【公務員試験】民間併願すべきと上位合格者が断言します【体験談】

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受験生A
公務員試験と民間を併願するか迷っています!
受験生B
民間併願するのはスケジュールや難易度的に難しいんだろうな。
受験生C
公務員試験と民間企業の試験を両立できる気がしない・・・


コムオ
こういった皆様のお悩みに、元公務員の現役予備校講師のコムオがお答えします。
「公務員試験と民間を併願するのは、どっちつかずになって全滅する可能性があるから良くない」って聞いたことありませんか?
ただ、こういった主張をしている方のほとんどは、「民間併願した経験はないけど、ダメだと思う」という意見の方が殆どです。


  • 民間併願の難易度
  • 併願することによりかかる時間
  • 実際にやってみないとわからないメリット
以上のことを知らずに主張している場合が多いんです。
私は、途中までは公務員一本で対策し、そこから民間も併願しました。

なので、「公務員一本」と「官民併願」の比較検討を行ったうえで、どちらが本当に正しい選択なのかを判断することができました。

少なくとも私は、民間併願をしなければ、公務員試験に複数合格することはできなかったと確信しています。

この記事では「私の実体験」から、なぜ民間も併願した方が良いのかを解説していきます。

 

 

民間併願のメリット

スーツを着る人

それでは、民間を併願することよるメリットを解説していきます。

全て紹介すると非常に多くなってしまうので、私が実際に官民併願をして、大きなメリットだと感じたものに絞って解説していきますね。

 

「本番の面接」に慣れることができる【重要】

これが圧倒的に大きいです。

予備校やジョブカフェなどの模擬面接は効果的だし必要なのですが、やはり練習には変わりありません。

相手は本物の人事ではないですし、待合室で他の受験者が放つとてつもない緊張感もなければ、本番で頭が真っ白になる経験なんてできないでしょう。


コムオ
「民間もとりあえず受けておくか」くらいの気持ちで受けても、本番は本番です。


相手は自分の会社に入れても良い人材かというのを真剣に観察していますし、結果も必ず出ます。

私自身も意外だったのですが、予備校の模擬面接とは180度違う緊張感が得られます。

 

それも1回や2回じゃ慣れませんでした。

5.6回経験してやっと、「面接官と自然体で会話」ができるようになり、準備していなかった質問でも冷静に考えて回答できるようになりました。

 

正直、この経験をしたからこそ、公務員試験に複数合格できたのだと思います。

公務員試験の集団面接では、「本番の面接は初めてか2.3回目くらいの人なんだろうな」という人ばかりで、正直「これで落ちることはないな」と確信していました。

 

集団討論はほぼ公務員試験と同じ形式

民間ではグループディスカッション(GD)とかグループワーク(GW)と呼ばれることが多いのですが、実は公務員試験の集団討論と変わりません。

テーマの系統や討論の形式、人数もほぼ同じように行われていました。


企業によっては、たまに専門的なよくわからないテーマがでることもありますが、事前のリサーチでその企業を受けないようにすれば避けられます。

それに公務員試験でも知らない社会情勢のテーマが問われることもあり、その時の練習にもなるので受けてみるのも悪くないでしょう。


ちなみに、知らないテーマが出た時はあえて司会をやるのがおすすめです。


ということで、テーマや形式など、ほぼ同じ集団討論が経験できます。

 集団討論は「数をこなしたかどうか」が重要な試験なので、民間で経験を積んでおくのとおかないのでは、ライバルとかなり差がつきますよ。


それに、周りのレベルも高い人が多いので、集団討論で人事に良い評価をもらうためのノウハウも盗むことができました。

 

面接も集団討論も、「民間と比べると楽」という状態になる

公務員よりも民間のほうが受験生のコミュニケーション能力も高く、面接官の質問も深堀が厳しいです。

 

民間で失敗しよう

別に、民間ではどれだけ失敗してもいいんです。

むしろ大きな失敗を何度もしておいた方が、そこから課題を見つけて修正できるうえ、開き直れることもあり、それ以降の面接で「失敗する恐怖」が少なくなります。

「失敗を知らないっていうのは最も危うい」と思います。

 

以下のように、世界中の偉人が「失敗をする」ことの重要性を解いているのが少しわかった気がしました。

私は今までに、一度も失敗をしたことがない。電球が光らないという発見を、今まで2万回したのだ。

トーマス・エジソン

 

私もいくつも面接で失敗をして以来、「失敗は発見」というのにすごく共感するようになりました。

本番を経験すると、いくつも失敗はするし課題がたくさん出てきますが、それが本命の試験でやらずに済んでよかったと思えるんです。

本当に失敗から学ぶことは多いです。

ちなみに私は某企業の最終面接で「ものすごい深堀してくる」面接でボロボロにされた経験があります。(笑)

「本番の面接」の緊張感もあり、まさに頭が真っ白になりましたね。

 

特に最終面接に近づいていくと、面接時間も長く、深堀も激しくなります。

その分、1次面接は時間も短く深堀もあまりないので、だんだん慣れていくことができる点もおすすめです。

そして民間のそれに慣れると、公務員の面接は最後まで気持ちの余裕を残したまま終えられるようになりました。


それに、それぞれのグループ面接・集団討論を受けるとわかりますが、公務員と民間では場慣れの差なのか、受験生のレベルには多少差がある印象でした。

最初のほうは民間の集団面接や集団討論はもちろん緊張しますし、ついていくのがやっとという場合も多いでしょう。



レベルが高い中に飛び込むのは勇気がいりますし、失敗したら恥ずかしいと思います。

でも、その努力を今のうちにしておけば、公務員試験では逆に、自分がレベルの高い受験生になれるはずですよ。

 

仮に内定が出れば「自信」と「精神的余裕」が生まれる

そもそも民間は周りのレベルも高いので、片手間で内定まで行くのは難しいです。

なので、正直連続で落ちてもなんとも思いません。(笑)

その中で、無名企業であっても、内定を1つでもゲットできれば、確実に自信になります。

それに、一つ内定があるだけで精神的な余裕が生まれます。

これは体感ですが、グループ面接で表情や話し方に余裕や自信がある人は、あとで聞いてみると他の公務員試験や民間で内定を持っている人が多かったですね。

 

公務員試験は併願先が少ない

公務員試験って、基本的に5.6個の受験先を併願する人が多いと思います。

公務員しか受けない人にとってはそれが普通かもしれません。

ただ冷静に考えると、民間は100社以上受ける人も多い中、併願先が少なすぎると思うんです。

毎年全落ちする人が多いのはこれが原因です。

 

【全落ちしても民間には行かないと思ってる方へ】

「全落ちしても民間は激務だし、適当に受けた民間で一生働きたくない」と思ってる方も多いでしょう。

私が公務員試験の講師になってから、こう言っていた人が全落ちしてしまい、結局民間を受けてそちらに就職するケースを何人も見てきました。

コムオ
実際に「就職先が1つもない」状態になると、「このまま来年も再来年もだめだったら・・・」と考えるようになり、受験前から気持ちは全く変わることもあるようです。

殆どの受験生は「なんだかんだ自分が全落ちすることはない」と心のどこかで少しは思っているはずです。

でも、最悪の場合も想定してリスクヘッジをすることはこれからの人生でも重要ですよ。



なので、それなら全落ちした後に民間を受けるより、公務員試験と並行して受けておいた方が良いと思うんです。

なぜなら、面接練習にもなるし、公務員試験の結果が出きった秋ごろには、民間も優良企業はほとんどが募集を終えているから。




無名企業でもワークライフバランスが良い企業はたくさんありますし、入社難易度も高いところから低いところまであります。

それに、一生その企業で働く必要はありません。

働きながら受けるという選択もあるからです。

 

フリーターだと、経済的に予備校などに通う余裕はなくなってしまいますからね。

それに、その先何年も落ち続けて、多くの公務員試験の制限年齢の30歳になってしまい、採用してくれる民間企業も少なくなってしまった人もいます。

 

「働きながら公務員試験に合格するのは無理」と思う方もいるかもしれませんが、これまで勉強してきたアドバンテージがあるため、全然不可能ではないです。

実際、予備校で民間に就職して翌年に公務員に合格した人は何人もいましたし、私の市役所でも働きながら受験した人も少なくなかったですよ。


今は「民間で働く気はない」と思っているかもしれませんし、全落ちなんて考えたくもないでしょう。

ただ、いざその状態になってみると気持ちが変化する可能性はあります。

他にメリットも多いので、「とりあえず民間を受けておく」程度でも良いのでおすすめです。

 

民間併願のデメリット

×を持つ手

元々、民間併願を併願することによるデメリットは少ないですが、実際にやってみて、「一般的にデメリットと言われていることが机上の空論だったんだな」と気付きました。

「官民併願はしない方が良い」という意見の方が主張しているデメリットは、一つだけです。

そのデメリットについて解説していきます。

 

筆記試験の勉強時間が減ることで、どっちつかずになる

これに関して、やってみる前は、かなり時間がとられてしまうものだと思っていました。

ただ、ふたを開けてみるとイメージよりも全然ましでした。

時間がかかるのは基本的に業界選びや志望動機のみで、実際の面接なんて30分もあれば終わります。

面接会場が遠かったら受けなきゃいいだけですしね。

 

確かに、私自身も業界選びや志望動機の作成には時間がかかりました。

そこに関しては、私が受験生時代に受けた中でおすすめの業界や企業を以下の記事で本気で紹介していますので、是非ご覧ください。

 

業界によっては、ほとんど公務員試験と同じような志望動機で受けられる場合もあるので、かかる時間は最小限にすることができます。

私がおすすめする企業や業界を受けることで、正直このデメリットはないようなものになると思います。

 

そもそも・・・筆記試験の後でも民間は受けられる

筆記試験が終わった時期にも民間の募集はあります。

そういった企業を受ければ、そもそもこのデメリットは全くなくなりますよね。

どちらにせよ面接対策を行わなければいけない時期なので、その一環として民間を受けてみるのは必須レベルだと思うので、おすすめできます。

 

民間を併願しなければ、公務員試験全勝は私には不可能だった

チェスをする人

これは今振り返ってもそうだと思います。

官民併願によるメリットは、やってみなければ効果を実感できないものばかりです。

正直、「本番の面接慣れ」「集団討論の数をこなせる」ことがやはり大きかったですね。

 民間を受けるようになってからは、予備校の模擬面接・模擬集団討論でも、担当講師からの評価は目に見えて上がっていました。

面接では「面接官と会話するだけ」という感覚になりましたし、集団討論に関しては数をこなせるかが最重要なので、人物試験についてはかなりの確率で合格できると思います。

官民併願は、殆どの人に自信を持っておすすめできますよ。


おまけ:民間併願しない方が良い受験生2パターン

民間企業を併願する必要がない(しない方が良い)受験生もいます。

盲目的に「併願はした方が良い」の一点張りでは良くないと思うので、最後にそういったパターンも紹介しておきます。

以下の2パターンです。

  • 筆記の勉強が全く間に合っていない

基本的に官民併願をしたところで時間はあまりかからないので、民間に併願したせいで筆記に合格できないなんてケースはほとんどないでしょう。

ただ、3月4月の時点で筆記の成績が5割に達していない人や、勉強を始めたのが年明け以降の受験生は、筆記の勉強時間を1分でも増やした方が良いと思います。


ただ、できれば筆記の後にでも民間を受けてみることをおすすめします。

 

  • 社会人経験者

社会人経験者の受験生は、面接で落ちる人は比較的少ないです。

面接に自信がない人は民間にも出願しておいた方が良いですが、基本的には併願は必要ないでしょう。

 

公務員試験と民間併願まとめ

  • 公務員試験受験生は、積極的に民間も併願するべき!

  • 官民併願のメリットは「本番の面接慣れ」を始めにたくさんある!

  • 私がおすすめする業界や企業を参考にすれば、デメリットは非常に少ない!

 

私自身が受験生の頃も、「自分は官民併願しなかったけど、併願はやめておくべき」という意見が多い中、「経験してみないとわからない」という思いがありました。

 また、予備校の模擬面接も最初は緊張したんですが、だんだん慣れてくるのもあり、やはり知り合いと面接をしても本番並みの緊張感が得られないと感じていたことも併願を決めた理由の一つです。

 

「数百時間勉強して筆記には受かっても、面接で落ちてその努力が実らなかった人」を何人も知っていたので、面接では絶対に落ちたくないと思っていました。

そこで民間に併願してみたのですが、今振り返るとやる前に想定していたよりも本当に多くのメリットがあったと思います。

この記事にたどり着いたということは、「併願を迷っている人」が多いと思いますが、基本的に併願して後悔することはないでしょう。


民間でノウハウや自信、場慣れを身に着け、周りのライバルに差をつけましょう!

 

この記事が、官民併願で悩む皆様のお役に立てれば幸いです。

この記事を読んでわからなかったこと、その他公務員試験に関して、公務員の仕事に関して、なんでも気軽に聞いてくださいね。

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