埼玉県庁の筆記試験・論文対策を現役講師が解説します

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受験生A
埼玉県庁に合格するための効率的な勉強法を知りたいです!
受験生B
埼玉県庁の難易度や倍率、ボーダーはどれくらいなんだろう。
受験生C
筆記が苦手で、埼玉県庁の試験に間に合う気がしない・・・


コムオ
こういった皆様のお悩みに、元公務員の現役予備校講師のコムオがお答えします。
この記事では、LECの模試(教養)で全国2位をとった私が、あなたが埼玉県庁に合格するために必要な知識を「全て」解説します。



確実にあなたの合格の助けになると思うので、是非最後までご覧下さい。

埼玉県庁採用試験のボーダー・倍率・難易度

グラフと統計

さて、まず埼玉県庁の試験のボーダーや倍率、難易度を知っておきましょう。

受験先の情報を知っておくのは大切ですからね。

 

埼玉県庁の倍率は低め

  • 一般行政(令和元年度)
受験者数 一次合格者数 最終合格者数 倍率
1,251人 583人 241人 5.2倍


※一次合格者の中で辞退者が出るので、実質倍率はもう少し下がります。

1次の筆記試験の倍率は2.1倍ということで、決して高くはありません。

他の都道府県庁と比べると、低めと言えるでしょう。

 

 

ちなみに、埼玉県は2次試験の受験者数を公表していません。

1次試験合格者全員が受験したとすると2.4倍となりますが、辞退者を含めると1次試験と同じくらいの倍率になるでしょう。


コムオ
以上のことから、埼玉県庁の倍率は1次・2次ともに約2倍ということで、比較的低いことがわかりますね。

 

埼玉県庁のボーダーは〇割!

埼玉県庁では正式なボーダーは公表されていません。

そもそも問題が持ち帰れないので、自己採点もできないんですよね。

 

ただ、ここまでの倍率の情報から、埼玉県庁のボーダーはそこまで高くはないことが推測できます。


一般的に、地方上級試験のボーダーは基本的に5.5割~6割になっています。

 そこで、埼玉県庁の倍率や受験生に聞いた話から判断すると、埼玉県庁のボーダーは大体5.7割前後かと思います。

年によってはこれよりも高くなる年もありますが、平均は上記の通りかと思います。

よって、ボーダーはマックスでも6割程度と予想できます。

なので基本的には、筆記に確実に合格できる6割以上を目指すと良いですよ。

 

埼玉県庁の難易度は?

埼玉県庁の難易度は、高くはないと言えます。

ここまでの倍率やボーダーから判断しても、他の都道府県庁と比べて難易度は高くはないでしょう。

 ただ、合格が簡単と言えるような難易度ではありませんよ。

4人中3人が落ちる試験ですからね。

油断せずに、しっかり対策していきましょう。

 

埼玉県庁入庁者の学歴

埼玉県庁入庁者の学歴は、どれくらいの方が多いのでしょうか。

知り合いやこれまでの受験生の話、ほかの都道府県庁のデータなどから判断すると、

以下の学歴の方が多いようです。

  • 埼玉大学
  • MARCH
  • 日東駒専
  • 早慶上智
  • 獨協大学


他の公務員試験でもそうですが、見て頂いたら分かる通り、幅広く採用しており、学歴は重視してないようです。

埼玉県庁合格に必要な勉強時間は?

埼玉県庁合格に必要な勉強時間は、1200時間前後が目安です。

基本的に公務員試験の勉強時間は1000時間~が目安とされています。

埼玉県庁では教養・専門・論文と3つの勉強をしなければいけないうえ、やはり首都圏の県庁なので、これくらいの勉強時間が必要にはなってきます。

ただ、倍率や難易度を加味し、千葉県庁よりは少ない勉強時間で合格できる可能性は高いです

コムオ
もちろんこれは目安に過ぎないので、その人の元々の知識や能力によっても変わってきますけどね。

埼玉県庁の出題科目【教養・専門】

チェックリスト

地方上級は全国型・関東型・中部北陸型の3つが多いですが、埼玉県庁の試験は関東型に当たります。


では、埼玉県庁の出題科目を解説していきます。

 

教養試験の出題科目

教養試験は選択回答ですが、赤字の部分は必須回答になっています。

科目 出題数 重要度 難易度 内訳
文章理解 普通 現代文:3
英語:5
古文:1
数的処理 12 やや難 数的:6
判断:5
資料:1
人文科学 普通 日本史:3
世界史:3
地理:2
文学・芸術:1
社会科学 13 やや難 政治:1
法律:3
経済:3
社会:6
自然科学 やや易 化学:2
物理:1
生物:2
地学:1
数学:1
合計 40/50問を選択回答 普通

 

 

専門試験の出題科目

科目 出題数 重要度 難易度
憲法 やや易
民法 やや難
行政法 普通
経済原論 12
経済政策 やや難
経済史 普通
財政学 やや難
政治学 普通
行政学 やや易
経営学 やや易
国際関係
社会政策 やや易
刑法 × やや易
労働法
合計 40/50問を選択回答 普通

 

埼玉県庁の筆記試験対策【教養・専門・小論文】

埼玉県庁の公務員試験

それでは、埼玉県庁の筆記試験対策に移ります。

埼玉県庁では、教養試験・専門試験・論文試験の3つの試験があります。

順番に紹介していきますね。

 

教養試験・専門試験対策

埼玉県庁は、地方上級の関東型の出題がされます。

教養・専門試験対策に関しては、以下の記事で埼玉県庁(関東型)に特化した効率的な勉強法を紹介しています。


上記の記事で紹介している各科目の勉強法は間違いなく効率的なので、とにかくこの記事の内容を実践してください。


教養・専門の勉強法についてはそれだけでOKです。

埼玉県庁は6割とっておけば間違いなくボーダーは超えるので、基本を固めておけば十分ですからね。

 

論文試験対策

教養試験と専門試験は1次試験で実施されるのに対し、面接とともに2次試験で実施されるのがこの論文試験です。

埼玉県庁の論文試験の例題

まず、令和元年度の論文試験の例題を載せておきます。

今後、全国一のスピードで高齢化が進むことが見込まれる埼玉県では、子供や若者から高齢者まで県民の誰もが毎日を健康で生き生きと暮らすことができる健康長寿社会を実現することが重要な課題となっている。

その実現に向け、県では全国に先駆けて「健康長寿埼玉プロジェクト」をスタートさせ、「毎日1万歩運動」や「埼玉県コバトン健康マイレージ」などの取組を推進している。そこで、次の2点について900字以上1,100字以内で論じなさい。

1 健康長寿社会の実現が求められている背景としてどのようなことが考えられるか。
2 県民の誰もが健康づくりを意識した生活を送るために行政が取り組むべきことは何か。

埼玉県庁の論文試験の勉強法


先ほどの例題を見ればわかる通り、かなり埼玉県の取り組み・政策に寄せた出題がされている印象ですね。

ただ、基本的な書き方や勉強法は変わりませんので、まずは以下の記事を読んでおきましょう。


埼玉県庁の論文も、頻出パターンの暗記で問題なく攻略できます。


ただ、埼玉県庁を受けるにあたって、やはり埼玉県の政策を勉強しておく必要がありますよね。

埼玉県庁の論文試験を受けるにあたって必読の計画とは?

埼玉県庁を受験する場合は長期計画・基本計画を読んでおきましょう。

上記の例題も、埼玉県健康長寿計画という計画に関連しての出題とみて間違いないでしょう。
ただ、基本計画・長期計画は他にもたくさんあります。
全部を読むのは無理ですし、「どれを読んだら良いかわからない」という方も多いでしょう。


そんな方は、「埼玉県5か年計画 -希望・活躍・うるおいの埼玉-」だけでもしっかり目を通しておきましょう。
市政全般に関する計画が書かれており、埼玉県が目指す姿とそれを目指すための政策・取り組みが書かれており、論文や面接対策には欠かせない内容となっています。




特に、重点推進課題分野別施策にはざっと目を通しておきましょう。

かなり重要なことが書かれており、論文や面接でここで得た知識をアピールできれば加点間違いなしです。
論文だけでなく面接にも役立つ知識が学べるので、おすすめですよ。
また、論文の参考書は、以下がおすすめです。
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埼玉県庁受験者が最優先でやっておくべき対策【特に直前期】

埼玉県庁は、経済学をはじめ、一部の科目で少し独特の癖があります。

そのため、埼玉県庁の過去問は必ずやっておくべきです。

特に直前期の方は、一部の科目だけでもいいので必ずやっておきましょう。
 埼玉県庁のみの過去問に限定した問題集はありません。地方上級の中でも出題数に少しだけ違いがありますが、問題自体の傾向はそれぞれかなり似通っているので、地方上級の問題集をやればOKです。

特におすすめなのは、やはりとても多くの受験生が使っている地方上級 過去問500です。

最新で出た問題の中で重要な問題が掲載されており、解説もコンパクトにまとまっているため、おすすめの問題集です。

直前期は「過去問500」、時間のある方は「スーパー過去問ゼミ」

直前期には間違いなく「過去問500」で地方上級の過去問のみに絞った問題をやっておくべきです。

コムオ
ただ、直前期でない方は、もっとボリュームのある総合型の問題集から入って、直前期には「過去問500」をやるのが最もおすすめです。


そこで、時間がある程度ある方には、全科目に共通して「スーパー過去問ゼミ」がおすすめです。

最も多くの受験生が使っている問題集であり、問題の質・解説のわかりやすさ・網羅性全てにおいて文句なしの出来です。

よって、
  • 時間がある方→スーパー過去問ゼミ→過去問500
  • 時間がない方→過去問500

という流れがおすすめです。


おまけ:埼玉県庁の試験を受けるときの服装は?

悩む公務員女性

最後に、埼玉県庁を受験する際の服装についてです。

  • 筆記試験の服装→私服
  • 面接試験の服装→スーツ


これでOKです。

筆記試験では基本的にスーツを着る必要はありません。

理由は以下の記事で詳しく解説しています。



埼玉県庁は受験人数も多いので、筆記試験でいちいち把握なんてできないですしね。


ただ、仮に指定があった場合は、もちろんその通りにしましょう。

 

まとめ

  • 埼玉県庁の実質倍率は、筆記・面接どちらも2倍強!

  • 埼玉県庁の筆記試験のボーダーは約5.5割!

  • 教養・専門ともに、確実に合格できる6割を目指そう!

  • 論文試験は「埼玉県5か年計画 -希望・活躍・うるおいの埼玉-」だけでも目を通しておこう!

 

埼玉県庁は首都圏の県庁ということもあり、国家総合職志望・都庁志望といった受験生が併願で受けに来ることも考えられます。

 ただ、そういった受験生のレベルを考慮しても、埼玉県庁は比較的難易度が低く、しっかりと対策すれば十分合格が狙える試験です。


この記事で埼玉県庁の試験の特徴を学び、効率的な勉強法を実践することが、合格への近道だと思います。。

もちろん、短期間で得点が一気にアップする魔法のような勉強法ではありませんけどね。

 

元々頭が良くなかった私が実践し、特別区・国家一般に上位5%以内で合格した勉強法なので、自身を持っておすすめできます。

埼玉県庁の筆記では6割をとれれば十分なので、効率重視で勉強すれば、合格は難しくはないはずですよ。

 

この記事が、埼玉県庁の試験対策で悩む皆様のお役に立てれば幸いです。

この記事を読んでわからなかったこと、その他公務員試験に関して、公務員の仕事に関して、なんでも気軽に聞いてくださいね。

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