- 正文化という勉強法のやり方がわからない
- 公務員試験で正文化という勉強法を試したい
- 正文化で既に問題集をやってるが、やり方が正しいか不安
この3つの悩みをまとめて解消する内容にしました。
模試で全国2位をとり、特別区・国会一般など多くの公務員試験に合格した方法なので、是非参考にしてくださいね。
目次
【公務員試験】正文化の意味とやり方
正文化は公務員試験の受験生の中でかなり広まっており、すでに王道の勉強法になっています。
予備校ではそんなに紹介されない勉強法なので(講師による授業の意味がなくなるため)、私がここで詳しくまとめていきますね。
そもそも正文化とはどんな勉強法?
以下に正文化のやり方を示しますが・・・
正文化とは、簡単に言えば「問題の間違っている部分を正しい文に訂正する勉強法」です。
問題集を大量にこなす中で「少し」の積み重ねはとんでもない差になるので、是非マスターしておきましょう。
問題には5つの選択肢があり、4つは外れの選択肢です。
では過去問を解いた際に、正解の選択肢だけを学習すれば良いかというと、もちろん答えはNoですよね。
このように、外れの選択肢から効率的に頻出箇所のみを学習できるのが、「正文化」です。
公務員試験の正文化のやり方は簡単!
まず、正文化に必要なのは問題集のみです。
事前に参考書などで暗記事項を確認する手間はかけないでください。
知識ゼロの状態から問題集を始めてもらって結構です。
正文化のやり方は以下の通りです。
- まず、問題集を解きます。
本来の正文化ではこの「解く過程」はありませんので、このステップは飛ばしても構いません。
ですが、個人的には最初に「自力で解いてみる」ステップがあった方が、後々印象に残りやすいと思います。
- 答えを見て、選択肢の「間違っている部分」に線を引き、余白に正しい答えを記入します。
これをすべての選択肢に行います。
この部分が頻出箇所になります。割とそのまま出たりしますよ。
- あとは5つとも正しい選択肢となった問題を、暗記していくだけです。
主に訂正した部分に着目しながら暗記していってください。
以上です。簡単ですよね?
勉強法自体は簡単なので、あとは覚えるまで何周も問題集を回しましょう。
当然のことですが、これは非常に大事です。
いくら効率の良い勉強法といっても、結果につながるかは本人の努力次第ですので。
その通りです。この「正文化」は、勉強の効率を少し上げる程度の勉強法です。
何度も言いますが、「少し」でも確実に効率が上がる勉強法なので、その「少し」で差がつくんです。
詳しくは次の項目で話しますね。
正文化の本当のメリットとは【公務員試験に最適】
「正文化のやり方はわかったけど、本当にこれが良い勉強法なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
そういった方のために、正文化の意味とメリットを紹介していきます。
この勉強法で効率が上がることはあっても、下がることはないと断言できますので、万人にお勧めできます。
公務員試験の頻出箇所を「ピンポイント」で学べる
「正文化で訂正した部分=頻出ポイント」だと思ってください。
その部分が、今度は正解の選択肢で出たり、別の間違い選択肢として出たりしますので、頻出箇所に絞った効率の良い学習を可能にします。
答えを見る手間を省け、時短になる勉強法
従来の勉強法は何度も問題と答えを行ったり来たりしますが、それがなくなります。
出題者が引っかけるポイントを見抜けるように
間違っている箇所に意識を向けながら学習するので、正文化でかなりの数の問題をこなしていけば、出題者が引っかけてくるポイントがだんだんわかるようになるのです。
これは大きなメリットです。
内容としては同じ問題でなくとも、引っかけパターンが同じ問題であれば、そこに気づくことができるはずです。
過去問に即した学習なので、安定して得点できる
結局公務員試験は過去問が全てです。
なので、基本的には参考書を読むより過去問を解いた方が圧倒的に得点が安定するようになります。
正文化をする意味、ご理解いただけたでしょうか?
「そんなに良いなら騙されたと思って正文化やってみてやってもいいかな」と思った方は、スー過去を買う前に次の項目を読んでください。
正文化におすすめの問題集はこれ!【脱スー過去】
結論から言います。
というのも・・・この問題集、なんと既に正文化がしてあるのです。
そのため、「間違っている部分を訂正する」というステップを省略できてしまいます。
赤シートで隠せば正文化の部分は見えなくなるので、普通に問題を解くことも可能です。
1冊につき問題数は50問という、多すぎず少なすぎない必要十分な分量であることも評価ポイントですね。
ただでさえ効率の良い勉強法である正文化に、この「ダイレクトナビ」を使えば鬼に金棒ですからね。
この2つを組み合わせれば、問題集の学習効率が段違いになるでしょう。
問題集の周回数も増やし、他の受験生に差をつけられるはずです。
・正文化は自分で書き込む過程を踏みたい
・他科目でスー過去(クイマス)を使っているので、慣れたレイアウトで学習したい
こういった方もいるので、その場合は好みのものを選んでもらっても構いません。
特にやり方にこだわりがない方には、「公務員試験 過去問ダイレクトナビ」を圧倒的におすすめします。
続いての項目では、正文化が使える科目とそうでない科目を紹介していきます。
公務員試験で正文化が使える科目・使えない科目とは?
この基準は非常に簡単です。
基本的には「暗記科目」には正文化が有効で、それ以外の科目には使えません。
②正文化が使えない科目:数的推理、文章理解
③正文化も有効だが、それだけでは厳しい科目:物理・化学、ミクロ・マクロ、時事
こういった形で分けられますので、それぞれ説明していきますね。
①に関しては、迷わず正文化で勉強しましょう。
②に関しては、言うまでもなく正文化をする意味がありません(笑)
③が問題ですね。以下で科目ごとに説明していきます。
- 物理・化学とミクロ・マクロ
「一部の暗記問題では正文化が有効」です。
なので、スー過去やクイマスで学習を進め、正文化できる部分のみ、自分で正文化をしながら学習しましょう。
- 時事
ただ、時事の予想問題を使って、疑似的に正文化で勉強をすることはできますし、私もその勉強法で行いました。
とはいえ、やはり予想問題は過去問ほどの信頼性はありませんので、問題集ではなく参考書を主軸に勉強を進める従来の勉強法も候補になります。
それについては下記の時事の勉強法の記事で詳しくまとめたので、良かったらご覧ください。
結論としては、「時事を除く暗記科目は出来る限り正文化を使って勉強した方が確実に効率が良い」ということです。
公務員試験の正文化のやり方・参考書まとめ
公務員試験における正文化の有効性・やり方がわかっていただけたでしょうか。
私は受験生の頃に、従来の勉強法と正文化、どちらも試しました。
- 問題集を1周するスピード
- ピンポイントで頻出分野を学習できる効率の良さ
- 引っかけポイントに対する嗅覚が身につく
以上の理由で、圧倒的に正文化のほうが効率がいいと判断し、そこからは正文化でひたすら問題集を回しました。
その結果、苦手だった暗記科目が、本番までには安定して8割前後とれるようになりました。
それだけで確実にあなたの得点は安定するはずですから。
その他、教養の模試で全国2位をとった科目について勉強法を紹介しているので、是非参考にしてください。
この記事が、公務員試験の勉強法で悩む当時の自分のような方の役に立てれば幸いです。
以下の参考書は公務員試験の正文化に特におすすめで、私も実際に使用して上位合格することができたので、是非試してみてください。
このサイトでは他にも、公務員試験で複数上位合格した現役講師の私が、筆記・面接・論文について解説しています。 公務員試験に必要な情報は全てここに詰まってるので、是非見ていってください。