
公務員ラボへようこそ。



多くの日本のビジネスパーソンは仕事の集中の仕方は心得ていても、リラックスをしたり、休んだりするということが、苦手なようです。
「脳を使った休息術」茂木健一郎(著)
目次
公務員試験では息抜きは「誰にでも」必要
公務員試験は、いろいろな人が受けると思います。
中には、働きながら受験している、直前期に勉強を始めたなどの理由で「勉強する時間が中々とれない」という人もいるでしょう。
そういった、一見「息抜きをする時間がない人」にも息抜きは必要です。
結果的に、公務員試験全体で見れば効率は上がります。
私は息抜きをせずに失敗しました
私は受験勉強を始めた当時、とにかく「勉強時間を増やす」ことで周りに差をつけようと思っていました。
「勉強時間で差をつける」ことも戦略としてはアリなのですが、やはりそれでも休息は必要です。
私は1か月間、ほぼ休まずに勉強していたことがありました。
勉強効率や集中力が下がっているのも感じていましたが、ちょうどその時体調を崩したんです。
それで休まざるを得ず、体調が万全になってからまた勉強を始めたところ、明らかに暗記も捗るし、計算問題も比較的すらすら解けるようになっていました。

ここから私は、勉強時間よりも効率重視に切り替え、休息もとりつつ、効率の良い勉強法をいくつも生み出し、周りの受験生と差をつけることができました。
これは極端な例ですが、誰にでも息抜きは必要です。
ちなみに社会人になってからも同じで、仕事のパフォーマンスを最大にするために、息抜きもしなければいけませんよね。
公務員試験の息抜きの適切な頻度【2パターン】
では、「公務員試験で息抜きはどれくらいすればいいのか」というのが皆さんの気になるところだと思います。
結論から言うと、正直人によります。
息抜きなしで合格した人は聞いたことありませんが、勉強を休むペースは「1か月に1日」という人から、「週に2日」という人もいました。
このように色々な人がいるので、一概に「息抜きの頻度はこれ!」とは言えません。
そこで、私が予備校で指導して合格者と話す中で、体感で最も多かった息抜きの頻度を紹介していきます。
「合格者はこれくらい休んでいるんだな」と参考にしつつ、自分なりのベストな息抜きの仕方を見つけてください。
約2週間に1日、完全フリーの日をつくる
統計はとっていないのですが、私の体感ではこれくらいが合格者の中では最も多かったと思います。
私も2週間に1日のペースだったので、やはりこれくらいがスタンダードなのかなと思います。

ちなみに、この中でも「曜日を決めて休んでいる」という方と、「特に決めずに疲れてきたら休んでいる」という方がいたので、そのあたりは自分の性格や生活スタイルと相談ですね。
私は、日曜日を2週に1度フリーの日として決め、「あと何日頑張れば休める!」というのをモチベーションにしていました(笑)
「1日息抜きすると、翌日勉強に戻るのが辛い人」向けの休み方
この気持ちはわたしもわかります。
私は、「それでも気合で勉強に戻るタイプ」だったのですが、「中々切り替えられない」という方もいるでしょう。
そういった方には、「毎日1.2時間くらい息抜きの時間をつくる」というのがおすすめです。
この方法の優れている点は、「息抜きまでルーティン化できる」ことですね。
同じ毎日の繰り返しでも苦にならない人には、ぴったりの方法かと思います。
公務員試験でおすすめの息抜き方法4つ
最後に、「息抜きは具体的に何をすればいいのか」という質問をたまに受けるので、紹介していきます。
ただ、そもそも息抜きは「あなたがやりたいこと」をやればいいんですよ。
そのほうがストレス解消にもなるし、その後の勉強のパフォーマンスも向上するからです。
旅行でもゲームでも、 なんでもOKです。
なので、ここでは「やりたいことが特にない」という人向けに、息抜きの仕方を紹介します。
脳科学者の茂木健一郎氏が著書の中でおすすめしていたものと、受験生時代の経験から得た私の個人的なおすすめをそれぞれ2つずつ紹介していきますね。
①ただ一人でボーっとする時間を作る【茂木健一郎氏おすすめ】
ただただ、ボーっとした時間を過ごす目的は言うまでもなく、脳を休めることです。なぜ、脳を休ませるのかといえば、一時的に集約された情報や記憶を整理するためです。
「脳を使った休息術」茂木健一郎(著)
「情報や記憶を整理」というのは、受験生にとっては見逃せないですよね。
暗記もしくは理解した内容が、ボーっとしている時間の中で整理されていくんだそうです。
息抜きの時は、少しの間一人でひたすらボーっとするのもいいかもしれませんね。
②お風呂にゆっくりつかる【茂木健一郎氏おすすめ】
湯舟に浸かりゆっくりすれば、リラックスして脳波のアルファ波が出てくるようになりますし、血液の循環が良くなる。
「脳を使った休息術」茂木健一郎(著)

③友達と会って話す【私のおすすめ】
「友達と話す」
受験生時代、私はこれだけでも普段のストレスや心の疲れはかなり和らぎました。
私は、脳科学のことは何もわかりません。
しかし、自身の経験からこれが確実に効果的だというのはわかります。
気を許せる友達と会って、お酒でも飲みながらたわいもない話をして、笑って、一日があっという間に終わる。
色々な息抜きをしてきましたが、個人的にはこれが一番だと思いますよ。
適量なら問題ないんですけどね(笑)
二日酔いで勉強に集中できなくなってしまってはもったいないですから。
その点、早めの時間に飲めば、次の日のことは気にせずに楽しめるので、おすすめです。
④趣味に没頭する【私のおすすめ】
あなたのやりたいことを好きなだけやる。
これも息抜きとしてはかなり効果的です。
- スポーツ
- 旅行
- ゲーム
など、なんでもいいです。
スポーツが趣味なら、運動でストレス発散の効果も更に望めるのでベストですが、それよりも重要なのは、あなたが好きなことをすることです。
我を忘れて趣味に没頭し、英気を養いましょう!
公務員試験直前期は息抜きなし?
合格者の中には「直前期は息抜きなしで勉強しかしてなかった」という人もいます。
ただ、直前期でも直前期じゃなくても、息抜きの重要性と効果はもちろん変わりません。
なので、直前期で時間に余裕がない場合でも「少し息抜きの頻度を減らす」くらいがおすすめです。
これまで、直前期に焦って体調を崩す人も見てきました。
直前期こそ「体が資本」というのは絶対に忘れず、無理だけはしないで下さいね。
公務員試験の息抜きまとめ
- 息抜きは公務員試験に必要なので、取り入れよう!
- 息抜きの頻度としては、1~2週に1日を目安にしよう!
- 息抜きのおすすめは参考程度に、自分がやりたいことをやるのが一番!
公務員試験を受ける方にとっては、息抜きはどれくらいの頻度ですればいいのか、どんなことをすればいいのか、そもそも息抜きなんてしてていいのか不安ですよね。
私も、受験勉強を始めた当時はそうでした。
今振り返っても、最初の1か月は勉強時間は多くても効率は悪く、結果的に体調も崩してしまったので、もったいなかったと思います。
ここで方向転換をできたことが、複数合格につながったのだと確信しています。
皆さんには私と同じように、効率の悪い勉強で時間を無駄にしてほしくないので、この記事を書きました。
この記事を書くにあたって、茂木健一郎氏の「脳を使った休息術」を読んだのですが、「受験生の時に読めばかなり役に立つ内容だったな」と思いました。
そんな茂木さんの脳科学的な観点、そして私の受験生時代の体験談を交えて、皆さんに役立ちそうな情報は全て書いたつもりです。
この記事を参考に正しく息抜きをして、周りに差をつけていきましょう!
このサイトでは他にも、公務員試験で複数上位合格した現役講師の私が、筆記・面接・論文について解説しています。
公務員試験に必要な情報は全てここに詰まってるので、是非見ていってください。