれるケースも少なくありません。
さっきは「聞きたいこと」だったのが変わっただけですが、これは厳密にいえば逆質問ではなく、内容はかなり違ってきます。
「言いたいこと」なので、こちらからは質問ではなく、なにかメッセージを伝えるほうが自然ですよね。
「さっきのだけじゃなくてもう1つ回答例を覚えなきゃいけないのか・・・」と思う方もいるかもしれませんが、私はこの質問をされたらチャンスだと思っていました。
普通のパターンの逆質問しか準備しておらず、「準備していた逆質問をする」、「その場で考えて発言する受験生」は意外といます。
その中であなたは、周りの受験生よりも良い印象を面接官に与えることができます。
具体的には以下のように答えるのが個人的には良いと思っています。
- 特に最後の一文は、真剣なまなざしで相手の目をしっかり見て話す
- 「A市以外にない」の部分は、わざとらしくない程度にほんの少し強調して言う
これで熱意を全く感じない面接官は少ないはずです。
この例文で、第一志望かどうかに関わらず、面接官には第一志望だと思わせることができる可能性は上がるはずです。
この例文の最後に「以上です。」をつけるのを忘れないようにしましょうね。
以上になります。
公務員試験で減点されるNG逆質問【例文あり】
最後に、「面接官によっては減点される可能性のある逆質問例」を紹介します。
- 面接官が答えにくい質問
- 給料や残業、福利厚生に関する質問
- 調べればわかる質問
こういった減点されるような質問をする受験生は、私が受けた限りではあまりいませんでした。
ただ、一つ目の「面接官にとって答えにくい逆質問」に近い質問をする受験生だけは市役所の面接にて少しいました。
恐らく「答えにくい逆質問はNG」という知識を持っていても、「この逆質問が答えにくい」とは思っていなかったんでしょう。
実際、マイナス評価にはなってない可能性も全然ありますが、少なくとも答えにくそうにはしてました。
具体的には・・・
- A市で現在増加しているインバウンドを更に増やすために、市役所として新たにどう取り組むべきだと考えますか
- A市では犯罪発生件数が県内で多い方ですが、減らすために市役所としてどんな取り組みが必要だと思われますか
内容はかなり変えてますが、大体こんな方面の逆質問でした。
「この市役所や県庁をしっかり調べてきましたというアピール」をしたいという意図はとてもよくわかるのですが、市役所・県庁の職員は思っているよりも、自分の部署以外の仕事はわからないこともあります。
面接官のほとんどは人事課で、観光や防犯関係の部署に以前いたという場合もありますが、どちらにせよ市の方針に関してはそう簡単に変なことを答えるわけにはいかないので、発言は考えてしなければいけません。
ちなみに、記事の前半で紹介した「定年までにいくつの部署を経験するか」という逆質問の例文であれば、職員なら誰でも大体の答えは把握しているうえ、面接を担当する人事課はなおさら知っているので、安心です。
公務員試験の逆質問で最も多い回答例【市役所・県庁・国税専門官・国家一般職】
完全に体感にはなりますが、逆質問で最も多い回答は、
-
採用までに準備しておくべきことはありますか?
多少聞き方は違いますが、こんな感じの回答だと思います。
市役所・都道府県庁・国税専門官・国家一般職など、どこでも使えるので汎用性が高いというのもあると思います。
実際、調べてみると回答例とか例文でこの逆質問が割と出てきます。
ただ、私自身もこの逆質問は全然悪くないと思っています。
「無難」もある程度大事という話をしましたが、この回答例はどの面接官にも減点されることは考えにくいからです。
もちろん個人的なおすすめは間違いなく先ほど紹介したものですが、実際加点されることがすごく多いわけではないので、こっちでもOKだとは思っています。
公務員試験の面接を控えた方は、自己分析はしっかりやっておこう
面接を控えている方は、最低限の自己分析をやっておくべきです。
公務員試験の自己分析には、グッドポイント診断がおすすめです。
8568通りのパターンから、客観的で正確な長所・強みを分析してくれるので、こういった数ある自己分析ツールの中でもかなり正確な結果が出る印象です。
以下で簡単なやり方を解説しているので、よかったら見てみてください。
おすすめの公務員試験面接対策本【想定質問への回答作成に】
個人的におすすめの面接対策参考書は、以下の1冊です。
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個人的には、この参考書が発売される前は面接の参考書はなくても良いと思っていたんですが、実際に聞かれやすい質問ばかりが掲載されているうえ、それに対するアドバイスが非常に的確なので、強くおすすめしたい1冊です。
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面接の参考書はこれだけでいいですが、ぜひ使ってみて下さい。
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公務員試験の逆質問の例文まとめ【市役所・県庁など】
逆質問に関しては、私も受験生当時は苦労しました。
最初の方は、できれば加点をもらいたいけど、ネットや予備校で教わるよくある無難な逆質問の例文が多くて、結局減点を避けるだけの回答をしていました。
逆質問に関しては、市役所の集団面接で同じグループの受験生の回答を聞いていても、やはり同じような答え方が多かったです。
私は何度も逆質問を行う中で、受験生当時に手ごたえが良かった回答例を、今になって元公務員目線で更に改良し、この記事に書きました。
適度にオリジナリティーもあって、万人うけする回答例だと思います。
逆質問では、「あなたが本当に気になること」を必ずしも聞く必要はないですからね。
とにかく合格するために逆質問の例文を使うだけでなく、加点される可能性が少しでもあること・好印象を与えることを考えてください。
公務員試験の面接の最後の1分の逆質問で、ライバルに差をつけましょう!
この記事が、公務員試験の逆質問例文で悩む皆様のお役に立てれば幸いです。
市役所・都道府県庁を受ける方も、国家一般職や国税専門官などを受ける方も、ぜひ参考にしてみて下さい。
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