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「公務員試験は暗記だけ」はあながち間違ってない
結論として、「公務員試験は暗記が全て」というのは、大体は正解です。
これを見た方の疑問は以下の2つだと思います。
- 暗記科目だけじゃなく、計算問題なども出題されるのに何で「正解」なの?
- 「大体は」ってどういうこと?
まずは、前者のほうの疑問に答えていきますね。
数的処理やミクロ・マクロも暗記科目
確かに公務員試験は、一般的には暗記科目ばかりではありませんね。
大まかに分けると、以下の通りです。
①一般的な暗記科目(人文科学、生物・地学、民法、学系など)
②計算系の科目(数的処理、判断推理、物理・化学、ミクロ・マクロなど)
③言語系の科目(文章理解)
①はもちろん暗記科目ですよね。ここは問題ないと思います。
というより、「理解メインで学習を進めることもできるが、確実に安定した得点源にするなら暗記した方がいい」というのが正しいです。
学問として経済学を学んだり、記述式の試験対策に物理・化学などを勉強する場合は、理解しながらの学習じゃないともちろんダメですよね。
でも、公務員試験は、「問題のパターンが決まっている」ことや、「殆どの試験がマーク式の試験なので解く過程はなんでもいい」といったことから、暗記していけばこういった理系科目は確実に得点源にできます。
以上のことから、②の科目は公務員試験に限れば、「暗記科目」と呼んでいいと思っています。
ちなみに、③はぜんぜん暗記科目じゃないです(笑)
英語は英単語を覚えるだけでは問題を解けるようにはならないですし、国語なんて暗記してもどうにもならないですもんね。
少し話がそれましたが、結果的には「①、②は暗記科目で③は暗記科目じゃない」ということになりますね。
厳密には【暗記効率×勉強時間】で合格・不合格が決まる
結論から言うと、公務員試験は「暗記」が全てではなく、「暗記効率×勉強時間」が全てです。
まあ、結局「暗記」が核にあるのは変わらないですが、
「公務員試験は暗記が全てです!」
というのも、私自身の受験生時代やLECチューターとして指導した経験から、結局公務員試験では勉強の「質と量」を意識できている人は殆ど合格しているんです。
その「質と量」をわかりやすく言い換えると公務員試験においては、「暗記効率×勉強時間」になります。
つまり、これを高めていけるかどうかだけ、それだけで、あなたの合否が決まるというわけです。
「暗記効率×勉強時間」で差をつけるコツ・勉強法
次に、この記事のメインとなる「暗記効率×勉強時間が合格につながるのはわかったけど、それを上げていくにはどうしたらいいの?」という疑問に答えていきます。
「暗記効率×勉強時間」をそれぞれアップさせるコツ、すなわち「合格」をつかみ取る勉強法を余すことなくお伝えします。
「暗記効率」を極限まで高める方法
まずは「暗記効率」に焦点を当てていきます。
暗記科目といわれる科目には「正文化」、計算問題メインの科目には「パターン暗記」を実践することで、確実に効率アップが狙えます。
私の記事を読んだことがある方なら知ってるかと思いますが、どちらの勉強法も公務員試験受験生の中で王道の勉強法になりつつあります。
ただ、継続さえできれば確実に得点は伸びますので、本気で得点を伸ばしたい人には、自信を持ってお勧めできます。
暗記科目には、公務員試験で鉄板の「正文化」で効率アップ!
一般的な暗記科目には、もちろん「正文化」ですね。
「正文化を初めて聞いた」、「詳しいやり方を知りたい」という方は、以下の記事で正文化による学習の進め方やメリットを紹介していますので、良かったらご覧ください。
簡単に言えば、「選択肢の誤っている部分を正しい文に訂正し、訂正部分(=頻出部分)を意識しながら暗記をする」という、シンプルな学習法です。
数的処理やミクロ・マクロは「パターン暗記」で確実な得点源に!
計算問題が多い科目は、「パターン暗記」でその科目を武器にしていきましょう。
詳しいやり方やメリットは、以下の数的処理の記事で詳しくまとめています。
簡単に言えば「パターン暗記」とは、出題パターンが限られる公務員試験の特徴を利用し、頻出の問題のパターンを暗記してしまう学習法です。
まだ正文化ほど名前は浸透していないですが、こちらも最近かなり普及してきている勉強法ですので、是非実践してみてください。。
もちろん数的だけでなく、判断推理やミクロ・マクロ、物理・化学でも実践できます。
意外と難しい「勉強時間」の増やし方
ここまでのことを実践していただければ、「暗記効率」はかなり上がっていますので、あとは単純に問題集を何周もしてもらえれば、確実に得点源になります。
ただ、「問題集の周回数を増やそう」としても、今習慣化している勉強時間を増やすのって意外と辛いですよね。
ここでは、あなたの勉強時間を増やし、ライバルに差をつけるためのコツを紹介していきます。
他の受験生に確実に差をつけるスキマ時間の使い方【重要】
まず今から言うことは、非常にシンプルで、そんなに変わったことでもありません。
やったことがある人もいるでしょう。
ただ、それを「習慣化できている人」って、本当に、本当に少ないんです。
それは、「帰り道・寝る前・入浴時などに今日勉強したことを思い出す」ということです。
「暗記=何度も思い出すこと」です。
問題集でしっかり覚えたはずの分野が、1周したら忘れていたなんてことありますよね。
これを実践すれば、完全に忘れなくなるとは言いませんが、かなりマシになりますよ。
ではなぜこれをやっている人が少ないのか。
それは、「地味だし辛いから」です。
やはり机に向かって勉強して疲れ切った後、帰り道やお風呂、寝る前などにもう一度思い出すのは面倒です。
それに、なんだか机に向かって勉強するよりも地味で「勉強してる感」もありません。
でも、実はコストパフォーマンスは机に向かってする普通の勉強よりも確実に上です。
なんなら机に向かう時間を1時間減らして、こっちに15分割くとかでもいいです。
どこかで周りの受験生と差をつけなければいけないわけですから、是非実践してみてください。
シンプルに「モチベーションを上げる」ことも大事
最後になりますが、やはり勉強時間を増やすのは、最終的にはその人の気持ちも大事です。
そのためにはやはり他の受験生との交流が最も刺激をもらえます。
ただ、交流といっても、喋り始めて止まらなくなると勉強時間が減ってしまうので・・・
「予備校などの友達と毎日お昼を一緒に食べて、試験の話から全く関係のない話までお喋りする」くらいが理想です。
「勉強中はわからない問題を聞く程度で、昼ご飯のときは一緒に楽しく喋れる」
こんな関係の人がいればストレスも適度に発散でき、ライバルとしてモチベーションを保ちながら情報交換もできて、勉強の効率は間違いなくアップします。
私はこれで、維持どころか毎日モチベーションが上がっているくらいでした。
今振り返っても、本当に助けられたと感じます。
昼ご飯協定、おすすめですよ。
ただ、独学の人もいるでしょうし、予備校に通っている人でも友達を作る機会がないという人もいるでしょう。
そんな方はtwitterで公務員試験のアカウントを作り、交流を増やすのもおすすめです。
意外と多いんですよ、公務員試験のアカウント作ってる人って。
「馴れ合いになってしまう」という方もいるんですが、使い方次第でどうにでもなります。
学習の進捗状況や鬱憤をツイートで発散するのもいいですし、他の受験生のツイートを見て刺激をもらうのもいいです。
私は受験生の頃はやっていませんでしたが、受験生がどんな悩みを持っているのかを知るために、今は何十人もフォローしています。
皆さん合格に対する意識が高いので、いい刺激になると思いますよ。
「交流なしでもモチベーションを保てる」という方はもちろん大丈夫ですけどね。
「公務員試験と暗記」のまとめ
- 公務員試験では、「暗記効率×勉強時間」が全て。この2つの要素を最大限に高めれば合格は目の前!
- 暗記効率を高めるには、「正文化」と「パターン暗記」を科目によって使い分けることが重要!
- 勉強時間を増やすには、「スキマ時間の有効活用」と「他の受験生との交流によるモチベーションアップ」を実践していこう!
「公務員試験はとりあえず暗記さえしていればなんとかなる」という少し間違った考えの人に、正しい勉強方針に改めてほしいという思いから、この記事を書いてみました。
公務員試験は「暗記効率×勉強時間」が全てだと言いましたね。
最後の最後に言いますが、全てというわけでもないです。(笑)
ここまで言ってきませんでしたが、以下の要素もあります。
-
- 運よく得意分野が出題された・適当にマークした問題で正解するといった「運」
-
- 大学で法律や経済を専攻した・バイリンガルで英語が得意などの「これまでの積み重ね」
こういった要素も重要ですよね。
ただこれってどちらも、現時点ではどうしようもないんです。
結局できることで言うと「暗記効率×勉強時間」が全てです。
他の資格試験も「量と質」という構造は一緒ですが、暗記以外のことも考えなきゃいけなかったりする場合もあるので、その点公務員試験はシンプルです。
何度も言いますが、「暗記の効率×勉強時間」 公務員試験対策で重要なのはこれだけです。
これを意識して、合格をつかみ取ってくださいね!
この記事が公務員試験の勉強法で悩む皆様のお役に立てれば幸いです。
このサイトでは他にも、公務員試験で複数上位合格した現役講師の私が、筆記・面接・論文について解説しています。 公務員試験に必要な情報は全てここに詰まってるので、是非見ていってください。