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特別区の2次試験では、3分プレゼン(3分スピーチ)があります。
突然ですが、面接に限らず、第一印象って大事ですよね?
第一印象は長い間研究されてきた分野で、心理学用語で「初頭効果」と呼ばれます。
最初に抱いた印象や情報が、その後の印象にも影響を及ぼすというものです。
この初頭効果の影響で、人に対する第一印象というのは長い間残り続けるんです。
特別区の人事委員会面接では、最初に行われるのが「3分プレゼン」なんです。
わかりますね?
その後の面接の内容にかかわらず、「3分間プレゼン」の内容は面接官の頭に残り続けるんです。
実際、私が上位合格した要因は、3分プレゼンに誰よりも力を入れて対策したことだと思っています。
そんな私が受験生時代に手に入れたノウハウを、この記事で惜しみなく公開していきます!
なお、特別区の面接を控えた受験生で、自己分析がまだの方には、以下の記事がおすすめです。
目次
特別区3分プレゼンの問題文を徹底解剖!
まず、問題文を読み解くのは重要です。
これができておらず、問題にしっかり答えられていないのはもったいないですからね。
特別区面接シートの問題文は以下の通りです。
あなたが今後どのような仕事に挑戦したいか、ご自身の特徴や志望動機も含めて具体的に書いてください。
特別区の面接シート
ここでは、上記の3分プレゼンに関する問題文を4つに分けて、それぞれについて解説します。
①あなたが今後どのような仕事に挑戦したいか
問題文を読み返せばわかると思いますが、ここがメインです。
挑戦したい仕事を軸にして書き、特徴や志望動機はやりたい仕事を引き立てるものとして使うとベストです。
その割合は後述しますね。
②ご自身の特徴
あなたの特徴を話すわけですが、これは素直に文面通り受け取らないほうが良いです。
特徴に関しては、長所という単語に置き換えてしまって構いません。
それに、長所からやりたい仕事に絡めるという王道の流れもできますからね。
③志望動機
ここで多いのは、志望区の志望動機を話してしまうことです。
この時点ではどの区から提示が来るのか分からないですし、面接官は志望区の職員でないことも多いんです。
私も市役所にいたのでわかるのですが、他の市や区のことについて話すのって、神経質になるんですよ。
自分の区ならともかく、他の区に対してネガティブなワードは言っちゃいけないですからね。
なので、ここは当然「志望区」ではなく、「特別区」の志望動機を話しましょう。
※江戸川区は独自採用方式なので、区の志望動機を話しましょう。
④具体的に書いてください
これはスルーしていた人が多いんじゃないでしょうか。
正直、人事もスルーする人が多いでしょう。笑
「具体的に」ということで、やりたい仕事は「高齢者支援」といった漠然としたワードではいけません。
このように、具体的にどんな仕事がしたいのか、また自分の経験も織り交ぜて話せると好印象でしょう。
特別区3分プレゼンの文字数・時間の目安
結論から言うと、以下の通りです。
- 文字数は900文字前後
- 時間は2分50秒前後
面接官が正確に時間を測っていない場合もあるようです。
ただ、私が受験した時、3分プレゼンでは面接官がしきりに時計を気にしていましたよ。
なので、時間は測られると思って望まなければいけません。
短すぎたり、長すぎたりすると減点の可能性もありますからね。
ただ、実はこの文字数は目安で、大した意味はありません。
本番では噛んだり、思い出すのに時間がかかる可能性があるので、10秒ほど余裕を持たせておきましょう。
挑戦したい仕事:自身の特徴:志望動機の割合は?
この3点をどれくらいの割合で話せばいいのか?
具体的な割合は以下が個人的におすすめです。
挑戦したい仕事40%
自身の特徴30%
志望動機30%
個人的にはこれがおすすめですが、ぶっちゃけ割合に神経質になる必要はありません。
これが多少違ったところで何の問題もありませんからね。
重要なのは、挑戦したい仕事が具体的に言えることです。
上位合格者が失敗しない3分プレゼンの構成を解説!
3分プレゼンの構成に決まりはないので、自分が納得いくものならそれでも構いません。
ただ、構成で失敗したくない方は、私がおすすめする3分プレゼンの構成をそのまま使ってください。
絶対に後悔はさせません。
もちろん構成にはいくつかパターンはあります。
ただ、2つも3つもパターンを提示されると迷ってしまいますよね。
なので、最も優れた構成を1つだけ挙げます。
構成に関してはいくつも検討しましたが、組み立てやすさ・わかりやすさ等から、以下がベストだと思います。
- 志望動機→挑戦したい仕事&志望区の施策→あなたの強み&体験談→まとめ
これが至高です。
ただ、以上の構成で、それぞれ独立した話ではなく、確実につながった話にする必要があります。
4つに分けて、詳しく解説していきますね。
志望動機
まずは志望動機から入りましょう。
これは以下の記事で解説している通り、よくある志望動機のNG例なんです。
なぜNGなのかはこの記事に書いていますが、「この仕事がしたいので特別区を志望した」という流れになってしまうからです。
やりたい仕事から入るとその流れになってしまいます。
なので、志望動機からやりたい仕事を導くようにしましょう。
具体例は、上記の記事で解説しています。
挑戦したい仕事&志望区の施策
志望動機から挑戦したい仕事を導いたら、そこには必ず「志望区の施策」を織り混ぜるようにしましょう。
先ほど書いた通り、特定の区の具体的な施策は、こちらからあげても、向こうはあまりつっこんできません。
区面接ではなく、人事委員会面接ですからね。
それを逆に利用してやりましょう。
これ、「評価されない」というわけではないんです。
ここで志望区の施策をやりたい仕事に結びつけられれば、志望区について調べてきている受験生と思ってもらえることは確実です。
加点がもらえるかは面接官次第ですが、好印象の可能性は十分あるでしょう。
それに、無駄に突っ込まれないので、深堀された時の想定も必要ありません。
あなたの強み&体験談
やりたい仕事からのつながりで、「その仕事に活かせる強み」を話しましょう。
強みは嘘をつくと面接中にバレやすいので、あなたの「本当の強み」の中で、やりたい仕事に活きるものを選ぶ必要があります。
そして、ここで体験談も話しましょう。
バイトやサークルなど何でも良いので、あなたの強みが発揮された経験を話しましょう。
まとめ
まとめは、話さないよりは話したほうがいい程度です。
ぶっちゃけ、まとめに関しては面接官はあまり聞いていないことも多いです(笑)
なので、内容は無難な形で、とりあえずまとめになっていれば問題はありません。
ここに時間をかけるくらいなら、想定問答などをやっておきましょう。
特別区3分プレゼンは一言一句暗記するのがおすすめ
3分プレゼンは、一言一句しっかり暗記しておきましょう。
頭の中に完全に入れておいて、よどみなく話せるレベルまで練習しておきましょう。
「暗記すると自然な話し方ができない」という教えは一部の予備校などでもありますが、これは間違いではありませんが、練習すれば克服可能です。
- 「暗記したうえで、自然な話し方ができるようになるまで徹底的に練習する」
これがベストです。
第三者に聞いてもらえると良いですが、自分で録音して改善して・・・を繰り返すだけでも十分です。
では、その話し方について、重要なので最後に書いておきますね。
特別区の3分プレゼンは一方的に話すので、話し方も超重要です
面接の話し方には、「加点をもらうためのコツ」があります。
特別区の2次試験では、3分間もこちらが一方的に話すわけですから、話し方で加点をもらえるかどうかというのは非常に重要になってきます。
そこで、以下の記事で加点をもらえる可能性がある話し方を解説しています。
構成に役立つ内容もあるので、特別区の2次試験を受ける方は読んでおくことをおすすめします。
おすすめの特別区面接対策本【想定質問への回答作成に】
個人的におすすめの面接対策参考書は、以下の1冊です。
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個人的には、この参考書が発売される前は面接の参考書はなくても良いと思っていたんですが、実際に聞かれやすい質問ばかりが掲載されているうえ、それに対するアドバイスが非常に的確なので、強くおすすめしたい1冊です。
作者の寺本康之先生は、たくさんいる講師の方の中で私が最も信頼(尊敬)している先生で、内容もそれに見合ったクオリティになっています。
面接の参考書はこれだけでいいですが、ぜひ使ってみて下さい。
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特別区の3分プレゼンの内容・構成まとめ
- 2分50秒・900文字を目安に、自分に合った文字数を見つけよう!
- 強いて言えば「挑戦したい仕事がメイン」ということを忘れずに!
- 「志望動機→挑戦したい仕事&志望区の施策→あなたの強み&体験談→まとめ」の流れがベスト!
- プレゼンの内容は一言一句暗記し、話し方もしっかり練習しておこう!
特別区の3分プレゼンは、人事委員会面接(2次面接)の中で最も重要でしょう。
これって、面接が苦手な方にとってもチャンスなんです。
特別区の倍率は「第一印象が良ければそのまま合格できる倍率」ですからね。
なにより、3分プレゼンに関しては、時間をかけて練習を繰り返せば好印象を得ることは難しくありません。
なので、特別区の2次試験の攻略のための要素の一つは、「3分プレゼンで周りに差をつけて、その第一印象を利用し無難な回答をして逃げ切る」です。
そのために、この記事は間違いなく役に立つと思いますよ。
是非、3分プレゼンを完全攻略してから、人事委員会面接の日を迎えてください!
この記事が、特別区の3分プレゼンで悩む皆様のお役に立てれば幸いです。
特別区の面接を控えた受験生で、自己分析がまだの方には、以下の記事がおすすめです。