公務員試験SPIボーダーは何割?【難易度・出題内容・倍率・勉強時間を元市役所職員の現役講師が解説】

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受験生A
公務員試験のSPIのボーダーや難易度を知りたいです!
受験生B
公務員試験のSPIはどんな問題が出題されるんだろう。
受験生C
SPIと教養・専門試験を両立できる気がしない・・・


コムオ
こういった皆様のお悩みに、元公務員の現役予備校講師のコムオがお答えします。
それだけでなく民間も併願したのですが、SPIで不合格になることはありませんでした。
現在は講師として、SPIの対策紹介も続けています。

そんなSPIを知り尽くした私が、公務員試験(市役所・県庁)におけるSPIの難易度やボーダーなどの特徴を徹底解説します。


勉強時間や倍率も含めて解説するため、SPIが課される市役所や県庁の受験を考えている受験生必見の記事になっていますので、是非最後までご覧下さいね。
ちなみに、SPIの試験を受ける場合、面接重視の可能性が非常に高いので、以下の自己分析を今のうちにやっておくのがおすすめです。

公務員試験のSPIで出題される問題の内容【SPI3とは?】

虫眼鏡と本

SPIには、いくつか種類があります。

ただ公務員試験のSPIでは、ほぼすべての市役所・県庁で「SPI3」と言う試験が実施されます。

SPI3の出題内容は以下の2つです。

  • 言語分野
  • 非言語分野



難易度は少し違いますが教養試験で言うと、言語分野=文章理解(国語)、非言語分野=数的処理に近い内容です。


2分野の中でもどんな問題が出題されるかは、テストセンター・ペーパーテスト・ウェブテストのいずれを受けるかによって多少変わってきます。

民間ではテストセンター・ウェブテストが圧倒的に多いのですが、公務員試験ではペーパーテストのSPIもあるので、ここではペーパーテストの出題範囲を説明していきますね。

言語分野

言語分野の出題範囲は以下の通りです。

  • 二語の関係
  • 語句の意味
  • 語句の用法
  • 長文読解



長文読解以外は、公務員試験(教養試験)では馴染みのないものかもしれません。

勉強法としては、おすすめ参考書を後て紹介するので、参考書通りにやっていればOKです。

非言語分野

言語分野の出題範囲は以下の通りです。

  • 推論
  • 場合の数
  • 確率
  • 集合
  • 損益算
  • 速度算
  • 表の読み取り
  • 料金の割引
  • 装置と回路
  • 物の流れと比率
  • 不等式と領域


ペーパーテストに絞っても、出題範囲は多いですね。

ただ、公務員試験の教養試験と被る範囲も多く、似たような問題が出ることも多々あります。

公務員試験のSPIで英語は出題されない?

公務員試験のSPIで英語が出題される市役所・県庁はほとんどありません。

なので、ご自身で調べて頂く必要はありますが、基本的には言語分野(現代文)と非言語分野(数的処理)の2つのみを対策すればOKです。

 

公務員試験のSPIにおすすめの参考書はこれ!

参考書を選ぶ際は、以下の記事におススメをまとめたので読んでみてください。

 

結論だけ言うと「これが本当のSPIだ」→「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」という流れでこなすのが特におすすめです。

私も使用してましたが、どちらもSPIでは最もスタンダードとされる人気な参考書で、それぞれ赤本・青本と呼ばれ、前者は基礎、後者は標準~応用として非常に質の高い問題集です。公務員試験のSPIの難易度なら上記2冊が最適と断言できます。


公務員試験のSPIのボーダーは何割?【市役所・県庁】

疑問を持つ女性

公務員試験のSPIに関して、ボーダーが気になる方も多いでしょう。

ただ、SPIを実施している市役所・県庁で、ボーダーを公表している自治体はありません


ですが、民間と公務員のSPIを経験してきた私が、倍率や受験生のレベルから、民間と公務員試験の難易度を比較し、ボーダーを予想しました。

公務員と違い、民間のボーダーはある程度知られていますからね。

 

公務員試験(市役所や県庁)のSPIは大手民間よりボーダーが低い?

まず、公務員試験のSPIのボーダーが大手民間よりも低くなる可能性は高いです。

なぜなら、民間企業よりも倍率が低いことが多いからです。

それに、受験生のレベル(SPIの勉強にかけている時間)も大手民間と比べると高くはない印象です。

知人の話ですが「民間のSPIはほぼ通ったことなく、公務員試験(市役所)のSPIは2つ受けてどちらも通った」というケースもありました。

以上のことから、結論としては「ボーダーはわからないが、大手民間よりもボーダーが低い」ということはおそらくいえるでしょう。

 私も当時民間企業も受験していましたが、大手民間のSPIボーダーは大体7~8割前後、中小企業のSPIボーダーは6割前後という企業が比較的多いイメージです。

 

公務員試験のSPIのボーダーがここ数年で少しだけ上がっている可能性【2023年6月追記】

公務員試験では、SPIを採用している自治体が近年急増しています。

SPIが公務員試験において一般化してくるにつれて、以下のことが予想されます。

  • 公務員試験予備校でのSPI対策講座の実施(既にいくつかの予備校では実施)
  • 勉強時間の少ないSPIだけで複数の試験が受けられるので、従来の公務員試験の勉強はせずSPIに専念する受験生の増加
  • 民間志望(SPIをメインで対策している)で公務員試験を受ける受験生の増加

上記の3点から、SPIの勉強をしっかりしている受験生の増加が予想され、その影響で多少は公務員試験のSPIのボーダーが上がるかもしれません。


もちろん、SPIの公務員試験が増えたことは、逆に「SPIの勉強時間はあまりとれていないけど、とりあえず併願してみる」という受験生も出てくるので、どちらの側面も考えられます。

コムオ
そして、どちらの側面も考えたときに、個人的には「公務員試験のSPIボーダーは少しだけ上がる可能性が高い」というのが結論です。

市役所,県庁のボーダーは6割5分前後と予想(安心は7割)

ここまでのことを総合して考えると、現在の公務員試験のSPIのボーダーは、6割5分前後だと個人的には予想しています。

予想ではありますしどの市役所・県庁を受けるかにもよりますが、おそらくこの前後にあることが多いと思います。

 

民間のSPIとの比較や、近年の公務員試験でのSPIの一般化から考えた結果です。

依然として公務員試験では、SPI対策にそこまで時間を割けない受験生も一定数いるので、6割5分とれていれば合格の可能性は高いかと思います。

少なくともボーダーが7割を超えるようなことは、倍率から考えても現状では非常に少ないと思ってください。


公務員試験のSPIの難易度・勉強時間【市役所・県庁】

公務員試験のSPI参考書

公務員試験(市役所・県庁)のSPIは、ボーダーが少し低いであろうことがわかりましたね。

では、教養試験などと比べて、難易度・勉強時間はどうなんでしょう。

教養・専門試験とSPIをどちらも勉強していた私が比較していきますね。

 

教養試験よりも難易度は低め

SPIの勉強は、教養試験と比べても難易度は低いです。

似たような問題の場合、教養試験よりも難易度が低い問題が出題されています。

コムオ
特に教養試験を勉強している人であれば、少し難易度は下がるので短時間の勉強でボーダーを超えることができるでしょう。

 

 

ただ、時間配分が難しく、解き終わらないケースもあるので、難易度にかかわらずしっかり対策はしておく必要があります。

 

公務員試験のSPIに必要な勉強時間

公務員試験のSPIの勉強時間は、50~70時間程度で十分です。

特にベースとなる勉強をしていない人の勉強時間がこれくらいなので、教養試験の勉強をしている人は、もっと勉強時間が短いでしょう。

 教養・専門試験が課される、一般的な公務員試験の勉強が1000時間と言われてるので、10分の1以下の勉強時間で済みます。

このように勉強時間から考えると、SPIで受験できる市役所ってお得ですよね。

ちなみに、SCOAで受ける市役所の勉強時間も同じくらいです。

 

公務員試験とSPIの両立は可能?

では、一般的な市役所などで実施されている公務員試験(教養・専門)とSPIの勉強を両立することは可能なのでしょうか。

結論としては、可能です。

私自身も両立した経験がありますし、他にも両立して勉強し、合格した人は予備校にいました。

SPIは難易度が高いわけではないので、参考書選びさえ間違えなければ簡単に得点できますから。

難易度だけでなく、SPIと教養試験の勉強範囲が被っていることも大きいですね。


市役所のSPI倍率はどれくらい?【公務員試験】

市役所のSPI倍率は、通常の公務員試験よりもさらに市役所によってばらつきがある印象です。

ここでは、市役所をはじめとするある程度有名な自治体のSPI倍率を3つ紹介します。

 もちろん、どの市役所を受けるかによって倍率は異なるので参考程度に見ていただき、あなたの受験先の市役所の倍率も調べてみて下さい。

あなたの受験先のSPI倍率が非公開の場合、以下の市役所などの倍率が一つの参考になると思います。

以下の倍率は、令和4年度試験の倍率であり、最終合格までの倍率ではなく「1次(SPI)試験のみの倍率」となっています。

ただ、市役所によっては、1次試験がSPIで、それと論文などの試験も同時に行っている場合があります。

 

三鷹市役所のSPI倍率

SPI試験がある1次の受験者が452人に対し、200人が合格しているので、倍率は2.26倍となります。

東京都ではSPIを実施している市役所がかなり多く、その中でも受験者数が多い市役所ですが、規模の大きい市は採用数も多めに設定されているので、そこまで高倍率にはなっていません。

大阪市役所のSPI倍率(事務行政22-25)

SPI試験がある1次の受験者が1179人に対し、542人が合格しているので、倍率は約2.175倍となります。

SPIを実施している全国の市役所の中でもトップクラスに受験者の多い大阪市役所ですが、三鷹市役所と大差ない倍率です。

大阪府のSPI倍率(市役所ではないです)

SPIがある1次の受験者が1152人に対し、562人が合格しているので、倍率は約2.05倍となります。

市役所ではなく県庁でもSPIを実施しているところがあり、その中でも受験者多めな大阪府ですが、倍率は大阪府・三鷹市よりも少しだけ低いようです。

三鷹市役所・大阪市役所・大阪府のSPI試験の平均倍率

ここまで、SPI試験の中ではいずれも非常に受験者数の多い部類の自治体である、三鷹市役所・大阪市役所・大阪府庁の3つの自治体の倍率を掲載してきました。

最後に、この3つのメジャーなSPI試験の倍率の平均を算出し、一つの参考にしていただければと思います。

  • 三鷹市役所・大阪市役所・大阪府庁のSPI平均倍率:約2.162倍

SPI試験である程度大規模な自治体の倍率が非公開の場合、倍率を予想する際には、この倍率を一つの目安にしてください。

 

【無料】公務員試験SPI対策サイト【難易度・内容の把握に2つ厳選】

最後に、無料でSPI対策ができるおすすめのサイトを紹介します。
簡単に登録するだけで使えるので、SPIの問題集と合わせて使うのがおすすめですが、問題集を買う前の勉強や腕試しに使ってもOKです。

SPI対策サイトは沢山あるのですが、その中で「無料」かつ「質の高い」サイトを2つだけに絞ったので、個人的には以下のサイトは2つとも併用がおすすめです。
私も、受験生の時はSPI対策サイトにはお世話になりました。

最もおすすめはキミスカ【SPIアプリ利用者15万人超】

SPIの対策サイトはいくつもありますが、キミスカのSPI対策は個人的におすすめです。 

利用者が15万人超いる安心感と、ユーザーのメインは民間就活生ですが、公務員試験を受けている方もいます。

就活生の約3人に1人が利用しており、大手志望の学生に選ばれているサイトです。
キミスカでは本番と同じ時間制限でのSPIが受けられるため、筆記試験型以外のSPIを受ける方には特におすすめです。
アプリで1日5分からスキマ時間に無料でできますし、テストを受けた後は合格判定が出るうえ、偏差値や受験者の中での順位も出るので、選考に通過できるかの目安も知ることができます。

コムオ
言語・非言語・英語と公務員試験で出題される可能性のあるSPIはしっかり網羅しています。
自分がどのようなタイプなのかが判定でき、自己分析の一環にもなる、適性検査も受けることができます。
問題の質も本番に非常に近いですし、無料サイトとしては問題数も十分あるので、SPI対策サイトやアプリの中で試してみるならまずはキミスカがおすすめです。

次点のキャリアパークも非常に良く併用が◎【SPI問題集&解説が200問無料】

キャリアパークは、上場企業であるポート株式会社が運営する、無料の就活サイトです。

民間就活生が利用するイメージがあるかもしれませんが、公務員一本の受験生も相談できる『元公務員によるキャリアパーク就活サポート電話面談』などが実施されており、公務員志望の受験生にもおすすめできるサイトです。


そんなキャリアパークでは、SPI対策にもかなり力を入れており、普通なら3000円相当のSPI問題集200問が手に入ります。


わかりやすい解説もついており苦手分野に特化した対策なども可能です。

当然無料です。この問題数が完全無料で手に入るのは、本当にありがたいですし、安心安全の上場企業なので自信をもっておすすめできます。
それぞれ内容も異なる良問が多いので、キミスカとの併用がおすすめです。

 

公務員試験のSPI受験者向け就活サイト【現役講師おすすめ】

せっかく公務員試験をSPIで受験するなら、そのままSPIで民間を併願して面接練習などにつなげるのもありです。

私自身も民間併願していたこともあり、民間の就活サイトにはかなり詳しい自信があります。

そのため、一通りの就活サイトを知っている私が特におすすめしたいのが、間違いなくOfferBoxです。

  • 新卒就活で最も使われているオファー型の就活サイト(就活生の約3人に1人が登録)
  • プロフィールを入力すると、興味を持った学生に対して会社からオファーが送られる”逆求人”のシステム
  • 登録企業は10,000社以上あり、大手企業や優良企業も多数
  • 自己PRなどの項目を読んだ上で、興味を持った企業からオファーがくるため、内定に繋がりやすい。

このように、プロフィールを入力すると、企業の方からオファーが来るため、公務員試験と併願しているような時間が限られている受験生には特に自信をもっておすすめできます。

こういった逆求人サイトは内定につながるのか怪しいイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実際に内定につながった方を複数見てきました。


上場企業が運営しているので信頼性も高いですし、ベンチャーから大手まで登録されており、優良企業も多いです。

 また、本格的な適性診断を無料で受験でき、 強みや弱みがグラフ化されてわかりやすく把握できるので、民間はもちろん、公務員試験の面接にも役立ちます。


登録はもちろん無料ですし、すぐに終わるので、民間併願者であれば、ぜひOfferBoxだけは登録しておくことを強くおすすめします。

公務員試験のSPIボーダー・出題難易度・内容まとめ

  • 公務員試験のSPIは言語分野(国語)・非言語分野(数的処理)が出題され、英語の出題はほとんどない!

  • 民間よりボーダー(難易度)は低くなっており、多くの自治体では6割~6割5分!

  • SPIの勉強時間は、一般的な公務員試験の勉強時間と比較すると10分の1以下で済む!

  • 市役所のSPIの倍率は、通常の公務員試験の倍率以上に受験先によって様々
コムオ
対策の際は、それぞれ内容も異なる良問が多いので、キミスカキャリアパークの併用がおすすめです。

 

公務員試験のSPIに特化して解説しているサイトって少ないんですよね。

予備校にもあまり情報はなく、詳しくは教えてくれません。

理由は、これまでSPIを実施している自治体が少なかったからです。

 

ただ、民間志望の優秀な学生への門戸を広げるため、SPIを導入する市役所・県庁が増えています。

公務員試験の勉強をしている方も、そうでない民間志望の方も、SPIで受験できる自治体は勉強時間や難易度の関係で本当にお得です。


是非、そのチャンスを逃さないようにしてくださいね!

この記事が、公務員試験のSPIに関して、難易度やボーダー、勉強時間、倍率などで悩む皆様のお役に立てれば幸いです。

この記事を読んでわからなかったこと、その他公務員試験に関して、公務員の仕事に関して、なんでも気軽に聞いてくださいね。

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