目次
公務員試験で経営学を捨てるのはあり?
「経営学はサブ科目で、重要な科目でもないし、捨ててもいいか迷う」という方は多いと思います。
結論からいうと、
受験する公務員試験と他科目の進捗状況次第では捨ててもOKです。
以下で具体的に説明していきますね。
公務員試験の経営学の出題数
まずは、経営学の科目としての重要度はどれくらいなのかを知ってもらうために、公務員試験での出題数を見ていきましょう。
興味がない方は飛ばしてもらって結構です。
- 国家一般・特別区:5問(選択)
- 国税専門官・財務専門官:6問(選択)
- 地方上級全国型:2問(必須)
- 地方上級関東型:2問(選択)
※裁判所事務官・地方上級中部北陸型・市役所では出題されません。
意外と出題数は多い印象ですね。
私が思う捨ててはいけない科目の条件は、志望度が高い公務員試験において「出題数が多く、必須回答である」ことです。
この考え方だと、必須回答の公務員試験は、地方上級全国型のみで、出題数は2問と少なくなっています。
公務員試験における経営学の難易度
次に、公務員試験での経営学の難易度を紹介していきます。
ざっくりですが、割と正確な難易度です。
国家一般の経営学は年度ごとの難易度の波が非常に激しく、難しい年が多いので得点が安定しません。
地雷科目といわれており、選択科目としてあまりおすすめは出来ないと思っています。
以上のことを踏まえて、あなたは経営学を勉強すべきなのか・捨てるべきなのか、その判断基準を次に紹介していきます。
経営学を勉強すべき・捨てるべき人【受験先別】
経営学を勉強すべきなのは、以下の条件を両方満たす受験生です。
②メイン科目の学習を終えて、時間に多少余裕がある
まず①について、これらの公務員試験は経営学の難易度が低く、勉強時間を最低限に抑えつつ、得点を確保できます。
なので、必須級ではないですが、コストパフォーマンスが優れているので学習しておきたい科目です。
次に②については、コストパフォーマンスが良いとはいえ、やはり経営学はサブ科目です。
メインの科目が終わっていない状態で学習に入るべきではありませんので、まずは民法や経済学といった科目を仕上げてください。
その後に、もし時間に余裕があれば経営学に入るといった形で良いでしょう。
国家一般向けに経営学を勉強するのであれば、ある程度時間を割かなければいけませんし、それでも結果に結びつくかはその年の難易度次第です。
つまりしっかり勉強しても、得点できるかは運ゲーです。
なのでおすすめはしませんが、年によっては簡単な場合もあるので、「どうしても選択科目を増やしたい」という方は、経営学を勉強してもいいです。
ただ、学習するのであれば他の試験種と同じような対策では厳しいので、国家一般の経営学の詳しい勉強法は後述します。
まあ、国家一般の経営学の勉強法は後でまとめるので、一旦おいておきます。
私が言いたいのは、先ほどの条件2つを満たしている受験生には、是非経営学を勉強していただきたいということです。
そのための勉強法をここから紹介していきますね。
経営学のおすすめ参考書・勉強法
ここまでで経営学を勉強すると決めた人向けに、受験先別でおすすめの参考書を紹介しながら、経営学の勉強法を紹介していきます。
公務員試験の経営学は正しく勉強すれば確実に得点を伸ばせる科目なので、ぜひ実践してみてくださいね!
経営学の勉強法は効率を最重視!
何度もくどいようですが、経営学はサブ科目です。
メイン科目がある程度仕上がっていたとしても、サブ科目にあまり時間を多く割くのは得策ではありませんよね。
なので、経営学の勉強は効率を最重視で、短期間で得点源にしていきましょう!
そのための勉強法は、他の記事を読んでいる方は聞き飽きたかもしれませんが、正文化による学習がベストです。
「正文化を初めて聞いた」、「詳しいやり方を知りたい」という方は、以下の記事で正文化による学習の進め方やメリットを紹介していますので、良かったらご覧ください。
公務員試験で多くの科目に使える勉強法なのですが、暗記科目で、かつ基本問題が多く、出題パターンも限定される経営学は、正文化を活用することで短期間で攻略ができます。
ちなみに経営学は補助の参考書なんていりません。参考書だけで十分です。
そこで、正文化を行うのは全試験種で共通なのですが、使用する参考書は「あなたがどの受験先で経営学を選択したいか」によって異なってきます。
それについては下記で紹介していきますので、あなたが受験する項目を見て、参考にしてください。
特別区・地方上級の経営学対策
特別区・地方上級の経営学は、公務員試験の中でも易しい部類に入ります。
たまに応用問題が出る程度で、ほとんど基本問題で構成されていると思って良いです。
特別区や地方上級関東型といった選択形式の自治体であれば、応用問題が出ても選択しなければ良いだけの話なので。
そこでおすすめの参考書は、「だからカコモンで克服!」という参考書です。
こちらはスー過去よりも分量は少なくなっていますが、特別区や地方上級で頻出の基本問題は網羅されていますので、まさに必要十分な参考書といえるでしょう。
まとめやレジュメページも、スー過去に引けをとらない完成度になっているので、特別区・地方上級の経営学はこの参考書以外ないと思いますよ。
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この分量を正文化で回せば、1か月もあれば十分得点源になると思いますので、是非試してみてください。
国税・財務の経営学対策
国税・財務の経営学は基本問題が多く、応用問題は1~2問出る程度です。難易度的には地方上級・特別区と殆ど変わりません。
ただ、出題数が多いうえに、選択科目とは言っても「科目単位」での選択なので、「問題単位」で選択できる特別区や地方上級関東型のように、解ける問題だけ選択するということができません。
つまり、本番での選択科目としてしっかり準備するのであれば、標準~やや応用くらいの問題までは解けるようになっておいた方が良いです。
そのため、国税・財務の受験生には「スーパー過去問ゼミ」をおすすめします。
スー過去は、レジュメページもわかりやすくまとめられており、頻出問題に絞られていて網羅性も高いので、本番でもかなりの確率で選択できます。
このレベルの問題は国税・財務ではあまり出題されませんし、されたとしても正答率はかなり低いはずです。
そこまでやるとオーバーワークになりますので、星2まで終わって時間に余裕があるようなら、他の科目に時間を割きましょう。
国家一般職の経営学対策
最後に、問題の国家一般ですね。
まず、国家一般で経営学を選択する前提で試験に臨むのは危険です。
国家一般において、経営学はどれだけ勉強していたとしても、見たことのないような問題ばかり出ることがあります。
なのでおすすめはしていないんですが、それでも経営学を勉強するなら、「しっかり勉強したうえで、本番の問題を見て4問以上とれそうなら選択する」くらいの気持ちでいてください。
勉強法としては、非常に単純です。
過去にあまり出題がない範囲を除いた分野を、スー過去でやってください。
難易度が3の問題は、国税・財務の受験生はやらなくて良いと言いましたが、国家一般ではここまで必要です。
スー過去はかなりの分量があるので、正文化で効率を最大限に上げたとしても、そこそこ時間はかかってしまうと思います。
ただ、国家一般の経営学は中途半端な対策をしても、2~3問しか得点できないので、選択したいのであれば絶対にここまでやってください。
これが国家一般の経営学対策としてはベストだと思います。
経営学の勉強法・参考書まとめ
- 公務員試験の経営学は「国税・財務・地方上級・特別区の志望度が高い」そして「多少時間に余裕がある受験生」は出来れば勉強しておこう!
- 国家一般の経営学は「どうしても選択科目を増やしたい」という方以外は選択しない方が無難!
- それぞれの受験先に合った参考書を使い、正文化で効率良く学習しよう!
公務員試験の経営学はサブ科目に分類され、重要度も高くない科目です。
しかし国家一般を除いて、勉強すれば確実に得点源になる科目でもあります。
受験生当時の私は、「経営学を勉強する時間は作ろうと思えば作れる」くらいの状況だったので、非常に迷った覚えがあります。
結果的には「だからカコモンで克服!」を正文化で仕上げ、地方上級・特別区では安定して得点することができました。
今振り返れば、良い選択をできたのではないかと思っています。
ただ、自分にとってはこれが良い選択でしたが、志望度が高い公務員試験が複数ある場合・他科目の勉強の進捗状況による場合など様々なパターンがあります。
そういった方が勉強方針の決断をするにあたって、少しでもこの記事がお役に立てれば幸いです。
以下の参考書は、経営学の勉強に特におすすめで、私も実際に使用して上位合格できたので、是非試してみてください。
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このサイトでは他にも、公務員試験で複数上位合格した現役講師の私が、筆記・面接・論文について解説しています。 公務員試験に必要な情報は全てここに詰まってるので、是非見ていってください。