
公務員ラボへようこそ。
公務員試験の数的処理の勉強法は、「解法の暗記」が以前よりもメジャーになってきた印象があります。
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過去問と同じ問題は出ないのに、本当に暗記すれば解けるようになるか。
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いろいろな問題を解いて考える力を伸ばさないと応用が利かないのでは?
こういった質問は私がチューター・講師を経験する中で何度も受けました。
特に公務員試験では、問題パターンを暗記する「パターン暗記」が最も効率的で、万人向けの勉強法だと断言できます。
暗記すれば良いといっても気を付けるべき点はありますが、正しい勉強法を身に着ければ確実に得点源にすることができます。
この記事では、以下について徹底的に解説していきます。
- なぜ数的処理が暗記科目と言い切れるか
- 実際にどう暗記を進めるか【重要】
- 「パターン暗記」によるメリット
- 私がパターン暗記に切り替えた後の得点率
なお、公務員試験の数的処理は「数的推理・判断推理・資料解釈(・空間把握)」に分かれてますが、ここでは主に数的推理の勉強法を解説します。
目次
公務員試験の数的処理が暗記科目である理由
ド文系である私、公務員試験の数的処理は苦手でした。
得点は元々4割程度だったのが少しずつ上がっているものの、まだまだ5割程度でした。
これが受験の前年10月くらいです。
それくらいの時期に「パターン暗記」というものを知りました。
公務員試験の過去問はパターンが限られているので、そのまま暗記してしまう方法です。
模試や試験本番では、その問題パターンに当てはめて解いていくことになります。
私は少し怪しいと思いながらも(笑)、数的の勉強をパターン暗記に切り替えてみることにしました。
その勉強を3か月ほど続けると、同じような問題はすぐに解けるし、応用問題も、基本的な問題パターンの組み合わせで解けるものor少し視点を変ええただけであることに気づくようになりました。
具体的な勉強法・コツは後述しますが、年明け2月くらいには約7割以上は安定してとれており、そのあとも着実に得点は伸びていきました。
「これだけでは信じられない」という方は、いったん「数的処理 暗記」でググってみてください(笑)
私のころ主流ではなかったパターン暗記による勉強法も、かなりメジャーになってきています。
多くの人がこの勉強法を実践し、実際に結果を出していることがわかります。
これが「公務員試験の数的処理が暗記科目である」何よりの証拠だと言えませんか?
ただ、暗記科目だからといって、人文科学や社会科学などと同じように闇雲に暗記してはいけませんので、その点はこの記事で学んでいってくださいね。
では、具体的な勉強法に移っていきます。
数的処理の勉強法,コツ【パターン暗記】
先ほども述べましたが、「パターン暗記」といっても闇雲に暗記し続けるだけでは得点は伸びません。
その結果得られた、最も効率の良い勉強法・コツを紹介します。
数的処理の過去問集は迷ったら「スー過去」
なお過去問集に関して、数的処理は「公務員試験 スーパー過去問ゼミ」(いわゆるスー過去)がおすすめです。
私も使ってましたが、問題の選定が何より素晴らしく、解説も必要十分なので、迷ったら以下のスー過去をやれば失敗はまずありません。
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ここでは「スー過去」を使う前提で話を進めますが、もし既に持っている参考書を使いたい場合は、そちらに置き換えて読んでもらえればOKです。
「スー過去」を使ったパターン暗記のコツ
まず「スー過去」では難易度の星が3つの問題は無視で良いです。
どの公務員試験でも、解けなくても全然受かりますから、これをやる時間があればほかの勉強をしましょう。
まず、問題を見て5分考えます。
なお、全ての問題を紙に書いて解くのはこの1回目のみになります。
(2回目以降は計算せずに、答えまでのプロセスを頭の中で描くだけ)
1回目は以下の3パターンに分かれるかと思います。
①すぐに解けた場合
②解けたけど時間がかかった場合
③解けなかったor間違えた場合
①の問題は塗りつぶして、2周目以降は無視でいいです。
②の場合、2回目以降は紙に書いて解く必要はありません。
細かい計算はせずに、答えまでのプロセスを頭の中で描くだけにしてください。
※書かないと過程がわからない複雑な問題もあるので、その場合のみ書いてもOK。
前回つまずいていた部分を、2回目以降はすんなり解けるように頭に刷り込んでいきましょう。
③の場合は、まず解説を見て理解してください。
そして、2回目は紙に書いて解きます。
ここですんなり解ければ、次の周回からは②と同じく見て解法を思い浮かべるだけでOK。
もし解けなかった(or解けたけど手こずった)場合は、次の周回でもまた紙に書いて解きましょう。
どの問題も、最終的に答えにたどり着くまでのプロセスを頭の中で何度か繰り返して、「悩まずに答えにたどり着く」状態になるのがコツです。
基本的な勉強法は、以上のことを何周も行うだけです。
数的処理は短期記憶から長期記憶へ
そのためもう一つ重要なことは、②と③だったものは3日後くらいに2回目、次は1週間後に3回目、1か月後に・・・といった形で少しずつ間の期間を長くしていくことです。
このような方法で何度も見直していくことで、短期記憶から長期記憶にしていくのがコツです。
章ごとに分けてやっていくのが良いでしょうね。
このやり方で公務員試験の問題集を「1周」したころには、同じ問題に何度も触れているので、数的処理に対する苦手意識は薄れるかと思います。
数的処理の問題集は何周すべき?
このやり方で問題集を、最低でも4.5周はしてください。
そうなんです、どんな勉強法でも結局これくらいの量は必要なんですよね。
しかし、「量をこなすのは仕方ないとして、それにかかる時間を最低限に減らす」という面では、パターン暗記がベストです。
問題集を1周するまでに何度も同じ問題を解くことになるので、時間がかかりそうに見えますしね。
しかし、無駄な計算や紙に書く作業が減るので、それほど時間はかからないんです。
数的処理の「パターン暗記」による勉強法のメリット
パターン暗記による勉強法のメリットは、簡単に言うと以下の4点です。
- 比較的短期間で成果が出る。
- 苦手な人も点数が伸びる
- 得意な人も、暗記を導入すると安定して高得点が出る
- 試験の中で時間に余裕ができる
以下でそれぞれ詳しく説明していきますね。
比較的短期間で成果が出る【最速1か月】
従来の、「色々な問題を解いて考える力を伸ばす」方法は周回に時間がかかりますし、 時間の割に、結局問題が解けるかどうかは本人の能力に依存します。
それに比較して「パターン暗記法」は、無駄に書かない・余計な計算はしないことから、何度も問題に触れることができるので比較的短期間で得点に反映されます。
私は目に見えて得点が上がったのはこの勉強法を始めて3か月後くらいでしたが、早い人で1か月くらいである程度の成果は出ていました。
「比較的」短期間で成果は出ますが、なるべく早めに手を付けることをお勧めします。
数的処理が苦手な人・できない人も克服しやすい
これは実体験なので声を大にして言いたいのですが・・・
数字に対するセンスやコツなんて必要ありません。本当に。
公務員試験の数的処理は文系の人でもパターン暗記による勉強法を徹底して行えば、安定して得点できます。
似たような問題ばかり出る公務員試験で「数的処理ができない」というのは勉強法が間違っているだけだと思ってます。
数的処理が得意な人も暗記で得点が伸びる
これも今までの経験で実証済みなのですが、得意な人にも効果的な勉強法だと思ってます。
公務員試験の数的処理は結局、スー過去にある問題のパターンを覚えてしまえばかなり安定して得点できます。
例えば、得意な人がスー過去の7割の問題を元々解けるとすると、残りの部分をパターン暗記で処理してしまうと勉強効率は著しく上がると思います。
本番で簡単に解けるので時間に余裕ができる
これは公務員試験では、非常に大きなメリットです。
「ほぼ悩まずに解法が思い浮かぶ」状態になっているのがコツで、問題によっては30秒もかからずに解けます。
元々時間に余裕がある試験ではないので、英語や現代文、資料解釈などに時間をかけることができるようになれば、全体の点数もアップしますよ。
数的処理のおすすめ参考書・勉強法まとめ
- 「数的処理が暗記科目」という話は本当です。苦手な人にも得意な人にもおすすめ
- メリットが多い「パターン暗記」で最短で安定した得点源にしていこう!
- この勉強法で効率は最大限になるが、結局「問題集を何周もする」ことが重要!
このブログを解説して初めての投稿記事は、やはり私が受験生の頃に苦労した「数的処理」に関しての記事にしました。
苦労・失敗を繰り返したからこそ、「数々の試行錯誤の中で得た効率の良い勉強法を皆さんに届けたい」と思いました。
みなさんは試行錯誤なんてする必要ないんです。そんなの時間の無駄ですから。
私も試行錯誤したくてしてたわけじゃないですが(笑)
受験生はまだ不安かもしれませんので改めて言いますが、「数的処理が苦手な人は解法を暗記すべき」というお話は、大いに本当です。
以上のような勉強法で数的処理の勉強を行えば、安定して得点は伸びます。
難しいコツなど必要な区、継続することさえできれば、数的処理は安定した得点源にできます。
ちなみに、「パターン暗記」を習得したなら数的処理だけじゃなく、判断推理やミクロ・マクロ、物理・化学といった他の科目でも絶対に活用すべきです。
それぞれの科目について、詳しくは以下の記事で紹介しているので、ご覧ください。
この記事が、当時の私のような数的処理の勉強法で悩む皆さんのお役に立てれば幸いです。
この記事を読んでわからなかったこと、その他公務員試験に関して、公務員の仕事に関して、なんでも気軽に聞いてくださいね。
このサイトでは他にも、公務員試験で複数上位合格した現役講師の私が、筆記・面接・論文について解説しています。 公務員試験に必要な情報は全てここに詰まってるので、是非見ていってください。