原稿用紙と小物

公務員ラボへようこそ。


受験生A
公務員試験の専門記述を、択一の知識で乗り切りたいです!
受験生B
都庁は無理でも国税や裁判所は、専門記述の勉強なしでいけるのかな。
受験生C
併願先だから専門記述の勉強する余裕がないけど、合格はしたい・・・


コムオ
こういった皆様のお悩みに、コムオがお答えします。
皆さん、併願はしていますよね?

併願先として選ばれやすい国税や裁判所などでは、専門記述があります。
でも、志望度は高くないのに専門記述の勉強をするほど時間の余裕はないという人も多いはず。


結論から言うと、記述の勉強をせずに合格することは可能です。(もちろん時間に余裕があるなら勉強した方がいいですが)

ただ、受験先次第でもありますし、勉強しなくていいとは言っても、知っておかなければならないコツはあります。

そして、前提として専門記述を勉強してきている人よりは不利になるので、択一や面接で頑張らなければ合格は出来ないということは頭に入れておいてくださいね。


その自信がない方は、時間があれば専門記述の勉強をすることも視野に入れておいてください。
この記事では、専門記述の勉強なしで国税専門官・裁判所事務官に最終合格した私が、以上のことについて要点に絞って解説します。

専門記述を択一の知識で乗り切るのは可能?【国税・裁判所・財務・都庁】

疑問を持つ女性


専門記述はできれば勉強したほうがいいですが、択一の勉強だけで乗り切ることも可能と言いました。

ただ、正直受験先次第ではあります。

この項目では、受験先別に択一の勉強のみで合格する難易度を書いていきます。


 もちろん、択一の勉強をしっかりしている前提での難易度ですよ。

私自身の受験生時代の経験だけでなく、公務員予備校でチューターをしていた頃に何十人もの受験生を見てきたので、正確なデータにはなっていると思います。

国税専門官:十分可能

まず、国税に関しては、択一が固まっていれば十分合格できます。

理由は以下の通りです。

  • 国税の記述は基本的な出題が多い。
  • 5科目の中から選択できる。
  • 1次試験の倍率が比較的低い。

やはり【憲法・民法・社会学・経済学・会計学】から選択できるのが大きいですね。

そのうえ難しい問題は基本的に出題されないので、「5科目とも全くわからない」なんて事態にはなりにくいです。

この「全く分からない」状態にさえならなければ、国税では割となんとかなってしまうことも多いです。

記述は足きりさえ回避できればいいのですから。

そのための方法については後述します。

裁判所事務官・財務専門官:やや難しいが可能

裁判所と財務に関しては、国税と違って、択一の知識だけで乗り切るのは少し難しくなります。


理由はシンプルで、

  • 倍率が比較的高い
  • 受験者のレベルが高め


まあ説明は不要ですね。わかりやすい理由です。

また、以上のことに加え、それぞれ難しいとされている理由がもう一つずつあります。

  • 裁判所は、憲法しか選択の余地がない

他の試験では、科目選択式であることが多いですが、裁判所の専門記述は憲法のみで必須回答となってます。

苦手な分野や知らない分野からの出題だと、もう合格は厳しくなるので、運も絡んできてしまいます。

 ただ過去の傾向から見ると、マイナー分野や難しい分野からの出題はほとんどないので、基本的な部分を理解できていれば最低限の回答はできることが意外に多いです。



  • 財務は専門記述を勉強してきている人が多い

これは私の経験則にはなりますが、私の予備校の財務受験者には明らかにこの傾向がありましたし、根拠もあります。

国税と同じ試験日で、国税より倍率も高く難しいとされている財務。


これをわざわざ選ぶ人は、「志望度が高いor難しくても合格できる自信がある」受験生が多いのは当然です。

 ただ、国税と同じように5科目から選択できるので、択一や面接で失敗しなければ、択一の知識のみで合格できる可能性も十分あります。


以上を見てもらえればわかるかと思いますが、「少し難しいけど、可能ではある」という微妙なラインです。

個人的に裁判所・財務は、択一か面接に自信がある人なら可能だと思います。

都庁:不可能ではないけど・・・

都庁に関しては、簡潔に済ませます。

不可能ではないですが、以下の理由で、かなり難しいです。

  • 倍率が高め
  • 3科目も選択しなければいけない
  • 他の受験生は記述を勉強してくる

大人しく諦めましょう。

コムオ
諦めると言っても、都庁を諦めろと言っているわけではないですよ。


都庁には新方式という教養のみで受けられる方式があります。
面接の難易度は上がりますが、専門記述を勉強せずに普通に受けるよりは100倍マシですからね。

専門記述を択一の知識だけで攻略する方法

ひらめき

さて、受験先別の難易度がわかったところで、私が受験生時代に実践していた、専門記述を択一の勉強だけで攻略するためのコツを解説します。

「結局専門記述のための対策しなきゃいけないの?」という声が聞こえてきそうですが、対策というほどのことはしません。

私が受験生時代に行っていた中でも、ほとんど負担にはならない かつ 合格可能性を確実に上げるためのコツに絞って紹介していきます。


本番では知っていることをひたすら答案に書こう

これはあまりわからない問題が出題されたときのコツです。

当たり前のことなんですが、意外と徹底できる受験生は少ないんです。

出題された論点に関して、知っていることをできる限り書き続けましょう。

あなたが「この分野の勉強をこんなにしてきたんだよ」というのを採点者にアピールするつもりで。

例題:「判例に触れつつ、表現の自由について論ぜよ」
こういった問題が出題されたときは、表現の自由に関する判例だけでなく、公共の福祉検閲・事前抑制といったことまで、書けることはいくらでもありますよね。

その中で知っているポイントをひたすら書けばいいんです。
ここで、問題文で指定されている判例が仮に一つも分からなかったとしても、大丈夫です。


表現の自由について、思いっきり書けることを書きましょう。


非常にアバウトな出題を例にとりましたが、裁判所や国税ではこんな感じの問題が出題されることもあります。


もちろん関連性が薄いことを書くのはNGですが、その論点に関する内容を書き続ければ、確実にいずれかは加点されるはずです。


足切りが避けられればいいんですから、これで十分でしょう?

「いろいろ書きすぎて減点」はありえるのか。
「色々なことを書きすぎても、減点されるのでは?」と思う人もいるでしょう。

これに関しては、推測の域を出ませんし、信頼のおけるデータもありません。

ただ、私はこの方法で裁判所に合格しました。
そして、私がチューターをしていた頃の予備校生も、この方法で合格していた人は何人もいました。


以上のことから、その論点に関する内容であれば、減点はない(あったとしても少ない)と個人的には思っています。

そもそも最初にも書いたように、これは「あまりわからない問題が出題されたとき用のコツ」です。
ダメ元でもいいです。諦めないでやってみてください。

これで合格できる可能性は十分ありますから。

択一の勉強をするときも専門記述を意識しよう

これは本当に少し意識を変えるだけでいいです。

択一の勉強をする中で、「専門記述で出題されそうだな」と思う論点に関しては、最も重要なポイントだけは言えるようにしてください。

これだけでも、もしその論点が出題されたときには確実に最低限の答案を書くことができ、足切りは回避できます。

ちなみに、専門記述で出題されそうな論点の見分け方は簡単で、「択一の頻出論点」です。


結局、重要なテーマは、択一でも記述も頻出論点であることが多いですからね。


もう一度言いますが、時間はあまりかける必要はないですからね。

 極論、「択一の勉強で専門記述を意識する」というだけでも、印象に残りやすくなるので十分なんです。

模試などの予想問題を活用しよう【重要】

これは他の2つの対策と比べると少し時間を割かなければなりませんが、当たった時には絶大な効果を発揮します。

国税や財務、裁判所の模試を受け、その記述試験の解答を軽くさらっておきましょう。

本当にかるーく、要点を覚える程度でいいです。


各試験種の模試における記述試験の問題は、その試験の予想問題だと思っていいです。

意外と模試の問題を作る時って、しっかり過去の傾向を見たうえで、今年出題されてもおかしくない問題が選ばれているんです。

なので、それを活用しない手はありません。自分は手間も時間もかけずに、予想問題を入手できるのですから。

お金はかかりますが、そこに投資しないのはもったいないです。


それだけじゃなく、模試の問題を知っておくことには大きなメリットがあります。

・・・というより「模試の問題を知らないことによるデメリット」といったほうがいいかもしれません。

もし本当に出題されたら・・・
もし本当にその問題が出題されたら、少なくともその模試を受けていた受験生は、かなり完成度の高い回答を書いてくるでしょう。
また、模試を受験した人だけでなく、予備校や友達経由で、模試の問題は思った以上に多くの人が知っています。


その中で、もしあなたはその問題を知らなかったら・・・?

記述の勉強もしていないので、合格はかなり厳しくなるでしょう。

模試の問題を学習しておくことは、当たった時のリターンが大きいだけでなく、こういったリスクを避けるためでもあるのです。

なので、科目が複数ある場合は、出来れば全科目やっておきましょうね。

どの科目が当たるかわかりませんから。(あなたが択一で勉強してない科目はやらなくていいです)

専門記述を択一で乗り切る方法まとめ

原稿用紙と小物

  • わからない問題が出たら、知っていることをひたすら書こう!

  • 択一の勉強でも専門記述を意識するようにしよう!

  • 模試などの予想問題は絶対に入手しておこう!

 

今回は、「専門記述の勉強はする余裕がないけど、合格はしたい」という方向けの記事を書きました。

併願先にあまり時間をかけるわけにはいかないので、何をどれくらいやったらいいかというのが難しいと思います。

個人的には、この記事に書いたように本当に最低限の対策をして、あとは第一志望の勉強に集中するのがおすすめです。


 前提として、国税はともかく、財務や裁判所をこの方法で合格しようとするなら、覚悟が必要です。


やるべきことは多くありません。

ただ、やることを最低限やったら、あとは運に任せる部分もあります。

とはいえ、この記事に書かれた対策を実践して、あとは択一の勉強・面接対策をしっかりすれば、合格可能性は意外と高くなると思いますよ。

なので、この記事を読んで終わりではなく、是非実践してみてくださいね。


この記事が、併願先・勉強時間がない記述試験の対策で悩む皆様の役に立てれば幸いです。


この記事を読んでわからなかったこと、その他公務員試験に関して、公務員の仕事に関して、なんでも気軽に聞いてくださいね。