千葉県庁の筆記・論文対策を、現役講師が「全て」解説します【受験生必見】

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受験生A
千葉県庁に合格するための効率的な勉強法を知りたいです!
受験生B
千葉県庁の難易度や倍率、ボーダーはどれくらいなんだろう。
受験生C
筆記が苦手で、千葉県庁の試験に間に合う気がしない・・・


コムオ
こういった皆様のお悩みに、元公務員の現役予備校講師のコムオがお答えします。
この記事では、LECの模試で全国2位をとり、県庁や特別区などに合格した私が、あなたが千葉県庁に合格するために必要な知識を「全て」解説します。



現役講師の私が実践した勉強法を教えるので、確実にあなたの合格の助けになると思いますよ。

千葉県庁のボーダー・倍率・難易度

グラフと統計

さて、まず千葉県庁の試験のボーダーや倍率、難易度を知っておきましょう。

受験先の特徴を知っておくのは大事ですからね。

 

千葉県庁の倍率は筆記が高く、面接が低い

  • 一般行政A(第1回)
受験者数 一次合格者数 2次受験者数 最終合格者数 倍率
715 186 141 110 6.5


※辞退者を考慮した実質倍率は5倍程度です。

埼玉県や神奈川県など他県庁と比べると、高めと言えるでしょう。

ちなみに千葉県庁も女性優遇のある公務員試験なので、男性はもっと倍率が上がりますし、女性の倍率は下がります。

特徴的なのは1次の筆記試験試験の倍率が非常に高く、2次の面接・集団討論ではほとんど不合格にならないことですね。

2次ではほぼ落ちないとはいえ、1次試験を通過できるのが4人に1人程度なので、総合しても高倍率になっています。

コムオ
私は千葉県庁が第一志望ではなかったのですが、併願先として受けるということで、筆記にかなり力を入れて勉強した思い出(?)があります。

 

千葉県庁のボーダーはずばり〇割!

千葉県庁では、正式なボーダーは公表されていません。

そもそも問題が持ち帰れないので、自己採点もできないんですよね。

 


基本的に、地方上級試験のボーダーは基本的に5.5割~6割になっています。

そこで、千葉県庁の倍率や私自身が受験した経験、他の受験生の話などから千葉県庁のボーダーをできる限り正確に予想しました。

千葉県庁のボーダーは約6割~6割5分だと予想します。

これよりボーダーが高くなる年もありますが、平均は6割5分程度でしょう。

基本的には6割5分を目指し、できれば筆記に確実に合格できるよう、余裕をもって7割を目指すと良いですね。


千葉県庁はリセット方式

千葉県庁は「筆記試験の結果を2次試験で考慮しない」リセット方式を採用しています。

択一試験の結果はボーダーギリギリでも、9割とっていても2次試験では横並びになるわけです。

ちなみに、論文試験は2次で評価されます。

 

なので、最終合格の順位は面接と論文だけで決まるということですね。

 

ただ、「リセット方式だから筆記の勉強は最低限でいいや」と考える人はいませんよね?

 筆記の倍率がここまで高い試験なので、しっかり筆記試験対策を行っておく必要がありますよ。

 

千葉県庁の難易度は?

千葉県庁の難易度は、ズバリ高めです。

面接はほぼ落ちないので、筆記試験に通ってしまえば合格は目前ですが、その筆記試験のボーダーが高く、難関です。

筆記だけで倍率が4倍近くある試験は、全国の都道府県庁を探しても中々ないのではないでしょうか。

コムオ
逆に面接の難易度はかなり低いので、面接よりも筆記が得意な方にとっては、受験先としておすすめできる自治体ですね。

 

千葉県庁入庁者の学歴

千葉県庁入庁者の学歴は、どれくらいの方が多いのでしょうか。

千葉県庁の知り合いや、ほかの都道府県庁の傾向から判断すると、

以下の学歴の方が多いようです。

  • 千葉大学
  • MARCH
  • 日東駒専
  • 早慶上智
  • 千葉工業大学


見て頂いたら分かる通り、幅広く採用しており、学歴は重視してないようです。

千葉県庁合格に必要な勉強時間は?

千葉県庁合格に必要な勉強時間は、1400時間前後が目安です。

基本的に公務員試験の勉強時間は1000時間~が目安とされています。

千葉県庁では教養・専門・論文と3つの勉強をしなければいけないうえ、やはり首都圏の県庁なので、これくらいの勉強時間が必要になってきます。

それに加え、筆記試験の倍率やボーダーを加味し、埼玉県庁や神奈川県庁よりも高めとしました。

コムオ
もちろんこれは目安に過ぎないので、その人の元々の知識や能力によっても変わってきますけどね。

千葉県庁の出題科目

チェックリスト

基本的に地方上級は全国型・関東型・中部北陸型の3つに分かれていますが、千葉県庁の試験は地方上級関東型に当たります。

関東型(千葉県庁)の試験科目は以下の通りです。

教養試験の出題科目

関東型は選択回答ですが、赤字の部分は必須回答になっています。

科目 出題数 重要度 難易度 内訳
文章理解 普通 現代文:3
英語:5
古文:1
数的処理 12 やや難 数的:6
判断:5
資料:1
人文科学 普通 日本史:3
世界史:3
地理:2
文学・芸術:1
社会科学 13 やや難 政治:1
法律:3
経済:3
社会:6
自然科学 やや易 化学:2
物理:1
生物:2
地学:1
数学:1
合計 40/50問を選択回答 普通

専門試験の出題科目

科目 出題数 重要度 難易度
憲法 やや易
民法 やや難
行政法 普通
経済原論 12
経済政策 やや難
経済史 普通
財政学 やや難
政治学 普通
行政学 やや易
経営学 やや易
国際関係
社会政策 やや易
刑法 × やや易
労働法
合計 40/50問を選択回答 普通

 

千葉県庁の筆記・面接の配点

受験先の配点も非常に重要なので、配点を把握してメリハリをつけて対策をするようにしましょうね。

千葉県庁の配点は以下の通りです。

  • 教養試験:100点
  • 専門試験:100点

  • 論文試験:100点
  • 面接試験:400点


まあ実際はこの配点通りではなく、リセット方式なので教養と専門の得点はリセットされます。

配点は以下のように表した方がわかりやすいかもしれませんね。

 

千葉県庁の配点

1次試験の配点は教養:専門=1:1

2次試験の配点は論文:面接=1:4

 

 

 

千葉県庁の筆記試験対策【教養・専門】

千葉県庁の公務員試験

それでは、千葉県庁の筆記試験対策に移ります。

とはいっても、1つ別の記事を読んでもらえれば十分です。

以下の記事で千葉県庁(地上関東型)に特化した勉強法を全て紹介していますので、是非参考にしてください。


上記の記事を参考に、千葉県庁にターゲットを絞った勉強をしましょう。

とてもシンプルですが、これが徹底できている人って少ないんです。

 

多くの受験生は、千葉県庁の対策に特化した勉強はしていません。

「公務員試験対策」という漠然としたくくりでしか勉強していないのです。

ただ、志望度が高い試験に関しては、その受験先の特徴を把握し、それに応じた効率的な対策を行う必要があります。


なので、あなたも上記の記事を読み、千葉県庁の試験に特化した対策を行いましょう。

わたしはそこで他の受験生に差をつけることができたと自負しています。

千葉県庁受験者が最優先でやっておくべき対策【特に直前期】

千葉県庁は、経済学をはじめ、一部の科目で少し独特の癖があります。

そのため、千葉県庁の過去問は必ずやっておくべきです。

特に直前期の方は、一部の科目だけでもいいので必ずやっておきましょう。
 千葉県庁のみの過去問に限定した問題集はありません。地方上級の中でも出題数に少しだけ違いがありますが、問題自体の傾向はそれぞれかなり似通っているので、地方上級の問題集をやればOKです。

特におすすめなのは、やはりとても多くの受験生が使っている地方上級 過去問500です。

最新で出た問題の中で重要な問題が掲載されており、解説もコンパクトにまとまっているため、おすすめの問題集です。

直前期は「過去問500」、時間のある方は「スーパー過去問ゼミ」

直前期には間違いなく「過去問500」で地方上級の過去問のみに絞った問題をやっておくべきです。

コムオ
ただ、直前期でない方は、もっとボリュームのある総合型の問題集から入って、直前期には「過去問500」をやるのが最もおすすめです。


そこで、時間がある程度ある方には、全科目に共通して「スーパー過去問ゼミ」がおすすめです。

最も多くの受験生が使っている問題集であり、問題の質・解説のわかりやすさ・網羅性全てにおいて文句なしの出来です。

よって、
  • 時間がある方→スーパー過去問ゼミ→過去問500
  • 時間がない方→過去問500

という流れがおすすめです。


千葉県庁の論文試験対策

論文の原稿用紙

 

最後に、千葉県庁の論文試験対策を解説していきます。

千葉県庁の論文試験では、意外と癖のある出題もされるようです。

 

論文試験は2次試験として評価される

千葉県庁の論文試験は1次の筆記試験と同日に行われますが、論文の評価自体は2次の面接の評価で行われています。

仮に1次試験に通過しても、論文が足切りラインだったらその時点で不合格は決まってしまう可能性もあるというわけです。

ただ、千葉県庁が論文の足切りを行っているのかは不明です。

 

どちらにせよ、せっかく1次に通ったのに論文の評価が低いと、いくら2次試験の倍率が低くても合格は怪しくなってしまいます。

筆記試験と同日ということで、教養・専門択一の勉強で忙しいと思いますが、論文対策もしておくようにしましょう。

 

千葉県庁の論文試験の例題

幸福度や、孤独のもたらす社会の損失など、従来とは異なる視点を用いて政策を考える試みがある。そのような新しい政策的視点の有効性と課題となる点について論じなさい(幸福度、孤独のもたらす社会の損失は例示であり、その他の政策的視点について論じてもよい)。(平成30年度)

高齢化時代における千葉県の課題を示し、それに対する政策を論じなさい(平成29年度)

これまで以上に地方分権を進めることは必要であるか。あなた自身の考えを述べなさい。(平成28年度)

平成28年度は頻出テーマではないですがまあ想定内のテーマ、29年度はがっつり頻出テーマときて・・・

平成30年度のテーマはだいぶ変わってますね。

その前とは出題者が変わったんじゃないかというくらい、内容や分量までいきなり変化しています。

千葉県庁の論文試験の勉強法

千葉県庁では、「王道の頻出テーマ」から「出題傾向が読みにくい奇想天外なテーマ」まで出題されることがわかりましたね。

まずは以下の勉強法を参考に論文対策をし、「王道テーマが出たら確実に平均点以上がとれる状態」にしておきましょう。

そして、これはテクニック的なものになりますが、「減点を減らし、更に高得点を狙う」ために以下の内容を詰めておきましょう。

最後に、「意味不明なテーマが出題されたときの対策」として、以下の記事を書きました。

上記の方法は、千葉県庁の平成30年度の論文テーマにも十分活用できると思います。

なにより忘れてはいけないのは、「頻出でないテーマが出た時の平均点は当然下がる」ことです。

平成30年度の論文試験も、低得点の嵐だったと思います(笑)


なので、そこそこの答案が書ければ十分上位に食い込めますよ。

ここまでの方法を全て実践すれば、正直怖いものはありません。

コムオ
頻出テーマが出た場合はもちろん、不意をつくテーマが出題されても大丈夫ですからね。

千葉県庁の論文試験を受けるにあたって必読の計画とは?

千葉県庁を受験する場合は「次世代への飛躍 輝け!千葉元気プラン」を読んでおきましょう。


これが千葉県では最もメインとなる計画なので、超重要です。

上記の過去問に関しても、「次世代への飛躍 輝け!千葉元気プラン」の中にそれぞれの記述があるので、そこからの出題でしょう。
ただ、「次世代への飛躍 輝け!千葉元気プラン」は非常に分量あります。

全部を読むのは無理ですし、「どこを読んだら良いかわからない」という方も多いでしょう。


そんな方は、10~20の頻出テーマに関して、「次世代への飛躍 輝け!千葉元気プラン」の中からそれぞれ最低1つは「論文で書けること」を準備しておきましょう。
論文で書けることとは、「高齢化時代における千葉県の課題」がテーマであれば「その課題、もしくはそれを解決するための取り組みや千葉県の方針」です。



「長期計画や総合計画に目を通しておくように」とはよく言いますが、正直目を通すだけでは論文でも面接でもとっさに使うことは絶対にできません。



 目を通し、「論文に使えそうな部分は暗記する」ステップを経なければ、意味はありません。


頻出テーマだけで良いので、何かしら千葉県が行っている取り組みや方針を「暗記」しておくようにしてください。


コムオ
頻出テーマの選び方に関しては、参考に記載されているものでOKです。



受験先の知識をアピールすることは、論文の加点要素として非常に大きいですからね。

特に「次世代への飛躍 輝け!千葉元気プラン」には超重要なことが書かれており、論文や面接でここで得た知識をアピールできれば加点間違いなしです。

ちなみに、「次世代への飛躍 輝け!千葉元気プラン」の中にも「計画策定の基本的な考え方」や重点的な施策・取り組み」など色々ありますね。


その中でも外せないのは「千葉が目指す姿」の第1節・4節と、「重点的な施策・取り組みの推進にあたって」の第1節「施策推進の基本的な考え方」です。


以上の範囲だけは絶対に読んでおくようにしてくださいね。


論文だけでなく面接にも役立つ知識が学べるので、本当におすすめですよ。

おまけ:千葉県庁の試験を受けるときの服装は?

悩む公務員女性

最後に、千葉県庁を受験する際の服装についてです。

  • 筆記試験の服装→私服
  • 面接試験の服装→スーツ


これでOKです。

筆記試験では基本的にスーツを着る必要はありません。

理由は以下の記事で詳しく解説しています。



千葉県庁は受験人数も多いので、筆記試験でいちいち把握なんてできないですしね。


ただ、仮に指定があった場合は、もちろんその通りにしましょう。

 

千葉県庁の筆記・論文試験対策まとめ

  • 千葉県庁は筆記試験のみボーダー・倍率・難易度が高く、面接試験は易しめ!
  • 教養・専門は「千葉県庁専用の対策」がどれだけできるかがカギになる!

  • 論文試験は、王道テーマから意味不明なテーマまで幅広く出題されるので、どちらも対応できるように準備しよう!

 

千葉県庁は癖が強い試験ですよね。

リセット方式だから面接重視かと思いきや、倍率をみると思いっきり筆記試験重視という(笑)

面接を重視しつつある時代に逆行している感じもしますが。



少し話がそれましたね。

 何度も言いますが、私が県庁など複数合格できたのは「受験先の対策に特化した勉強方針を立て、周りに差をつけたから」だと確信しています。


私は受験生時代、その勉強方針を立てるのにかなりの時間を要しました。

ですが皆さんは、この記事と先ほど紹介した関東型の攻略記事をしっかり読み込んでいただければ、深く考えずとも、千葉県庁対策に特化した勉強戦略がわかると思います。

是非それを実践し、まずは千葉県庁の筆記試験合格を目指してくださいね!

 

この記事が、千葉県庁の筆記・論文試験対策で悩む皆様のお役に立てれば幸いです。

この記事を読んでわからなかったこと、その他公務員試験に関して、公務員の仕事に関して、なんでも気軽に聞いてくださいね。

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