本と光

公務員ラボへようこそ。


受験生A
都庁を受けるので、専門記述の効率的な勉強法が知りたいです!
受験生B
国税や裁判所の記述試験は、択一の知識だけで乗り切れるの?
受験生C
記述試験の参考書って少ないから、独学だと書き方がよくわからない・・・

コムオ
こういった皆様のお悩みに、コムオがお答えします。


専門記述はこんなにシンプル【勉強法・書き方】

失敗ではなく成功の紙をとる手

専門記述って難しそうなイメージありませんか?

実は、決してそんなことないんです。

最初に言っておくと、記述の書き方を理解する必要はありませんし、実際に書く練習は1回やるだけで十分です。

添削をしてもらう必要もありません。

以下の記事で「公務員試験は暗記効率×勉強時間が全て」という話をしましたが、記述試験も例外ではありません。


専門記述ももちろん、暗記が最適な勉強法です。

ここでは、その暗記効率を最大限まで高める勉強法を紹介していきますね。

前提:択一の勉強が終わってから始めよう

これはなんとなくわかっている方が多いと思います。

基本的に勉強難易度は択一より記述のほうが高いこともあり、択一の勉強を先にするべきです。

理由は単純で、択一の勉強を終わらせてから記述の勉強に入ることで、論点の暗記をする際に頭に入ってきやすくなるためです。

 都庁専願の方は、択一の勉強はせずに、いきなり専門記述の勉強に入って構いません。

その場合でもここからの勉強法は共通になるので、安心してくださいね。


それでは、ここから勉強法を解説していきますね。

やることは2ステップだけです。

①論点を一つ選んで丸暗記しよう

まずは、予備校のテキストでも参考書でも構いませんが、論点を1科目につき論点を1つ選んで、丸暗記してください。

参考書については後述します。


ちなみに丸暗記する論点の選び方については、一応字数が800~1200字程度で、基礎レベルの問題を選ぶようにしてください。

暗記する方法としては、ひたすら読むだけです。

コムオ
多少時間がかかるかもしれませんが、これはどうしても必要なステップなので頑張ってくださいね。

②その論点について、答案を一度書いてみる

暗記し終えたら、一度答案を自分で書いてみましょう。

もちろん一字一句同じ答案を書く必要はありません。ニュアンスが合ってればOKです。

字数はやはり800~1200字程度が目安ですね。


さて、この段階を終えたことで、あなたは専門記述の書き方の基礎が身に付きました。

「まだ1つ論点を覚えて1回書いただけだから何もわからない!」って?

これだけで十分なんですよ。

別の問題が出ても、その問題で書くべき論点さえ覚えていれば確実に合格点は取れます。

今あなたの頭の中に1つだけある答案と、同じような導入で始めて、論点を書き連ねて、同じように答案を締める。これだけです。


教養論文と違って専門記述の採点としては、書き方よりも必要な論点が書いてあるかのほうが100倍重要ですからね。


実際、私がチューターをやっていた時に専門記述の勉強を全くしていない予備校生が、裁判所や国税、都庁に合格していましたからね。

択一で学んだ知識を答案にかけるだけ書いたそうです。


まあ、さすがに専門記述の勉強を全くせずに挑むのは無謀ですが(特に都庁)

専門記述において、書き方は重要ではありません。


予備校で何度も先生に添削してもらって、書き方を学ぶのは・・・無意味とは言いませんが、やりすぎるのは時間の浪費だと思います。

コムオ
そもそも、1つ正解答案を覚えて、その通りの形式で書いてしまえば、書き方で失敗することもないですしね。


ちなみに、字数の心配も不要です。
しっかり論点を覚えていれば少なくすぎるということにはならないですし、多くなってしまっても、回答欄に収まる程度であれば問題ありません。

それにこの勉強法で勉強して、字数を多く書きすぎて収まらなかったなんて人は1人もいないので、そこは確実に大丈夫です(笑)

③他の論点をひたすら暗記する

あとは、他の論点を暗記していきましょう。

 もちろん書く必要なんてありませんし、もう丸暗記する必要もありません。

その問題の答案の中で、核となっている重要な部分を覚えれば十分です。

「重要な部分がどこか」というのは、択一の勉強を終えていれば容易にわかると思いますし、択一の勉強をしていなくても、この記事でおすすめしている参考書を選べば大丈夫です。

優れた参考書は当然、重要部分がわかりやすく示されていますので。

論点はいくつ暗記すればいい?
記述が出題される試験が第一志望なのであれば、時間が許す限り参考書にある論点は全て暗記してほしいです。

もちろん重要論点に絞って暗記するだけでも十分だとは思うので、そこは時間と相談ですね。


この勉強法の最大のメリットは、時間が大幅に短縮できることなので、そのメリットを生かして論点の数をゴリゴリ増やしておくと、本番でもかなり安定して得点が期待できます。


勉強法は以上になります。簡単に復習しておきますね。

  • 一つだけ回答を丸暗記
  • それを一度だけ書いてみる
  • あとは他の論点を丸暗記するだけ


簡単ですよね?

国税や裁判所などに合格している私ですが、この勉強法がベストだと断言できます。

専門記述の参考書はこれ!【憲法・経済学】

本と光

勉強法を学んだので、あとは参考書を適切に選んで実践するだけですね。

ここでは、科目別におすすめの参考書を紹介していきます。

憲法・行政法

この法律2科目の参考書に関しては、いくつか出版されているようですが、TACが出版している以下の参考書一択です。

 

  • 「公務員試験 論文答案集 専門記述 憲法」

この参考書は、なんといっても網羅性問題の選定が優れています。


過去問に加えて、今までに出題されていないが、今後出題される可能性が高い重要論点に関してはオリジナル問題でカバーしています。

ちなみに合計50問あります。


また、最新版が2019年に出版されており、直近の出題傾向にも対応しているので、これだけやっておけば安心できるでしょう。

800字の答案と1200字の答案が別で用意されており、どの試験にも対応できるのもいいですね。

 正直この参考書があれば、予備校の記述試験講座を受講するよりも、これで勉強するほうが効率がいいです。

民法

民法に関しては同じ法律科目なのに、なぜかTACさんが参考書を出版してくれていません。(笑)

仕方ないので以下の参考書を使いましょう。

  • 「公務員試験 専門記述式 民法・行政法 答案完成ゼミ」

最初に言っておきますが、こちらの参考書もわかりやすいレイアウトで、問題の選定も決して悪くはありません。


民法だけでなく憲法や行政法でも、こちらの参考書を使っている受験生は少なくないんです

ただ、問題の分量が不十分という点が気になります。

コムオ
最新版で27問ずつにボリュームアップしたようですが、分量としては少し物足りないかなと思います。


 

2018年3月出版なので、古いというほどでもなく、許容範囲内です。

以上のことから、この参考書も一応実用レベルではあると思うので、民法を選択したい方は、こちらを使いましょう。

ちなみに、分量が足りないからと言って、追加で「公務員試験用以外の参考書」に手を出すのは厳禁です。

単純に「公務員試験用でない参考書を使う」のは、勉強効率が著しく下がってしまうためです。

それくらいなら、この参考書の27論点をしっかりと仕上げることに注力しましょう。

 

ミクロ・マクロ経済学

経済原論とも言いますね。この科目は以下の参考書を使いましょう。

  • 「らくらくミクロ・マクロ経済学入門 記述・論文編」

この参考書は出版が2007年と古く、答案の字数にもかなりばらつきがあります。

 

そのため、自信を持っておすすめとは言えませんが、ミクロ・マクロの記述の参考書という限られた選択肢の中では、間違いなくベストな参考書です。

この「らくらくミクロ・マクロ」シリーズはなんといっても解説が非常にわかりやすいので、その点は大きなメリットですよね。

それに、各種試験の予想出題率や難易度が表示されているのもGOODです。

総合的には、悪くない参考書だと思います。独学の方は迷わずこちらを使いましょう。

会計学

会計学は国税専門官対策になりますので、以下の参考書で勉強しましょう。

  • 「国税専門官会計学 記述式」

こちらの参考書、2002年に発売されてから改訂されていません。

内容は良いので、非常にもったいないです。

過去問はかなり収録されていますし、解答の完成度は高いので、以下のような使い方であれば、個人的にはアリだと思います。


  • 2002年までの過去問の傾向や解答の書き方をつかむ
  • 改正されている部分はスー過去を参照しながら正しく覚える

 既に改正されて、間違った内容が記載されている部分もありますので、この参考書だけを丸暗記するのはやめておきましょう。

政治学・行政学・社会学・経営学・社会学

このあたりは、記述試験用の参考書は全くありません。

なので、そもそも選択をおすすめしません。

 選択したい方は予備校の記述試験用の講座を受けましょう。

一応、記述試験用じゃない普通の参考書を使うという選択肢もなくはありませんが、ものすごく効率が悪いので、やめておいたほうがいいです。

記述試験で重要となる部分がわからないので、膨大な時間がかかる割に、得点も期待できないと思います。

専門記述おすすめ科目ランキング

金・銀・銅のトロフィー

さて、勉強法と参考書は決まったでしょうか。

最後に、私が思う選択科目のおすすめランキングを紹介します。

結論を言うと、1科目選ぶのであれば憲法か経済学の2択です。

記述試験の選択科目を選ぶ際に参考にしてくださいね。

1位:憲法

  • 都庁・国税・財務・裁判所の4つの試験で使える
  • 科目としての難易度が低い
  • 参考書が非常に優秀


以上の理由から、1位は憲法としました。

やはり最も多くの受験先で使える科目なので、併願にも有利なのは大きいですよね。

また、選択科目を選ぶうえで、特に独学の人にとっては「良い参考書があるかどうか」がとても重要になってきます。

その点でも、「公務員試験 論文答案集 専門記述」が使える憲法は自信を持っておすすめできます。

2位:ミクロ・マクロ経済学

  • 都庁・国税・財務の3つの試験で使える
  • 出題されるパターンが限られている
  • グラフさえ書ければ最低限の得点はとれる


経済学は2位としましたが、場合によっては憲法よりもおすすめです。

経済学が憲法より優れている点としては、やはり出題パターンが限られているので、覚えるべき論点の数が少なくすむことですね。

コムオ
憲法は覚えるべき論点の数がかなり多いので、コストパフォーマンスで言うと経済学のほうが優れていますね。

 

また、グラフを書くことが多いので、それで解答スペースを割と埋めることができます。

答えを導き出せなくとも、グラフさえかけていれば部分点である程度得点できるのもいいですね。

3位:会計学(国税を受ける方限定)

  • 都庁・国税・財務の3つの試験で使える
  • 経済学と同じくらい論点が少ない
  • 基礎レベルの出題が多い


この科目は国税を受ける方に限り、3位とします。

国税を受ける方はかなり多いと思うので、選択肢の一つとして考えてください。

 特に国税が第一志望の方には、憲法や経済学よりもこちらを勉強することを推奨します。


問題の難易度が低く、覚えるべき論点も少ないので、コストパフォーマンス最強の科目ですからね。

なのに、選択する人は少ないんです。

なぜか。そもそも国税の択一でも会計学は捨てる人が多いからですね。

会計学を勉強する予定がある人は、考えてみる価値ありだと思いますよ。

4位:行政法

  • 参考書が非常に優秀
  • 基礎~標準レベルの問題が多い


行政法は都庁でしか使えないのですが、都庁を受けるのであれば勉強する人は多いんじゃないかなと思います。

民法よりは勉強難易度も低いですしね。

特に独学の人にとっては、優れた参考書があるこの科目は必須級になるんじゃないでしょうか。

5位:その他

民法・政治学・行政学・社会学・経営学は、面倒だったのでまとめて5位としました。

この5科目で迷うということは都庁を受けるということだと思います。

ただ、これらの優先順位は人によって変わると思いますので、どういった人にそれぞれの科目をおすすめできるのかを書いておきますね。

  • 独学の方→民法

5科目のうち、唯一まともに使える参考書があるのが民法です。

勉強難易度が高い科目なのでおすすめはできませんが、独学であれば記述専用の参考書がないとかなり厳しいので、民法を選ぶしかないでしょう。


  • 国税を受ける方→社会学

5科目のうち、唯一国税でも出題されるのが社会学です。

択一で社会学を勉強してないなら別ですが、択一で勉強していて国税を併願するなら、社会学もアリです。

 

  • とにかく論点が少ない科目が良い→経営学

経営学は、この5科目の中では最も論点が少ない印象です。

経営学を択一で勉強している方はで、短時間で得点がとりたい方にはおすすめです。

 

  • 択一の得点にもつながる科目がいい→政治学

専門記述を勉強することで、その科目の知識は増えるので、択一の得点も安定するようになります。

そこで、択一でどの試験種でもかなりの出題数がある政治学を専門記述で勉強すれば、択一の得点も多少安定するようになるでしょう。


以上です。
行政学は特にありませんね。(笑)

とはいえ、この5科目は大差ないので、行政学が得意な人は行政学を選んでも問題ありません。


さて、こんな感じで、おすすめの選択科目を1位~5位まで発表してきました。

これを参考に、自分に合った専門記述の科目を選んでくださいね。

記述試験対策まとめ

  • 記述の勉強法は「論点を一つ丸暗記答案を作ってみる他の論点を暗記する」だけ!

  • 参考書は、それぞれの科目でこの記事を参考に、ベストなものを選ぼう!

  • 科目は基本的に憲法経済学を、国税が第一志望なら会計学を選択しよう!


専門記述は、特に独学だと参考書も少ないうえに、どの科目を選べばいいか、どうやって勉強したらいいかわからないので大変ですよね。

今回はそういった方のために、専門記述の対策で必要なことを、すべてこの記事にまとめたつもりです。


コムオ
正直、正しいやり方が徹底できれば、専門記述に関しては独学で十分だと思いますよ。



勉強法に関して、大手予備校では基本的に「何度も書いて、書き方を理解していく」みたいな勉強法が推奨されているのでそのとおりにやってしまいがちですが、間違いなく非効率的です。

書き方なんてテンプレートだけ覚えれば十分で、あとは「論点をどれだけ準備できるか」だけに時間を費やすべきですからね。

まあ、参考書がない科目は独学では無理ですし、予備校に入っていた方がその年の予想問題などの情報も得られるので、「予備校に入りながらも、勉強方針は自分で決める」が一番なんですけどね。


少し話がそれてしまいましたね。

専門記述がある試験を受ける方は、是非この記事を参考に科目や参考書を決めて、最も効率の良い勉強法を実践し、合格を勝ち取ってください!



この記事が記述試験対策で悩む皆様のお役に立てれば幸いです。

この記事を読んでわからなかったこと、その他公務員試験に関して、公務員の仕事に関して、なんでも気軽に聞いてくださいね。