江戸川区の特徴を区のHPよりわかりやすく【特別区上位合格者が区の特徴を面接用に解説】

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受験生A
江戸川区を志望区に書いたので、区のことを色々知りたいです!
受験生B
併願先だから志望動機を作るのにあまり時間をかけたくないなぁ。
受験生C
江戸川区の良い点や悪い点が知りたいけど、ホームページだと情報量が多すぎる・・・


コムオ
こういった皆様のお悩みに、元公務員の現役予備校講師のコムオがお答えします。
23区の特徴を本気で解説していくこのシリーズ、まずは江戸川区です。



江戸川区は単願のみの独自採用方式なので、ここに落ちてしまうと後がありません。

なので、区については徹底的に調べたうえで面接に臨むようにしましょう。

HPを隅から隅まで読むの、大変ですよね・・・

そこで、江戸川区の特徴や施策で重要なものを「全て」ここで徹底的に解説していきます。

それも、「重要そうなことを引用して終わり」というよく見る記事のパターンではなく、私の受験生時代の経験も踏まえ、面接対策に有益なことをもれなく紹介していきます。


また、江戸川区のことを知っておけば、論文にも役立つと思うので、是非最後まで読んでいってくださいね!


私も受験生時代に江戸川区を受験し、上位5%以内で合格しているので、間違いなく面接・面接に役立つ情報が書けると思います。

江戸川区の基本情報を志望動機・やりたい仕事に絡めよう

3つの歯車

それでは、まずは江戸川区の基本的な情報について軽くさらっておきましょう。

この辺りは、どれか一つだけでも志望動機ややりたい仕事に絡められると、説得力が増しますよ。

区について最低限調べてきているアピールもできますしね。

 

区の基本情報は把握しておこう!

もし志望動機ややりたい仕事に絡めることはなくても、このあたりは覚えておいて損はありませんよ。

面接官の質問によっては、こういった基本情報を絡めて答えられると非常に好印象を得られることもありますからね。

 

それでは、江戸川区のホームページからから重要部分を引用しつつ紹介していきます。



まちづくりの基本理念

地域力で育む 暮らしやすいまち 活力あふれるまち 江戸川

最も基本的な情報ですね。

 これを知らずに面接に臨むのはNGですよ。

念のため、一言一句覚えておいて損はありません。

正直、赤字の部分以外は「どの自治体でも良くあるような基本理念」です。


なので全体を無理に志望動機に絡める必要はないのですが、地域力という部分は非常に重要になりますので、そこだけでも志望動機(orやりたい仕事)に絡められると良いですよ。
(地域力に関しては後述します。)


4つの将来都市像

・地域の魅力が人をつなぐ「活力交流都市」

・温かな地域コミュニティが支える「生涯生活都市」

・水とみどりが暮らしに憩いを与える「快適環境都市」

・災害に強く、回復力のある「安全安心都市」

これを志望動機に絡めるには少し冗長になってしまうので、やりたい仕事に絡められるとGoodです。


実は、私も江戸川区を受けた時はここをやりたい仕事に絡めました。

(正確にはこの「都市計画マスタープラン」の前身である「都市マスタープラン」の同じような部分)

コムオ
やりたい仕事を面接で聞かれた際に、この答え方はとても面接官の感触が良かったので、本当におすすめですよ。
具体的なやり方としては、上記の4つの将来都市像にそれぞれに合わせて、4つのやりたい仕事を準備するだけです。

もちろん、あなたが「本心でやりたい仕事」である必要はありません。
やりたい仕事に「将来都市像」に絡めると何で高評価なの?
この4つは、江戸川区が目指す理想の姿です。


「区が目指す理想を実現するための仕事がしたい」と言われたら人事としては好印象でしょう。

それだけでなく、最初に紹介した「まちづくりの基本理念」ならともかく、この「将来都市像」まで全て把握しているというのは、「区のことをちゃんと調べているな」と思わせるのに十分です。

これを使えば加点されることはあっても減点されることは絶対になく、ノーリスクなのでおすすめですよ!


7つの地域別構想

・「小松川・平井地域」~JR平井駅周辺の拠点性向上など

・「中央地域」~現庁舎の跡地活用など

・「葛西地域(北部)」~区役所新庁舎建設に伴うにぎわい創出など

・「葛西地域(南部)」~2020大会を契機とする周辺のにぎわい創出など
これも「将来都市像」と同じように、やりたい仕事に絡めると良いでしょう。

ただ、全体的に「都市計画」という性格が強いので、人によっては難しく感じるかもしれません。

 都市計画関係の志望動機を話す場合や、地元が江戸川区といった理由で江戸川区に詳しい受験生は、こちらを絡めるのがおすすめです。
先ほどと似ていて、「この4つを実現することで江戸川区全体が理想に近づく」ものなので、それをやりたい仕事に絡めれば、印象が悪くなるはずがありません。


それに、「地域別構想」を面接で話す人は「将来都市像」よりも更に少ないはずですので、オリジナル性という観点からはかなり優れていると思いますよ。

面接(論文)対策で抑えておくべき江戸川区の特徴

面接官と学生

さて、ここからは江戸川区の大きな特徴を6つ紹介していきます。

 

私は江戸川区の説明会に3回参加しました。

3回とも別の人事の方が来ていて、説明の内容も多少違ったのですが、この6つはどの人事も毎回必ず説明していました。

 

正直、この記事を読めば説明会なんて行かなくても良いです。本当に。

説明会よりもわかりやすく、「面接対策に特化して」説明していきます。

どれも江戸川区を受けるなら知っておかなければならないことですので、是非覚えて帰ってくださいね!

 

①江戸川区のキーワードは間違いなく「地域力」です【最重要】

いきなりですが、これが最も重要です。

 

そもそも地域力って何?

簡単に言えば以下の通りです。

地域の問題解決などに、行政だけでなく、住民や企業も主体的に取り組んでいける力

 

私は江戸川区の面接で、志望動機にもやりたい仕事にも「地域力」を絡めて話しましたが、ここで好印象を得られたことが上位合格の要因の一つだと思っています。

私は、独自日程を受験したり、民間併願もする中で、本番の面接官を相手に、何度も面接練習をしてきました。

その結果、私が話したことに対して面接官が好印象を持ってくっれたのか、そうでないのかというのはわかるようになったんです。

江戸川区の面接では、「地域力関連の話が面接官から好印象だった」と断言できます。

 

ちなみに私が「地域力」を使ったのは、説明会でこのワードを人事の方が何度も使っていたためです。

ただ、私もそうでしたが、受験生からすると「説明会で強調していたワードを志望動機に使う」という考えは、意外と抜けているんです。

だからこそ、ここで差がつくんですよね。

 

私自身も、説明会のことを予備校の面接スタッフに話した所、「志望動機・やりたい仕事に地域力を絡めて作り直した方が良い」と強く勧められたことがきっかけで、地域力を重視して話すようにしました。

今でも「特別区に上位合格できたのは、私なんかの力じゃなく本当にあのスタッフのおかげだった」と思います。


そして、私が受験生の時はもちろん、今でも「地域力」は江戸川区を受けるうえで欠かせないワードです。

その理由は、全て区のHPにありました。

まず、新の都市計画マスタープランで「地域力」という言葉が出てきていますよね。

それも、基本理念の一番最初に。

 

それに、令和元年に就任した区長のあいさつ文でも、大きいフォントの太字で強調されています。


このように、今でも明らかに地域力は重要なワードです。

江戸川区の地域力は、長い歴史の中で住民の意識に根付いてきたものですから、今までだけでなくこの先もずっと重要な、江戸川区の代名詞です。

 

 

②23区の中でも「子育て支援」に力を入れている【子供の数は最も多い】

江戸川区では、「江戸川方式」と呼ばれる、子育て支援の革新的で有効な施策を打ち出しています。

コムオ
江戸川区は23区の中でもトップクラスに子育てがしやすい区なんですよ。

 

 

その理由は以下の通りです。

  • 「0歳児は家庭的な環境での保育が望ましい」との考えから、自宅で預かって保育をしてもらう独自の「保育ママ」制度を早くから創設

  • 子供の数が多いので待機児童の数は少なくないが、‘3歳の壁‘と呼ばれ問題視されている「3歳児以上の待機児童数」はゼロ

  • 江戸川区独自の「乳児養育手当」で、認可保育園などに通っていない0歳児の子供を持つ世帯に、月13,000円の補助



このように、江戸川区は子育て支援に力を入れている区です。


説明会でも、子育て支援の話は必ず出ていました。

かといって、やりたい仕事を無理に子育て支援にする必要はないですよ。

 ただ、特にやりたい仕事がなくて困っている場合は、子育て支援にしておけば話すネタが豊富にあるので、困らないと思います。


他の受験生と被るかもしれませんが、被ることは何の問題もありません。

むしろ、自信がない限りは王道を攻めた方が良いんです。

 

やりたい仕事に対して、「他の区でもできるのではないか」と聞かれた時などに、子育て支援なら江戸川区独自の施策が多いので簡単に切り抜けられますからね。

 

③23区中1位だった「犯罪の発生件数」が減少傾向

江戸川区は「治安があまり良くはないまち」という印象を持たれることもあるようです。

実際、平成25年には23区の中で犯罪発生件数がトップでした。

ただ近年、犯罪の発生件数が急降下しているんです。

「安全で安心して暮らせるまちづくり」を掲げ、力を入れて取り組んできたからですね。

江戸川区は様々な防犯対策を行っていますが、皆さんが知りたいのはその中でも「面接で使えそうな施策」ですよね。

HPから面接に役立ちそうなものを以下にまとめましたので、ご覧ください。

江戸川区の防犯施策の中で、面接に使えそうなものをピックアップ、分類しました。

  • 「わんわんパトロール」や「Key-1選手権」といった話題性のある施策
  • 「防犯紙芝居」や「鍵かけミニゲーム」による児童向けの防犯啓発
  • 「安全・安心パトロール」や「自転車盗ゼロ作戦」等の地域力を活かしたまちぐるみの施策


以上のように、面接で話せるネタは非常に多いので、やりたい仕事として準備しておくのもおすすめです。

 

これも子育て支援と同じように、他にやりたい仕事があるなら無理に面接で話そうとしなくても良いです。

ただ、「特にやりたい仕事がない」という人には自信を持っておすすめできますよ。

 

④公園面積は23区中1位

公園面積は、2位の江東区に圧倒的な差をつけて江戸川区が1位です。

 また、親水公園を日本で初めて整備したこともポイントです。

こういった公園のことも説明会では鉄板ネタで話されていた印象です。

公園が多いことも、先ほど挙げた「子育てのしやすさ」に繋がってくるんでしょうね。

 

 

また、江戸川区は平均年齢が最も低い区でもあります。

公園が多いのは、子供だけでなく若者が運動しやすい環境作りにも役立っていますね。

 

公園の多さを、志望動機ややりたい仕事に結びつけるのは難しいですよね。

もちろん、悪いということではないので結び付けられるならそれで構いません。

 

なので、私は「江戸川区の良いところや魅力」を質問された際に、このことを答えるつもりでいました。

  • 公園が最も多いこと
  • 初の親水公園を整備した
  • 更に、子育てのしやすさにもつながっている

 

以上のことが話せれば、「区の良いところ」の答えとしては満点だと思います。

 

⑤区内の縦(南北)のアクセスが弱い

江戸川区は、電車の駅が特別区で2番目に少なくなっています。

1位は目黒区で江戸川区よりも圧倒的に小さい区なので、面積あたりで考えると1位でしょう。


その影響もあり、江戸川区は車を持つ世帯の数が多くなってます。

 

横のアクセスはそこまで悪くはないのですが、縦のアクセスがかなり悪いんですよね・・・

南北に縦断する鉄道がないんです。

 

なので、この点は「江戸川区の悪い点や課題」で答えられるように準備しておくと良いでしょう。

 

⑥東京オリンピックではカヌー・スラローム競技の会場に!

江戸川区は東京オリンピックの会場にもなりましたね。

 

そのために、全国初のカヌー・スラロームコースが作られました。

これは、ピンポイントすぎて志望動機にもやりたい仕事にも絡めることはできないと思います。


コムオ
ただ、公務員試験の鉄板質問の一つである「最近気になったニュース」ではこれを答えておけば間違いないでしょうね。

 

江戸川区の特徴まとめ

江戸川区の地図

  • 「まちづくりの基本理念」や「4つの将来都市像」を志望動機・やりたい仕事に絡めるのがおすすめ!

  • 人事に好印象を得るための最重要キーワードは「地域力」!

  • 子育て支援や防犯対策には非常に力を入れている!

いかがだったでしょうか。

自分で言うのもなんですが、江戸川区受験者には相当有益な記事になったと思います。

 

江戸川区は人事委員会面接=区面接なので、一発勝負です。

なので、全力で一回の面接に挑んでくださいね。

 

あとは、最も重要な「具体的に江戸川区の面接ではどんなことを聞かれるか」も記事にしたいと思ってますので、もう少しお待ちください。

 

江戸川区の特徴に関しては、この記事が【完全版】になると思うので、江戸川区受験者は、この記事をもう一度見直し、志望動機ややりたい仕事などを組み立てていってくださいね!

 

この記事が、江戸川区を受験する皆様のお役に立てれば幸いです。

この記事を読んでわからなかったこと、その他公務員試験に関して、公務員の仕事に関して、なんでも気軽に聞いてくださいね。

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