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集団面接を行う中で、一般的に「集団面接のコツ」とされているものが意外と評価されていなかったり、本当に評価されるためにはこうすれば良いんだというのがわかるようになりました。
目次
受験生が誤解しがちな集団面接対策
まずは、予備校やネットなどで一般的に広まっている集団面接のコツの中で、誤解されていることが多いものを紹介していきます。
もちろん「私が受けた集団面接ではそういった評価方式だった」というだけの話です。
ただ、他の市役所や都道府県庁、国家公務員では異なるのかというと、大きな違いはないでしょう。
挙手方式の集団面接は積極的になりすぎない方がいい?
これに関しては、実は予備校でもインターネットでも、賛否が分かれているところです。
具体的には、以下の2通りの意見があります。
- 積極性をアピールするために、毎回1番に挙手した方がいい
- 積極性は必要だが他の受験生も尊重し、たまに1番に挙手する程度がいい
一応、どちらも納得できるものではあります。
どちらも間違ってはいないので、受験生としては判断が難しいところですよね。
結論から言えば、出来る限り毎回1番に挙手するのがいいです。
なので、理由を以下に書きますが、少し長くなるので「結論だけでいい」という方は、目次から次の項目へとんでくださいね。
積極的過ぎて減点されることはない
基本的に集団面接において、「積極的過ぎて減点される」なんてことはほとんどないです。
万が一減点されるとしたら「チームワーク」や「協調性」の項目ですが、以下のことからこの程度で減点されることはないはずです。
- そもそも集団面接は、考えがまとまった順に挙手するもの
- 隣の受験生は仲間ではなく、ライバル
これはどの受験先でも同じだと思います。
集団面接は「頭の中で早く考えをまとめる力」も見られているんです。
考えが隣の受験生よりも早くまとまったなら、それをアピールすべきじゃないですか?
それに「チームワーク」や「協調性」はエピソード等から判断されるもので、挙手の順番から判断されるものではないでしょう。
例えば「集団討論」で積極的過ぎて減点されるというのならわかりますよ。
でも、「集団面接」における隣の受験生は、仲間でもなんでもなく、争うべきライバルです。
面接官は、受験生が将来働き始めた時に「仕事仲間と協調性やチームワークを発揮できるか」を見たいのに、これで減点する理由はありません。
加点はほぼ確実!
私自身、面接の評価シートを見る機会がありましたが、まず評価シートには「積極性」の項目は必ずあるといって良いでしょう。
ただ、受験生の多くが(嘘みたいな笑)積極性のあるエピソードを話すので、積極性に関しては話の内容ではあまり差がつかない印象です。
エピソードで差がつかないとないうえに集団面接では、受験生一人一人の話を聞ける時間が少ないので「積極性」の評価は、挙手の順番で差がつくんです。
なので、結論をわかりやすく言うと、「毎回1番に挙手できている人」は「積極性」の項目で差をつけられます。
ちなみにそれだけでなく「頭の回転も速い人なんだな」という印象も与えることができますよ。
隣の受験生の話は熱心に聞くフリをした方がいい?
これに関しては、結論はシンプルです。
かるーく聞いているフリをしましょう。
それだけでいいんです。
面接官は話している受験生しか見ていない?
民間だと違うかもしれませんが、公務員では人事といっても異動が多く、そもそも面接を専門に行っている人は一人もいません。
なので、ある受験生が話しているときは、その人の話を聞くことに集中するしかないですよね。
ぶっちゃけ他の受験生を見る余裕はないと思います。
「少しうなずく」くらいがベスト
隣の受験生に体を向けたり、露骨に頷いて「聞いているアピール」をする人がいます。
そういった受験生は誤解していそうのですが、予備校講師の話ではどの試験でも「他の受験生が話しているときの聞き方」で加点されることはありません。
減点されることはありますが、いくら聞き方がうまくても加点はあり得ないようです。
なので、軽くうなずくくらいでいいでしょう。
集団面接でこれだけは絶対に意識しよう!【重要】
ここまで、「受験生が誤解しやすいこと」を紹介してきました。
次は「なんとなくわかっていても、徹底できている受験生は少ない」ポイントを2つ、要点に絞って紹介していきます。
聞いてみれば当たり前でシンプルなことなんですが、集団面接でこれが意識的にできている受験生って本当に少ないです。
私が受けた限りでは、これができている受験生は「絶対落ちないだろうな」という印象の人ばかりでした。そういうレベルです。
要点に絞って解説していきますね。
前の人の回答につられる人、多いです
「面接官の質問に正確に答えること」って、重要ですよね?
でも、面接官の質問と回答の趣旨がずれてしまうことって、面接ではとても多いんです。
中でも特に多いのは、前に答えた人がずれた回答をして、それに影響されてしまうことです。
前の人がずれた回答をした場合は影響されてしまうし、優秀な回答をした場合は気おくれしてしまいますからね。
重要なのは、面接官の質問をとにかく注意して聞くことです。
とにかく簡潔に話そう
これは集団面接対策ではよく言われていることですね。
面接の初めに、「30秒(1分)以内で答えるようにしてください」と言われる場合もありますが、その発言がなくとも、これは徹底しなければなりません。
理由は個人面接と違って、一人一人に割ける時間が少ないからです。
知っている人も多いと思うので、説明はこれくらいにしておきます。
おまけ:集団面接で他の受験生と答えが重複するのはNG?
集団面接では、前に喋った受験生と答えが重複してしまうこともあるでしょう。
ただ、基本的に被っても自信を持って回答して大丈夫です。
まあ3回くらい回答が被ると少し違和感は覚えるはずですが、1.2回なら問題ありません。
3回も他の受験生と回答が被ることは少ないですが、万が一のことを考えると、やはり先に挙手することが対策になるでしょう。
公務員試験の集団面接対策まとめ
- 集団面接では積極的に挙手しよう!
- 受験生の話は、軽く聞いてるフリをしよう!
- 30秒以内を目安に簡潔に話そう!
- 前の人の回答につられないようにしよう!
今回は公務員試験の集団面接対策について、解説しました。
結局、内容は当たり前のことばかりです。
これを読むだけで満足するのではなく、メモなどに残し、面接練習で意識することが最も重要です。
ノウハウコレクターにはならないように、とにかく行動を起こしてくださいね。
それだけで周りに差をつけることができますから。
この記事が、公務員試験の集団面接対策で悩む皆様のお役に立てれば幸いです。
この記事を読んでわからなかったこと、その他公務員試験・公務員の仕事に関して、なんでも気軽に聞いてくださいね。