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論文で書けないテーマが出たら最低限の得点で合格できる
論文で、自分が書けないテーマが出題されたときって焦りますよね。
しかし「あまり書けないテーマでも最低限の得点をとれるか」は合格に直結してくる部分になります。
なぜなら、あなたが書けないテーマは、他の受験生も対策してないはずだから。
公務員試験の受験生は、参考書などで10~20ほどの頻出テーマを準備して試験に臨むはずです。
実は、この10~20テーマは、使っている参考書は違っても、意外と大きな差はありません。
なので、あなたが準備していなかったテーマは他の人も勉強していない可能性が高いわけです。
特に「公務員試験 寺本康之の小論文バイブル」は全体的にクオリティの高い参考書で、頻出テーマもしっかり網羅されてます。
では、これから「公務員試験の本番で書けないテーマが出た時に最低限の得点をとる対処法」を2つ紹介していきます。
どちらも知っておくだけで誰でも使える方法ですし、予備校では教えてもらえない内容になってます。
書けないテーマで最低限の得点をとる方法①
まずは「書けないなら、他のテーマから論点を持ってくる」ということです。
論文の勉強をしてきてるなら、これを使わないのはもったいないですよ。
書けないテーマが出た場合は、あなたの頭に入っている10~20の頻出テーマの中で何とか関連付けられるものがないかを確認しましょう。
実は公務員試験では頻出でないテーマが出た時は、他の頻出テーマと関連した論点が多いんです。
具体的に公務員試験の問題を例に解説していきます。
例題:裁判所事務官の論文
今の時代に求められるリーダーシップについて検討し、組織においてリーダーシップを発揮するうえで必要な能力はどのようなものであるか、あなたの考えを述べなさい。
裁判所HP
平成30年度の裁判所事務官では、この問題が出題されたそうです。
時間的にギリギリにはなりますが、一応その場でゼロから考えて書けなくもないテーマです。
- 国際化
例文
国際化が進む現代の社会で求められるリーダーシップは、英語などの外国語能力だけではない。
グローバルな組織で活躍していくには、異文化を理解し、共生する柔軟性が重要であり、またその上で日本の歴史や文化、日本人特有の考え方も大切にする姿勢が求められる。
- 女性の活躍
例文
女性の活躍推進が叫ばれる昨今において求められるリーダーシップは2つである。
まず、女性にも積極的にキャリアアップの機会を与え、また日々の業務の中で適切なフィードバックを行い、女性部下の成長をうながすことである。
また、働き方改革も急務である。出産や育児による休暇の取得がしやすい環境を作っていける人物が組織のリーダーを務めるべきだ。
他にも・・・
- ワークライフバランス
- 環境問題
- 格差社会
この辺りも書けそうですね。
以上のテーマを一つも勉強せずに試験に臨む人はいないはず。
ここで、上記の例題と似たような種類の出題である裁判所事務官の2019年の問題を載せておきます。
今の社会であなたが考える良い職場とは何かについて理由とともに論じ、それを実現するためにどのような方策が考えられるか述べなさい。
裁判所HP
- ワークライフバランス
- 格差社会
- 子育て支援
こういったテーマから関連論点を持ってきて書けば、最低限の合格点は十分とれるでしょう。
書けないテーマで最低限の得点をとる方法②
次は、確実に得点の安定感が増すのにも関わらず、意外とやってる人が少ない方法です。
それは「色々なテーマで使える解決策や話題を準備しておく」こと。
これに関しては単純で、以下にあげる例を覚えるだけで結構です。
そして、論文で書けない・自信がないテーマが出題されたときや、文字数が足りない時に使ってください。
これで最低限の答案を書くことができるはずです。
では「地球温暖化防止」のテーマを例にあげながら、説明していきますね。
課題・背景【最低限でOK】
勉強していないテーマが出た場合、課題・背景は最低限書けていれば十分です。
もちろん「温室効果ガス排出量」など具体的な数字や「パリ協定」をあげて問題提起ができるとベストですが、仮に勉強していないテーマではそこまで書ける人も少ないでしょう。
なので、温室効果ガスが増えているか減っているか増えているかだけでも知っていれば書いておきましょう。
ちなみに、最悪何も知らなくても大丈夫です。
公務員試験の論文として、こういった問題解決式のテーマが出題されている以上、その論点(ここでは地球温暖化)は間違いなく解決すべき重大な問題なんです。
そして、そういった問題に対しては必ず、既になんらかの対策が講じられています。
なので、以下のような言い回しで書いておきましょう。
これなら、その問題について何も知らなくても、最低限の導入が確実に書けます。
勉強してないテーマが出た場合、意外に「しっかりと問題提起が書ける」受験生は多くないです。
なので、誰も勉強していないような奇問が出た場合、これで差をつけていきましょう!
内容としては、あくまで合格点をとることが目標であれば、これで十分でしょう。
解決策【書けないテーマで使える3点】
勉強してないテーマが出た場合、ここのボリュームが足りずに文字数不足になってしまう受験生が多いです。
まあ、解決策なんて中々思いつかないですよね。
そこで、公務員試験の論文において最も汎用性のある解決策を3つ紹介します。
内容もありきたりすぎるというほどではないので、合格点の答案を書くにはこれで十分でしょう。
私自身が市役所で働いていたからこそわかりますが、この3つはそこそこ幅広い領域で行われてる施策です。
これに関しては3つ覚えるだけで、書けないテーマが出ても合格できる可能性が倍増するので、覚えない手はないと思いますよ。
【公務員試験】論文の書けないテーマで最低限の得点 まとめ
- 公務員試験の論文で書けなそうなテーマが出ても、最低限の得点をとれれば十分!
- まず、他のテーマから論点を持ってくることで対応しよう!
- 様々なテーマで使える言い回しや話題も準備しておこう!
論文で書けないようなテーマが出た時って、ものすごく焦ります。
あなたが書けないテーマは、他の受験生も勉強していないことが多いんですが、公務員試験中にそんなことわからないですもんね。
そういった時に、最低限の答案を書いて合格するためにも、この記事に書いてあることは是非覚えておいてください。
特に、後半に書いた「様々なテーマで使える言い回しや話題」に関しては、予備校でも教えてくれなければ、参考書にも書いていません。
結局、いくら書き方や構成を勉強したり、頻出テーマを網羅していても、未習テーマに対応することは難しいんです。
上記のことを実践して、周りの受験生に差をつけていきましょう!
この記事が、公務員試験の論文対策で悩む皆様のお役に立てれば幸いです。
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