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人文科学(日本史・世界史・地理)は、公務員試験の中でも暗記する範囲が非常に多い科目です。
目次
日本史・世界史・地理の1つ捨てるのはOK
結論から言うと、日本史・世界史・地理の中で1科目は捨てて全然かまいません。
むしろ人文科学が得意でないなら、1科目は捨てましょう。
公務員試験において、「捨て科目」というのは非常に重要です。
捨て科目を間違えてしまうと後戻りできず、かなりの時間が無駄になるからです。
ちなみに、総合的な捨て科目の選び方や捨てていい科目数に関しては、以下の記事でまとめています。
人文科学は暗記のコスパが悪い科目
人文科学で厄介なのは難易度は高くないのに暗記すべき頻出範囲が広いことです。
範囲が広すぎると何が起きるか。
例えば序盤から暗記していっても、問題集を一周するころにはその分野は忘れていますよね。
当然です。これ自体は悪いことではありません。
問題集を何周も何周もする中で覚えていくのが暗記科目ですからね。
ある程度得点できるようになっても、試験までは定期的に周回して記憶を維持しなければなりません。
人文科学は、この記憶の維持が大変な科目なんです。
地方上級以外では出題数も少ない
これだけ大変な科目でも、地方上級を除いて、人文科学の出題数は合計で約4問です。
約1問ずつしか出ないということですね。
ということで、地方上級の志望度が高くない方は、1科目、もしくは人文科学が苦手なら2科目捨ててもOKです。
ただ、地方上級の中でも、どの自治体を受けるのかによって変わってくるんです。
人文科学が重要な地方上級の中でも、関東型であれば「50問中40問の選択」なので、選択しなければ良いだけですよね。
なので、1科目は捨てましょう。
それに対して、地方上級の全国型と中部・北陸型は必須回答です。
なので志望度が高い方は余裕があれば3科目とも対策しましょう。
とはいえメイン科目と比べると重要度は低いので、時間がなければ1科目まで捨ててもOKです。
捨てる科目の数はなんとなく決まったでしょうか?
日本史を捨てるのが遅かった失敗談
私自身失敗から学んだことですが、捨てる判断は早めにしましょう。
最初に捨てる科目を決め、その科目には最初から最後までノータッチでいくことをおすすめします。
勉強した直後なら、その範囲の点数は簡単にとれたので行ける気がしていたんです。
しかし、記憶の維持に膨大な時間がかかってしまうことに気づいていませんでした。
人文科学の難しい点は内容ではなく分量にあります。
これ自体は正しい判断だったと思っていますが、元々日本史を捨ててれば時間を無駄にせずに済みました。
ということで、捨てる判断は早めにしてくださいね。
日本史・世界史・地理→捨てるべきは?【徹底比較】
人文科学は殆どの公務員試験では1科目は捨てて良いことをご理解いただけたでしょうか。
次に、「どれを捨てればよいかわからない」という方向けに、捨てる科目を選ぶ基準を3つ紹介していきます。
出題数:日本史・世界史が多い
日本史 |
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---|---|---|---|
世界史 |
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地理 |
|
出題数に関してはこの3科目でそれほど大きな差はありませんが、やはり少しでも出題数が多い科目を勉強したいですよね。
- 日本史・世界史
各試験で1~3問出題されます。
- 地理
日本史・世界史より1問少ないor同じ出題数です。
他科目との関連度:世界史が高め
日本史 |
|
||
---|---|---|---|
世界史 |
|
||
地理 |
|
直接得点に結びつく実感はあまりないと思いますが、やはり他の科目とのシナジーが期待できる科目のほうが優先度は高いです。
- 日本史
社会科学などと多少範囲がかぶっていますので、関連度は悪くないです。
- 世界史
社会科学や専門科目の国際関係などと範囲がかぶっているので、かなり他の科目の勉強にも役立つと思いますよ。
- 地理
地学などとちょっと関連してはいますが、まああまり意味はないと思ってください。
暗記の難易度:地理が易しめ
日本史 |
|
||
---|---|---|---|
世界史 |
|
||
地理 |
|
公務員試験では大切な指標ですよね。
要するに、勉強時間に対する成果の出やすさです。
- 日本史
単純に覚える分量がかなり多いので、コストパフォーマンスはあまり良くありません。勉強するとしても、後述する頻出範囲のみを勉強しましょう。
- 世界史
日本史と同じくらいの分量と言われることもありますが、日本史よりも更に成果が出にくい科目だと思います。
例えば「アジアで~が起きているときに、ヨーロッパでは~が起きている」といったように、別の場所での出来事であっても、時系列で結び付けなければ解けない問題が出ます。
- 地理
満点をとるのは難しいですが、メインの頻出範囲を抑えてしまえば7割くらいとるのは難しくありません。
公務員試験は6割で合格できる試験なので、これで十分だと思います。
公務員試験で捨てるべき科目は?
正直、どれも一長一短と言う感じなので、捨てるべき科目は人による部分が大きいです。
なのでここからは個人的な意見ということで参考程度にしてください。
ここまでを踏まえて捨て科目にした方がいいのは・・・
もしもう1科目捨てるなら地理です
理由としては、まず日本史と世界史両方は大変なので、どっちかは捨てるべきです。
そうなると、他科目との関連度は高くとも、成果が出にくいというのが致命的なことから、世界史は捨てるべきかと思います。
ちなみに私は世界史を高校時代に選択してたので、公務員試験では日本史を捨てました。
まあ、こればっかりは本当に個人的な意見です。
最後に判断材料として、それぞれの科目の特徴をまとめておきます。
- 他科目との関連度も勉強時間もそこそこの日本史
- 勉強に時間がかかるが、他の科目との関連度が高い世界史
- 出題数も少なく、他科目との関連も薄いが、勉強時間が最も少なく済む地理
科目でなく「範囲」で捨てる【頻出範囲に絞る】
改めて言いますが、人文科学は、出題数のわりに勉強量が多く、コストパフォーマンスの悪い科目です。
そのため「1科目は捨てていい」と書きましたが、勉強するのが2科目になっても勉強量はまだまだ多いです。
もっと重要な科目があるのに、頻出でない分野までやる必要はないんです。
つまり「科目」単位で捨てるだけでなく「分野」単位でも頻出でない範囲は捨てていい」ということです。
これから各科目の頻出範囲を解説しますので、時間がなければその分野のみを学習していきましょう。
捨てる範囲を作らないとしても、頻出範囲を重点的に学習するといったメリハリをつけていくのは重要です。
世界史の勉強法・参考書・頻出範囲
世界史は範囲も広く、個人的には人文科学で最も暗記が大変な科目だと思います。
そのための方法ですが、シンプルでそれほど難しいことはありません。
解説していきますね。
世界史の勉強法・覚え方
勉強法について、まず問題集の進め方に関しては、世界史だけでなく日本史・地理共通で「正文化」でOKです。
詳しくは以下の記事でやり方をまとめています。
人文科学のような暗記すべき範囲が広い科目には特に役に立つ勉強法なので、是非実践してくださいね。
- もう一つ、世界史の覚え方で意識してほしいことがあります。
世界史では「横のつながり」を意識した勉強法ができる人って少ないんです。
これは第二次世界大戦のきっかけになった出来事ですね。
これが横のつながりで、特に世界史では、同じ時に別の場所で起きていることも意識して勉強しなければ解けない問題が出るので重要な視点です。
こういった「横のつながり」を意識しなければいけないのが、世界史の難しいところです。
問題集だけではなく、参考書を補助として使いながらやっていくのがポイントです。
世界史の参考書・問題集
まず人文科学の問題集は、世界史・日本史・地理全て「公務員試験 過去問ダイレクトナビ」が圧倒的におすすめです。
正文化の記事でもおすすめしてるのですが、既に赤文字で正文化してある問題集になります。
赤シートで隠せば「スーパー過去問ゼミ」などと同様に使うこともできますし、問題の選定や解説の質も高い問題集です。
正文化×過去問ダイレクトナビをかけ合わせれば、苦手な人も何周か回しているだけで、十分に合格点はとれます。
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これだけでも合格点は取れるのですが、先ほど言った世界史で重要な横のつながりは、問題集をやるだけでは中々身に付きません。
そこで、「ダイレクトナビ」をメインにしつつ、補助の参考書として「公務員試験人文科学Ⅰザ・ベストプラス【日本史・世界史】」という参考書を活用すると、更に学習が効率的になります。
「ザ・ベストプラス」は非常に完成度の高い参考書です。
日本史・世界史がまとめて一冊に入っているので経済的にも◎ですね。
(地理はつながりで覚える必要がないので、この参考書は使いません)
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地理や社会科学などとは違って、日本史や世界史はつながりで覚えることで得意科目になるので、基本的には補助の参考書があった方がいいと思います。
ただ、つながりで覚えるのがどうしても苦手という方は、問題集を正文化で学習するだけでも結構です。
世界史の頻出範囲
世界史の頻出範囲は公務員試験によるところがあり、頻出範囲を絞るのは難しいですよね。
私が過去問や本番、模試などで頻出とされていたテーマを研究した結果としては、以下の通りになります。
- ルネサンスと宗教改革
- 市民革命と産業革命
- 第一次世界大戦前後
- 第二次世界大戦前後
- (余裕があれば)中国史
ベースはこれで十分です。
「これだけじゃ少ないのでは・・・?」と思いましたか?
日本史の勉強法・参考書・頻出範囲
私は最終的に「時間がもったいない」と判断して、高校時代に選択してなかった日本史を捨てました。
ただ、日本史に関しても途中まで勉強する中で学習方針は確立してましたし、実際にそのやり方で多くの合格者を出しました。
私としては、他の科目と同じレベルで参考になると自負してます。
日本史の勉強法・覚え方
勉強法に関しては、世界史と同じく正文化を使いましょう。
そして覚え方のポイントですが、「横のつながり」が最も重要と言った世界史と異なり、日本史は「縦のつながり」を意識して勉強すれば得点が更に安定します。
日本史・世界史ともに縦・横どっちも重要と言えば重要なんですが、「世界史は横・日本史は縦」をより意識するのが大切です。
日本史の参考書・問題集
日本史で使うべき参考書・問題集は世界史と同じです。
問題集に関してはやはり「スー過去」ではなく「公務員試験 過去問ダイレクトナビ 日本史」を使いましょう。
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また、日本史の参考書については、世界史と共通で「ザベストプラス」を使いましょう。
世界史と基本的に同じで「ダイレクトナビ」を正文化で進めつつ「ザベストプラス」を参照して縦のつながりへの理解を深めていく形になりますね。
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日本史の対策すべき頻出範囲
日本史の頻出範囲はシンプルでわかりやすいです。
基本的には室町時代~第二次世界大戦までの勉強で十分です。
上記の頻出範囲以外も、もちろん多少は出題されます。
日本史に関しては頻出範囲の室町~第二次世界大戦が出たらとれるようにしておいて、あとは他の科目を安定させましょう。
地理の勉強法・参考書・頻出範囲
地理は難易度は高くないんですが、同じ人文科学でも日本史や世界史とは少し毛色が異なる科目です。
対策の仕方も、効率重視で他とは少し変えて対策していたので、紹介していきます。
地理の勉強法
地理の勉強法について、まず問題集の進め方は、日本史・世界史と同じく正文化を使いましょう。
そして、地理については日本史・世界史と違って「つながり」で覚える科目ではありません。
ここが地理の最難関ポイントだと思っています。
ここに関しては、語呂合わせでさらっと対策するのがおすすめです。
語呂合わせは古典的な方法というがありますよね。
ですが、脳科学に詳しいDaiGoさんも「活用できる知識として身に着けるのは難しいが、記憶術としては優れている」と言います。
正直、将来この知識を何かに活用することはないので、この試験を乗り越えるために使えるものは使っていきましょう。
語呂合わせが掲載されているおすすめの参考書に関しても、これから紹介していきますね。
地理の参考書・問題集
まず、問題集は日本史・世界史と同じタイプの「過去問ダイレクトナビ」の地理を使いましょう。
やはり全ての面で完成度が高く、暗記系ならどの科目でもおすすめな問題集です。
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次に参考書に関してですが、地理はつながりで覚える科目じゃないので「ザ・ベストプラス」は不要です。
ただ、資源の産出量・作物の輸出入量などの各国のランキングを覚えるときなどに「公務員試験 一般知識出るとこチェック 地理」という参考書がとっても役立ちます。
語呂合わせの内容もしっかり覚えやすいように考えられている参考書なので、つながりが不要な地理では最も暗記の助けになる参考書です。
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地理の対策すべき頻出範囲
地理は語呂合わせを組み合わせつつ、頻出の分野に絞れば他の2科目よりも更に勉強時間が少なく済みます。
頻出範囲は以下の通りです。
- 地形
- 気候
- 土壌
- 各国の資源の産出量・作物の輸出入量のランキング
頻出範囲はこれだけです。
正文化で学習する中で覚えにくいと思ったところは、関連項目とともに「出るとこチェック」に頼って語呂で覚えてしまいましょう。
(特に最後のランキングなど、単純に覚えていくのはかなりしんどいです。)
日本史,世界史,地理の勉強法・頻出範囲まとめ
- 公務員試験で日本史・世界史・地理のうち1科目は捨ててOK。
- 捨てる科目を選ぶ際は当記事の基準と、高校生の頃に選択していたかを参考に決めよう。
- 捨てる科目を選んだら、あとは頻出範囲に絞って「正文化」を使って勉強しよう。
- 問題集は3科目とも「過去問ダイレクトナビ」を使い、補助の参考書は日本史・世界史は「ザ・ベストプラス」地理は「出るとこチェック」を使おう
人文科学は非常に分量が多く、効率的に勉強しないと他の科目を勉強する時間が減り、他科目含む全体の点数が伸び悩んでしまう厄介な科目です。
何度も失敗し、たどり着いた「最も効率の良い勉強法」を皆さんにお伝えしたつもりです。
日本史・世界史・地理はここで紹介した勉強法・参考書を使い、必要最低限の勉強で済ませ、最短最速で合格点を目指しましょう!
私は実際に自分で使っていたもの、かつ上位合格に本当に役立った参考書しか紹介していませんので、ぜひ試してみてください。
特に「ダイレクトナビ」はおすすめですよ。
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